恩人 15 | ☆★神戸の下町 湊川★☆ サンドリオン グループCendrillon group代表 波戸岡 正章 公式ブログ

恩人 15

あれから少し経った後に、バクスターはリトマネンがいるフィンランド代表の監督に就任した。

そして、我々にとって驚いた発表があった。

日本代表の親善試合で、対戦相手にフィンランド代表をチョイス。

2009年2月4日に対戦が決定した。


バクスターにチケットを手配してもらい、我々は東京に向かった。

前日、新幹線で東京に移動しマネージャーと通訳の小野氏と合流。

久しぶりの再開で、近況を報告しあった。

そして午後10時。
バクスターの待つリーガロイヤルホテルへ向かった。

到着した我々はロビーへ向かった。

すると、そこには乗松コーチが家族を連れて一足早く来ていた。

暫くみんなで話をしながら待っていると、エレベーターからバクスターが家族を連れて出てきた。

目頭が熱くなった。
まさか、東京で再会できるとは。

本当に会いたかった。

そして家族を紹介してくれた。

ホテルのレストランへ行き、ワインのコルクを彼が開け、早すぎるような再会に乾杯した。

話は帰国の要因となった娘さんの重病について。

娘さんは、回復し元気に過ごしていると笑顔で答えたバクスター。
そして千羽鶴の話に。

帰国前、ヴィッセルのサポーターたちが娘さんの為に千羽鶴を作り、手渡したというエピソードがある。

その千羽鶴は娘さんの病室のベッドの真横に飾られていた。
その千羽鶴を見て、神戸を側に感じてくれていたのだ。

千羽鶴は気持ちの面で本当に支えになったと。


話は変わり、武術の話に。
彼は武術が大好きで、特に宮本武蔵とブルースリーの大ファンだ。

息子のリー・バクスターは震災直後からヴィッセルのゴールキーパーだった。
主にサテライトでの出場だったが、神戸の古くからのファンなら誰でも知っている選手。

このリーという名前はなんとブルースリーから取ったんだ、と教えてくれた。

宮本武蔵はよく、ミーティングの例え話に使っていた。

武士道を重んじるサムライのような、日本人よりも日本人な英国紳士。

書物を漁り、宮本武蔵に感銘したという。

規律を重んじる哲学的な影響は宮本武蔵からだった。

なんとも興味深い話だった。

話が弾み、時間がアッという間に過ぎた。

そして、国立競技場で会おうと言い別れた。


その後、恵比寿で待ち合わせをしていたセガ・スマイルビットのサカつく・龍が如くの開発責任者として活躍した川越氏たちと呑んだ。


久しぶりの夜はやはり彼のエピソードが肴だった。

目黒のホテルに戻り、初日のスケジュールを終えた。

奇遇にも、それは今からちょうど一年前の夜だった。



16へ続く
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