昨日は梅雨入りまじかでも気持ちの良いお天気でした。

はつらつセラピーはお休み。

お目当てのラーメン屋さんがらみのウォーキングIphoneの距離では4.6Km

 

 

今日は先日の全国講習会で行った 実験・デモストーション&講義した内容について紹介したいと思います。

 

説明が ややっこしい のでよろしくお付き合いください。

不思議な現象に興味があるにはお勧めです。

 

 

 

2020年10月9日と26日ブログに投稿した現象を再度実験し、 今回はそれに加えて 対象者を閉目してイメージすると、その対象者の姿勢の重心支点がイメージした人に伝わる、つまり対象者の姿勢の重心支点がミラーリングすることを実験で示しました。

 

全国講習会のデモンストレーションですので、実験もどきとして捉えて頂ければ良いと思います。

 

実験1.2は触って伝わる現象のデモンストレーションです。 

この現象については詳しく2020年のブログに書きましたのでお読みください。 

これを読まれた方は実験3の説明にスクロールしていただいても大丈夫です。

 

実験の前段の説明

説明の中で出てくるF というのはフォーム(型)の略

モデルA

モデルは前日の講習時に実技で組んだ方 

前方に重心がかかる姿勢・フォーム1(前後型)を実技で観察済み

足の重心支点は

左足第二趾(胃経・第2趾厲兌付近)

右足 外果下 (膀胱経・崑崙と申脈と中間付近)

 

実験参加者B (その時に目が合った方)

BはモデルAがどのような重心支点を持っているか知りません。

 

実験1 

モデルA 立位姿勢

実験参加者B 立位姿勢

圧痛観察者C

 

1 BはAに 軽く触る

2 CはAの重心支点F1の圧痛を確認しマーキング。

3 CはBの足に生じるAの重心支点部位の圧痛を観察しマーキング。

4 BはAから手を離し、数字を数える

5 CはBの圧痛マーキング点の圧痛を再度検査する

(結果)

3での AのF1の重心支点が持つ圧痛を、Bの足のほぼ同一箇所に圧痛を認めた

 

4では Aから手を離すとBの圧痛箇所が消失した

 

実験2

モデル A 立位で体を右にねじった回旋型フォーム5を作る

 

CはAのF5の足の重心支点 左足では第一趾 脾経・隠白付近 右足では踵の外側・膀胱経・京骨付近に圧痛があるか調べて圧痛を確認しマーキング

 

実験参加者 B立位のまま

1 BはAに軽く触る

2 Cはねじった姿勢Aの持つ重心支点の圧痛が、Bにあるか    調べる

3 BはAから手をはなし、数を10数える

4 CはBにあったAから伝わった圧痛がまだあるか調べる

(結果)

2ではBにAから伝わって生じた圧痛が確認できた。

4ではBのF5の圧痛は消失した。

 

実験3

モデル A 立位

実験参加者 B 終始閉目で立位

1 Aは左側屈の姿勢を作る (この時の足の重心支点は左足では膀胱経・京骨付近 右足では 脾経・太白と公孫の中間付近)CはBに伝わらないように無言で当該箇所にマーキングする。

2 Bは目視できないAの姿勢をイメージする

3 Bにイメージをしているかを確認すると同時に、突発的に大きな声でBを驚愕させる。 

会場中に緊張が走り、実験停止状態に

4 驚いた拍子にBは開目する。Aも場に走った緊張感で作っていた姿勢を戻す

5 CはBの落ち着きを待ち、Aが先ほど作った左屈の重心支点箇所の圧痛を調べる

 

(結果)

驚かし刺激以降、Bが閉目してイメージしたAが作った左側屈姿勢で生じる重心支点の圧痛は、既にAは元の平常の姿勢もどってもBにはAをイメージしたAの左側屈の重心支点の圧痛が明確な痛みとして確認できた。

伝わった重心支点は数を数えることで消失するが、実験3では数を数えても消失することはなく圧痛は残存した。

 

考察

1 実験1 実験2で起こったことは生物が発生してから人間になるまでに獲得した触覚能力、 知覚心理学者ギブソンがいうアクティブタッチにかかわる現象だと考えられる。

これについての説明は先に紹介したように2020年10月9日と10月26日の私のブログをお読みください。

 

実験3で起こった現象(閉目していながら対象者をイメージすると対象者の重心支点がイメージした人物に伝わる)は現在社会につながる脳・社会脳またはソーシャルブレインズとして他者を認知する脳の機能と関連するのではないか、他者を認知するとき対象人物についてある種のミラーリングを起こしているのではないかと想像する。その際の基盤には身体図式として対象者の重心支点が働いていると考えられる。

また対象者の変幻自在の姿勢を反映するイメージする脳の作用は量子力学的なアプローチでも説明はできないかもしれないと考えている。

 

ソーシャルブレインズの研究者にこのブログを是非読んでもらいたいものです。

 

2 BがAの姿勢をイメージ中に驚かさられ、対象者の作った姿勢の重心支点がBに伝わり、他の実験と比較して数を数えても消失しないことは、驚愕反応としてアドレナリンの関わる作用として姿勢に関わる筋肉の緊張が生じてイメージした対象者の重心支点が消失しなかったと考えられる。

この身体の作用については身体均整法の調整に応用され、これに関する創始者亀井進師範の逸話がありますが、また機会があったら紹介しましょう。

 

Bに残ったAの重心支点、気になりますよね。

ご安心ください。

身体均整法の刺激抜きの手技で、その圧痛は消えしました。

 

読んでねパー