空飛ぶ鳥になって眺めるパリ

 「目の前に遮るものが何もない」――パリの真ん中という立地にして、そんな贅沢が叶う場所。それがホテル「シュヴァル・ブランパリ」の客室だ。客室数は72と、このクラスのホテルとしてはとてもこぢんまりしている。そしてどの部屋も、天井から床までを貫く大きなガラス窓越しに見事なセーヌ川の眺めが開けている。

 ホテルのオープンは2021年9月。16年間も扉を閉じていた伝説のデパート「サマリテーヌ」の改装工事がようやく終わり、コロナ禍の鬱憤を吹き飛ばすようにして開催された盛大なグランドオープンの日は記憶に新しいが、ホテル「シュヴァル・ブランパリ」はそのサマリテーヌ大改装プロジェクトの、いわば最後の1ピース。その完成をもって、パリの歴史のページがまた一つ繰られたと言えるほどの「出来事」だった。

 建築設計に起用されたのはピーター・マリノ。世界的に活躍するベテラン建築家として著名なマリノ氏だが、ホテルを手がけるのは実はこれが初めて。元々は歴史的建造物に指定されたアールデコ様式の建物。パリでもここまで完全な形でアールデコが残された建物はまれだそうで、その価値ある遺産のスピリットを最大限尊重し、「ホテルというよりは誰か個人の家を造るように」設計したのだという。家具から壁の絵、ファブリックから室内の香りに至るまで「一切の妥協をしなかった」というこだわりが功を奏し、ハッと息をのむ豪華さと共に、ほっと寛げる「気」がここかしこに通っているのも魅力だ。





「シュヴァル・ブランパリ」には泊まれそうもないけれど…



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