相関関係と因果関係と言う言葉があります。
似た感じの言葉ですが、意味は全く違います。
相関関係は「ガンになる人は100%パンを食べたことのある人だ」というもの。
だからといって「パンを食べたことのある人が必ずガンになる」わけではなく「パン食とガンに因果関係はない」訳です。
世の中に溢れる食品添加物の情報などは「リスク要因」をかなり偏らせて「因果関係」があるかのように煽っています。
確かにリスク要因ですから避けられるものは避けた方が無難でしょうし、体質によっては過敏に反応するものもあるので、個々の状況によって個人が判断すれば良いだけです。
けっこう難しい話なので情報発信は良いことだと思っていますが、偏らせて煽るような発信には疑問を感じます。
というか、摂取する量と頻度や個人の状況を無視した議論は嫌いです。
話はそれましたが、相関関係と因果関係を混同させるのが「人をだますときの常套手段」だと覚えておきましょうと言う話です。
詐欺の手法ですから。
1番有名なのが「霊感商法」でしょうか。
関係ない「不幸事」と「霊」に「因果関係」があるとして、存在しない「霊」に対する対策のためのものを売りつける、と言う仕組みです。
でも霊感商法の証明って難しいと思います。
神社でお祓いを受けるのにお金を払っても「霊感商法だ!」と言って怒る人はほぼいないでしょう。
仕組みとしては同じですから、「神社なんて意味のないものだ」と思っている神主さんが執り行うお祓いは「霊感商法」なのかもしれません。
売り手の心の中次第ですね。
少し話は変わりますが、「証明」についても少し触れます。
「○○によると△△は証明された!」みたいな話を、最近良く聞くようになったなぁと思うのですが僕だけでしょうか?
まあ大体証明はされていないのですが…
物事の証明って本当に難しい訳です。
そして大体のものは限定された環境と条件の下で測定された結果をかなり強引に拡大解釈して「証明された」と言っているだけです。
陰謀系の話や”スピリチュアル”的な話で聞くことが多い気がしてます。
例えをあげると、量子力学的な話を「波」と言う言葉が同じという理由だけで「波動」等という言葉と同一視して、故意に混同させる言説を良く見かけます。
霊的な意味での「波動」が波の性質を持つことの証明がされていない、それ以前に「波動」の存在が十分に再現可能な事象として計測されていないので証明は不可能でしょう。
まあスピリチュアル好きの方は直感的な感覚派でしょうから仕方ないですね。
ですが、これってスピリチュアル好きな人が他の人に話をするときにすごく損をすると思うわけですよ。
僕は「霊的なもの」はあると思ってます。
いわゆる「スピリチュアル」的なものもあるだろうと思ってます。
今の科学で理解できていることは、この世の中の物事のごく一部でしょう。パレートの法則に当てはめると2割側でしょう。
残りの8割側がわかるまで、世界と自分をつなげる役割を果たすのが、こういう考えなのでしょう。
今の科学では「自分が生きていること」も完全には理解できません。
ですから宇宙に対しては謙虚に生きていたいものですね。
まとまりなくなりましたが、今日はこの辺で。