午前８時、NHK の朝ドラを時計代わりに夫と私の簡単な朝ごはんの始まり。
戦争で両親を亡くし、兄妹とも別々に北海道 十勝の牧場に引き取られ、家族同様に育てられた広瀬すずちゃん 演じる”なつ”。
自分の夢を叶える為に 東京に行きたい 気持ちと十勝で恩返しのために酪農を続けなくてはという葛藤の中で別れた兄弟探しを口実にする なつ。
それに反発した草刈正雄 演じる”泰樹おじいさん”
その二人がお互いの心を通じ合うというのがその日のあらすじ。
隣に座る夫の異変に、納豆をかきまぜる手を止めて、ドキッとしながら目をやると、
ご飯を詰め込んだ口を抑えて、夫の嗚咽。
「あれっ また泣いてる
」
そうなんです。
うちの 陽一先生は映画やテレビを見て、すぐ泣くのです。
心優しいと言うのか 涙腺が緩いというのか
脳に問題が？ と心配なることが度々あります。
本人曰く 「お安い涙」 と自覚しているようですが、
私の冷ややかな視線と「また
大丈夫
」 という呆れた私の言葉に
嗚咽で声にならないくせに、私にキレている様子。
そんな夫に「好きに泣かせてもらいたいの？」と揶揄したつもりで水を向けた私に
なんと 頷く 夫。
やっと口に含んでいた納豆ごはんを飲み込んで言った言葉は
「好きに泣かせて。。。」
これには 私も思わず吹き出し、自分の言葉に受けたのか、本人も吹き出し、二人して涙を流してのしばしの大笑い。
忙しい朝の一幕でした。