えろい本その38
SとM (幻冬舎新書)/幻冬舎

¥756
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またそのまんまですが。
おなじみ鹿島先生です。



この本で知ったすげー趣味、「鳥人間」。
欧州のSMが、家畜と人間の関係を模している、ってのはよく言われる事で。
鞭なんかは、その分かりやすい現れなわけですが。

体に油を塗って、羽をつけ、おもちゃの銃で撃たれて逃げ回る

ってプレイがあるんだそーだ。
異文化過ぎる……。




この本では、「SMは文化のパロメーター」ってことが随所で指摘されています。
文化がせいじゅくしないとSMは出てこない、ってことです。
なんだか前回のブログが野蛮な強姦推奨に読めない事も無いので、これを。

エロスは、その片鱗こそはそこそこみんな味わってますが、
ある程度以上の快楽は、選ばれた人のものだと思う。

音楽や美術と一緒で、そりゃ誰でもある程度は楽しめるけど、
一定以上味わうには、練習や才能が必要。

「なるほど『やらせろ』って言えばいいのか、おいこら、ほんとはキモチイイんだろう?!」みたいな、脳みその足りない輩のくるところでは無い。
ましてやこーゆー勝手な奴がSを自称してたりするので始末に負えない。




やっぱりあくまで「愛」なわけですよ。
いい言葉に置き換えられなくてもどかしいのだけれども、
「のめり込み」「夢中さ」「盲目さ」「正直さ」「必死さ」「真摯さ」
みたいな。
「集中力」とかでもいいのかもだけど。
まさに努力と才能の世界。


で、1人で成り立つ趣味の人はこれだけでいいわけなのですが、
多くの人は2人以上で実践する訳で、
「信頼関係」とか「理解」とか必要になってくると思います。
よく知りませんが、バンドだったり舞台だったりもそーでせう。
こりゃ確かに文化が成熟してない社会では難しいよね。



「本気で嫌って言ったらやめてくれるだろう」っていうのも信頼ですが、
「あと20回は嫌って言ってもやめないでくれるだろう」ってのも信頼かなぁと思います。




それにしても、みうらじゅんの
「SはサービスのS」
が名言過ぎる。
さすが、未だにグラビアアイドルのご意見番なだけある。尊敬。