スミレです。





朝、散歩していたら
前から小さめのわんちゃんが歩いてきました。


うちの犬は誰にでもあいさつしたく
伏せの体制になって
向かってくるわんちゃんを待っています。


前から来るわんちゃんをよく見ると
口輪をはめています。


それに気づいたくらいのところで
飼い主さんが
「この子はちょっと吠えちゃうんです」
と言ってきました。


そうなんですね〜と
話を聞いていくと
吠えたり噛みつきそうになるのは
飼い主さんと散歩をしているときだけなのだそう。


その犬は幼稚園に行くと
他のわんことも問題なく遊ぶのだそうです。


私と一緒だとどうしても
こうなっちゃうんです〜と
飼い主さんは不思議そうにしていました。


初め、口輪に気づいた時には
あまり近づかないタイプの子かしら〜
くらいに思ってました。


犬も色々だよね〜と
そんなに珍しくもない
ありきたりなストーリーです。


だけど
・吠えたり噛み付くのは飼い主さんと一緒のときだけ
・幼稚園では吠えないし噛み付かずにほかの子と遊ぶ
・今も吠えてはいるけど尻尾は少し振っている
・少し離れてもこちらの様子を伺っている

そんな風に話を聞いたり
観察していると


あれ、この子って飼い主さんを守っているのかな〜
というストーリーが浮かんできます。


その途端
一生懸命に吠えている犬が
小さな戦士のようで可愛らしく見えてきます。


ちょっと凶暴なのかも〜
と見えていたのが
なんか誇らしげだな〜
と別の見方が湧いてきます。


それが真実がどうかは
わんちゃんに話を聞いてみないと分かりませんが

情報を得ることで無意識が働いて
私の見ていた偏ったストーリーから
無意識のストーリーを見せてくれます。



無意識のストーリーは
新しい方向から吹いてくる風のようで
固く地面を見つめていた私に
雲の流れを見せてくれる。



その場所、その空気
目の前にいる人やわんちゃん
そして自分、まわりの景色


すべてが無意識の中に生きていることが
感じられるような気がしてきます。


そうやって心が平安になって
では、また明日〜と
手を振って、私と一匹はまた旅に出ます。


これから出会うすべてのことが
無意識の流れのなかで起きるのかもと思うと
安心して前に向かって歩いていくことができます。





スミレ