ミュージカル・ロマン
『赤と黒』
-原作 スタンダール- 
脚本/柴田 侑宏 演出/中村 暁



https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2020/theredandtheblack/index.html





2020年2月28日(金)16時30分
名古屋の御園座に観劇に行ってまいりました。



今回や以前の公演中止についてと、今公演『赤と黒』について、感想を書きたいと思います。



毎日、新型コロナウィルスのニュースが飛び交う中、状況が日に日に悪化して、2月26日(水)には政府からのスポーツ、文化等に関わるイベントの中止の要請、



スポーツイベントの無観客開催の発表があり、



ついに宝塚も、宝塚大劇場の『幻耀(げんよう)の谷』と、東京宝塚劇場『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』、豊島区ブリリアホール『出島小宇宙戦争』の2月29日(土)3/8(日)までの公演中止が発表されました。



ただ、当初は中日新聞に御園座3/4水(千秋楽)まで続行と書かれているのを目にしたり、



轟悠理事の2/27, 28のディナーショーが、食事なしでショーの部分だけ開催されることになったり。(後に28日は中止)



御園座は続行するのかな?と少し安堵したところに、ついに29日から千秋楽までの中止が発表されてしまいました。

本当に、本当に残念でした。



すべての公演で観劇の日を楽しみにしていた方々の悔しさ、虚しさは、察するに余りあります。



2018年は、9/4(火)15:00公演と、9/30(日)15:00公演が台風のため中止になりました。



思い返すと、ちゃぴ(愛希れいか)やすーさん(憧花ゆりの)らの大劇場退団公演の楽前だったんてすね。



この年は、2番手スターのみやちゃん(美弥るりか)の休演があり、れいこさん(月城かなと)がフランツに、おだちん(風間柚乃)がルキーニを繰り上がりで演じたりという波乱もあったことを覚えています。



とにかく、エリザベートのプラチナチケットが公演中止に当たるなんて…、悲惨すぎる…、と、他人事のように思っていましたが、



昨年2019年の10/12(土)、私は神奈川KAAT芸術劇場の『ハリウッド・ゴシップ』のチケットを持っていました。



しかし、強力な台風19号のために在来線が止まるということで、1枚しかないこのチケットの公演は中止となり、、遠征を諦めることに…。

ついに私にも振りかかってきてしまいました。



特にこの日、さゆみさん(紅ゆずる)、あーちゃん(綺咲愛里)の東京宝塚劇場退団公演の楽前でもあるのに…、



こちらも公演中止となり、サヨナラショーまで見れなくなってしまった方々の悲しみは、更に更に深かっただろうと思います。



そして、今度は、まさかの台風の時期でもない、2月のこの時期に、またもや公演中止が起こるなんて……



国中の人々の健康と生活を守るための苦渋の選択であり、英断だったのだと、頭では解っていても、、



心ではなかなか受け止められない、というのが事実。。悲しくて、なんだか気分がどんよりしてしまいました。



しかし、毎日毎日、こちらが中止、あちらが中止、と聞こえてくる中で、「大丈夫だろうか…?!」と心配しながら過ごしてきたわけですが、



最終日に、幸運にも1度見ることができ、本当に幸せでした。

そして、今名古屋公演の最終となる公演の観劇ということで、大事に大事に見てまいりました。



前置きが長くなってしまいましたが、『赤と黒』について少し書いていきたいと思います。



たまさま(珠城りょう)の屈折した、出世だけを考え上を目指す姿が良かったですね。ただ、所々育ちの良さや、素直な性格が滲み出ているようなところもあり、



ジュリアンの本心は??と悩むところもありましたが、



2つの恋はともに出世のための駆け引きから始まり、本気の恋になっていくわけですよね。



レナール夫人(美園さくら)は、色気もあっていいのですが、



ちょっと喋り方がIAFAのエマ・カーターのような、ハリウッド映画の吹き替えのような話し方が抜けていないように感じませんでした??


今回の役にはあまり似合わないように感じてしまいました。
(んー、もったいないなぁ、と)



歌は安定していて、声が美しかったです。



ジュリアン(珠城りょう)は屈折しているのですが、更に曲者なのがマチルド(天紫珠李・101期)、



最終的には愛する人は失っても、自分の夢は叶えたようで、、(ソレデヨカッタノ…?)

さすがお金持ちの我儘放題のお嬢様の考えることは恐ろしい…、と想像を絶しました。



フーケ/コラゾフ公爵のれいこさん(月城かなと)は、ハイ美しかったです。



ジュリアンも幼なじみのフーケの誘いに乗り一緒に材木屋をやっていたなら、それなりに稼げて、こんな波乱の人生にならずに済んだのになぁ、という平和なキャラと、



イケメンギラギラで、恋の手練手管をジュリアンに指南するコラゾフ公爵、二人をしっかり演じ分け、格好よかったです。



あとは、嫉妬バリバリのエリザちゃん(きよら羽龍・104期)は、研2と思えない堂々とした演技。



2019年の「アンナ・カレーニナ」のキティも、歌も素晴らしいし当時研1とは思えない存在感があって凄いなあと思っていましたが、



IAFAのホテルの製菓部シュティーグル嬢も、今回のエリザもどんどんお化粧もうまくなっていて、可愛いなぁーと思います。さすが阪急初詣ポスターモデル!



レナール家の3兄弟も、性格の違いがよく表されて良かったです!


アドルフ(夏風季々・100期)しっかり者の長男


ミリアム(美海そら・104期)オドオドしている次男


スタニスラス(白河りり・103期)天真爛漫な三男


三者三様で、本当にみんな子どもにしか見えず、無邪気な姿がとても可愛かったです!



あとは、コラゾフ公爵(月城かなと)と、ノルベール伯爵(夢奈 瑠音)、クロワズノワ侯爵(蓮 つかさ)、ここに、ラ・ジュマート男爵(礼華 はる・101期)が加わるというイケメン軍団。



夢奈瑠音(96期)くんは、格好よくて、いつも色々な役の顔を見せてくれるので前々から好きです。


蓮つかさ(97期)くんも、シュッとしていて品のいい青年。


礼華 はるくんは、178cmの長身イケメンでした。IAFAの新人公演では月城かなとさんの役をされたんですね。今後が楽しみです。



それと、フェルバック元帥夫人(結愛かれん・101期)、この方本当に可愛いですよね。表情も身のこなしも柔らかくて、やっぱいいなぁ、と。個人の勝手な感想ですが…、それこそマチルドでもよかったんじゃない?と思うくらいでした。



あっ、最後にもう一人、エトワールの白河りり(103期)ちゃん。

少しだけハスキーボイスにも聞こえましたが、美声で本当に素敵でした!



今回のスタニスラスも天真爛漫な姿が可愛かったですし、前公演のIAFAでは、新人公演でエマ・カーター(本役・美園さくら)を演じてましたよね。今後注目したいです。



内容としては、本当に、


「ザ・古典!」


と。古き良き宝塚を感じました。



なんかちょっと恥ずかしいくらいの迫り方とか、エロスなシーンとか、最後の破滅への持っていき方とか、



「ありえへんやろー!」とツッコミを入れたくなってしまうような…
キャッ!とハズキルーペのCMばりでもある恥ずかしさがやっぱ凄いです…(なんのこっちゃ笑)



しかし、人は本当の不倫は「悪だ!」と叩き否定しまくるのに、こういう物語では美しく描き、また憧れ引き込まれるのかと、ちょっと不思議な気もします。



実際に抑圧しているから、物語では良しとするのか?はたまた、教訓としてやはりいけないこと、として見るのか?
なんて、ふと、考えてしまいました。



お芝居の後にはミニショーもあり、群舞やデュエットダンスを堪能できました。あ、そうそう、客席降りもありました。



客席を使った演出があるとは聞いていましたが、ブザンソンの神学校に入った時に、お坊さんたちが後ろからゴーンという鐘の音とともに行進して舞台にゆっくり歩いて上がっていくという客席を使った演出があり、



それ以外にもショーの一部でワーっと降りてきて、客席横で踊って後ろに出ていく、というものもありました。



ご時世柄ハイタッチ等はNGでしたが、しばし目の前で踊ってくれて盛り上がりました。



あと今回の御園座公演で退団が発表された周旺真広(98期)くん。愛知県北名古屋市出身ということで、



ショーで一瞬ですが一人でスポットを浴びて踊る場面もあり、最後の挨拶の時には、鳴り止まない拍手に包まれていました。



宝塚って温かくて、こういうところがホントにいいなぁと、色々な思いがこみ上げてくる瞬間でした。



最後は、副組長の夏月都さんと珠城りょうくん、それから退団する周旺真広くんから挨拶があり、今日で中止になってしまうことへの残念な気持ち等が語られました。



そして、幕が下りてからもしばし鳴り止まぬ拍手の中、幕前にたまきちくんが出てきてくれて、今度は宝塚大劇場で!お会いしましょう!(ニュアンス)と手を振り、公演は終了となりました。








急遽?円盤の撮影があったようです。よかった。



入り口の隣にお土産屋さんと、ちょっと休んでお茶が飲めるようなスペースがありました。
キャトルレーブポップアップショップ名古屋@ヒルトン





最後に、劇場に関してです。



まず、ホールで売られている「芋きんつば」は、とっても美味しかったです!たくさんの人が並んでいたので「これは!」と思い買ってみたら大当たりでした。



あと、座席に関して少し…

確かに傾斜がほぼないので、前の方の頭が舞台にかぶるとホントに見づらいところはあります。



座ったらお座布団が背もたれの所に置いてあり(エアウィーヴwさすが)、後方(18列目)だったための配慮でしょうか。



それ程背が低いわけではない私は、後ろの方のことを考えると下に敷くわけにもいかず、それはそれでちょっと持て余してしまいました…。


「見づらい!」「座布団がなかった!」という情報を見ていましたので、それを受けての対応だったのだと思われます。



格子状になっていないことも、ややサイドだったことでそれ程気になりませんでした。



だだし、これは残念ながら目の前にいくつか赤席が連なっていたからというもあったのでしょうね。本当はもう少し傾斜が欲しいところです。



トイレは並びますが回転がとても速くていい感じです。どこもこれ位速いといいのですが…。



あと、座席の前の部分も他の劇場より広めな感じで楽でした。