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予約0からスタートした水曜日。
不安でしたけど、たくさんのお客様がおいで下さいました。
どうもありがとうございます。
ご近所にお住まいのご常連さんが娘さんと生後4か月のお孫さんをお連れ下さいました。
ベビーカーの中で「あう、あう、あう」と何かを必死に訴える赤ちゃんがいとおしくて、、、
矢も盾もたまらくなり、唐突にお願いしてみたのです。
「赤ちゃんを抱っこさせて下さい!」
快く許諾を頂き、いざ抱っこ。
ああ、、なんてやわらかく、そしてあったかい。
ミルクのいい香り。
小さくとも力強き指先で、私の腕をしっかり掴む逞しさ。
そしてたまにチチをまさぐるのは、、、男の子だからかな?(ちがうって)
久々の赤ちゃん。
小さいけれど、果てしなく大きな命。
幸せでした。ありがとうございます。
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おとといは、まつ様の広島会でした。
みなさま、言いたいことを「同時」に言い合う愉快な会合です。
まつ様が広島時代に知り合った大切な仲間たちとの宴。
楽しそうだな、盛り上がっているな、、と思って眺めていると、まつ様より甘いお言葉がかかりました。
「なっちゃん、呑む?」
はい!
こういうときの動きは素早いです。
グラスを持って、ささっと〆張鶴「純」を1合注いで着席!
ザ•乱入の巻。
スーパーエリートのみなさまにも新人さんの時代はあります。
その時代の貴重なお話を聞かせて頂きました。
地方の個人宅に足繁く通い顧客の心をつかむのは大変だったと思いますが、過ぎ去ってみれば最高の思い出なのですね。
わたしも地方にトんで(トばされた?)、個人宅をまわった経験があるので、興味深くみなさまの体験談に聞き入りました。
地方営業って苦しいけど楽しいんです。
最初はねずみを追い払うかの如く断られるのですが、諦めずに足繁く通っているうちに、、、、
温泉付きのお風呂があるおうちのお風呂に呼ばれて、ビールをごちそうになるくらい仲良くなれます。
島とか半島の人は基本的には排他的ですが、一度心を開いてくれるとどこまでも開放的。
思えばあの時代、
東にユキチの匂いがすれば、行って運用を提案し、
西に疲れた母あれば、行って医療保障の印を請い、
南に死にそうな人あれば、相続税対策を伝授する。
そんなふうに走り回っていました。
お客様と一緒に天草をつんだり、鯵を干したり、糠をかきまぜたり、テレビの配線を直したり、お手洗いの電球を交換したり、、、
留守番したり子守りをしたり、、、
いろいろやったなぁ、、、、、
貴重な経験です。
まつ様が「呑んでね、もっと呑んでね」と甘いお言葉をかけて下さるので、楽しくて杯を重ねて、、
どうやら重ねすぎました。
大変なことが起きたのです。。
25000円のお会計だったのに、50000円も受け取ってしまったのです。
気づいた瞬間、わたしは風の如く走りだしました。
まだ初台の駅にいらっしゃるはず!
頂いた3合の日本酒が五臓六腑で暴れているのが自分でもわかります。
ぐるんぐるん、ぐるんぐるん。(3合も呑んだんかい!)
階段を降りて、改札へ。
以前、携帯電話を忘れたお客様を追いかけたとき、改札の人に事情を話したら時間がかかってしまったので、今回は「顔パス」作戦です。
大きな駅ですからいろんな業者さんが改札を通り抜けますよね。
改札の人と目が合って、私は言いました。
「ども〜」
ホームに降りると、長身のまつ様が目に入りました。
間に合った!
返金するとまつ様は微笑みながらおっしゃいました。
「わざわざ来なくてもいいのに、電話くれればいいんだよ」
え、、、
大失態に対してこの優しさ。
悔しいときは涙をこらえられるけど、優しくされるとだめなんです。
優しすぎます、、ほろほろ。
まつ様、ありがとうございます。
階段を登って、ふたたび関所。
改札の人と目が合いました。
私は言いました。
「おつかれさまでーす」
顔パス作戦、大成功なり!
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10月からのメニュー、だんだんできてきました。