予言通り、昨日は静かな水曜日でした。

ただ予想していたよりは、多くのお客様がおいでになりました。

夜は宴会チームが3組。

残りのテーブルはお食事のお客様で回転。

お子様連れの母たちから「いつも混んでいて入れないから、今日は丸屋さんで食事ができてわたしも子供たちも大満足です!」といった声を頂きました。

うちはテーブル7席の狭い店。

毎晩、宴会のお客様でイッパイになります。

そんなとき、わたしは必死に目の前のすべきことをこなします。

そんなさなか、「今日は入れるかしら?」と店を覗いてくださる地元のお客様がけっこういらっしゃると知り(気が付かなくて申し訳ございません)、静かな夜に感謝しました。

たまにはこういう夜も良いです。

どうもありがとうございます。

 

今夜は3組のご予約を頂きました。

明日からお休みだから今夜は賑わうかしら?と思っていましたが、街にあまり人がいません。

出勤なさっていても、明日は早朝から運転して旅に出る方も多そうなので....

今日もヒマかなぁ。

 

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わたしが最も理解できる言葉は日本語です。

次いで、雀語。次いで英語。

雀たちは毎日丸屋にやってきて「おなかすいたよー」「はやく、ごはん、はやく、ごはん!」と雀語で叫びます。

ごはんをあげると今度は「やった〜」「ごはんだ〜」と騒ぎながら啄んで、仲間たちを呼びます。

「みんな〜、こっち来て〜、ごはんだよ〜」



その声を聞きながら仕込みをしているのですが、時々異変が起こります。

こちらです。



私が見ているときは、鳩は雀と仲良くごはんを食べます。

でも雀たちは雀語でわたしに言います。

「鳩が意地悪するのよ〜、ごはんぜんぶ食べちゃうの〜」

わたしが何も対応しないと、雀たちは「命令」します。

「アンタ、鳩を追い払え!」

わたしは仕込みの手をとめて、「はいはい、やりますよ、やりますとも」と言いながらタオルを持って外へ出ます。

そして鳩に向かってタオルを振り回します。

すると鳩は一目散に逃げます。

その場に雀たちもいるのですが、わたしを信頼しきっている雀たち(子供)は逃げません。

「やれやれ、やっと鳩がいなくなった〜」と言いながらごはんを食べています。

雀の親たちは人間を信頼しきっているわけではなく「利用」しているだけなので、逃げない子供たちに対して「逃げなさい」と怒ります。

子供たちは「大丈夫だよ〜」と言いますが、親たちは「大丈夫じゃない、飛べ、逃げれ」とわめきます。

ものすごく、賑やかです。

そんな雀たちと雀語で会話をしているわたしを見て、通行人がぎょっとして通り過ぎます。

それが、日常。


店にハエをまねきよせて「ジッ」とあやめる青い光があります。

そこで亡くなったハエを雀にあげたら、嘴でツンツンするだけで食べませんでした。

人間語に意訳するとこんな感じでしょうか。

「スーパーで買った鮪なんて食べないよ、寿司屋でイキのいいやつを食べてるから」

なるほど。

恐れ入谷の鬼子母神でござる。

 

そういえば先日。

東北道で何台か先の車が急ブレーキをかけて停車しました。

次々にブレーキをかける後続車。

わたしもあわててブレーキを踏みました。

「何?事故?」と思いながら進んでいくと、事故現場と思ったところに雀の赤ちゃんが二羽。

お食事中でした。

親が「危ないからこっち来なさい」って大激怒しています。

 

車たちはお食事中の雀をよけて、わきをゆっくり走行します。

どかない雀。よける車。

渋滞のはじまり、はじまり。

愉快です。

 

寝る前に雀たちはおしゃべりします。

一日の出来事を話し合い、情報交換をするのです。

赤ちゃんたちは言ってます。

「今日も奴隷たち(人間)がごはんくれた〜」

「イキの悪いタンパク質出されたけど食べなかったよ〜」

「奴隷たち(人間)が車に乗って通った〜、みんなでこっち見て笑ってた〜」

 

「雀の千声鶴の一声」と言いますが、千声の意味がわかると楽しいです。

以上、奴隷通信でした。

 

 

では今日も元気に商います。

みなさまのご来店を心よりお待ちしております。