好調を維持し、昇格に現実味が増してきた頃、
チームにとって大きすぎるアクシデントが起きたのだ。
バクスターが愛娘の重病の為、帰国を決めた。
チームは混乱した。
しかし、昇格の為に覚悟は出来ていた。
そしてファンたちは感謝の意を込めた声援を場内一周する間ずっと贈っていた。
泣き出す者が後を絶たず、声が嗄れるまで有難うと叫ぶ子供もいた。
帰国予定を以前から知っていた私は、どういう別れをするのか注目した。
ネクタイをむしり取り、ファンの元へ真っ先に走り出し叫んだ言葉。
『mata atode!』
『mata atode!!』
彼は約束を守ってくれる。
安心した。
そして帰国した。
7へ続く。
