side Y
「アタタ…」
『ごめんね、、大丈夫?』
いつもより熱い夜を過ごした私達。
(結局、お風呂でも、ベッドでも、だもん///)
大人気なく、十分に盛り上がったと言える。
寝不足とまではいかないけど、
朝学校に行くにしては腰が痛い。
(やっぱり休みを取ればよかったかな)
でもまぁ、
明日からは完全な年末休日だし、
せっかくなら有給はずらして取りたいわけで。
どうせ授業もないから
多少の腰痛は隠し通せるでしょう。
(茂木も多分二日酔いだろうし)
私を冷やかす余裕もないはず。
なんて考えながら
出勤の準備をする私の背後を
シュンと耳を垂らしてついてくるなぁちゃん。
「ふふ、」
合意の上のことなのに、
申し訳なさそうなわんこの頭をガシガシと撫でる。
こういう開き直らないところが
私は大好きだ。
『その、帰ってきたらマッサージするね!』
「ありがとっじゃあ、行ってくるね?」
『うんっ行ってらっしゃい!』
「あ、そうだ!」
『ん??』
「リボン付けて待っててね?」
『へ?!リボン??』
「今日頑張ったら
サンタクロースのプレゼント貰うことにしてるの」
『…もしかして、プレゼントって///』
「ふふっ、じゃあ良い子で待っててね?
いってきまーす!」
沸騰したように顔を赤くしたなぁちゃんを置いて
私は元気よく家を出る。
ガチャッ!
「さっ頑張りますかぁ!」
愛される喜びも、
愛する喜びも、
貴方と分かち合っていたい。
クリスマスっていうのは、照れ隠しかもしね。
だって、
なぁちゃんとの毎日が
私にとっては特別な日なのだから。
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