「コピーのコピーはボケる」

高校生の頃、ギター雑誌で見かけた言葉です。


あるギタリストが好きになったとき、その人の音楽的ルーツをたどっていくと、ビックリするぐらい違う音楽にたどり着くことがほとんどですが、この現象を解説した言葉です。


この現象は世の中のあらゆる場面で見られると思っています。


例えばある本を読んで感銘を受けた誰かがその本を紹介するとします。

本の説明をするとき「必ず」その人の考えや経験が影響を与えます。

だから同じ本の説明をしてもAさんの解説とBさんの解説は全く違う場合があるわけです。


今の世の中ではある出来事が起きたとき、あらゆる解釈が世の中に流通するようになります。

その大元は大抵「インフルエンサー」と呼ばれる人です。

実業家、有名人、もの申す系のYouTuber等様々な属性の人達です。


その中でも、状況や背景の考察にとどめている人は比較的公平ですが、それでも自分の思考の影響を受けます。

例えば政治家の不祥事等を見たとき、その人の支持する政治形態や支持政党などが、少なからず出来事の感じ方に影響を与えています。


自分のコンテンツを売るために、自分のフォロワーを増やす目的の人もそうですが、敢えて偏らせたりしている人もいます。ひどい場合は切り抜き等の手法を駆使して、わざと現実とは異なる情報を流布する場合もあります。


だから世の中に流通する物事の解釈の中には「事実から大きく解離しているものもある」と思っていた方が良いと思います。

そして、自分に関係のある物事以外には関わらないに限ります。

特に有名人の不祥事なんかは関わってもなんの意味もありません。


政治家の場合は関係することもありますが、あの方々は基本法律の隙間を責めてくるので、「隙間をなくす法律を作る」しか対策はありません。

明らかな法律違反は法律に則って処罰されれば良いだけです。

(鳩山由紀夫元総理の脱税のように適切な処罰をされていない場合が問題なのですが、マスコミが報道しない事件はあまり話題になりませんね)


何か情報を調べるとき、手軽に手に入る情報は「誰かの解釈」です。

だから、その誰かが「何を求めて」その情報を発信したのかを必ず考える必要があります。

そして大事な判断をする場合は可能な限り上流の情報、できれば一次情報を、参考にするようにしてください。


このような姿勢が、あなたの信用や財産を守る力になると思います。

この考えが、何かあなたのお役に立てば幸いです、


ちなみにこのブログで僕が求めているのは、「自分の考えを書き残したいという欲求を満たす」ということだけです。