僕には2歳になる娘がいます。
僕は娘に「幸せ」になってほしいと思います。
幸せの定義は、人それぞれで難しいとは思いますが、僕の人生の師匠である長渕剛はかつて、ドラマ「RUN」の主人公「輪宝」役で、「幸せはなるものでなく、感じるもの」と語っています。さらに「CAPTAIN OF THE SHIP」でも「幸せはなるものでなく、感じるものだ~!」と歌っています。
そういう師匠もその数年後には「幸せになろうよ」という楽曲を出したりと、「幸せ」という定義には各個人でも年齢やその時のものの捉え方により変わってくるのが現実かと。
現時点での僕の幸せの定義は、自分でやりたいことがあり、それにチャレンジし続けられ、家族と充実した時間を過ごせ、お金の心配がない状態です。
この写真は、濃厚なミルクのアイスを食べてもの凄く幸せを感じているだろう娘の写真です。
娘にはずっとこんな幸せそうな笑顔で過ごせるような人生を送ってほしいと思います。
でも実際には娘の幸せの定義と僕の幸せの定義は違ってくるはずですよね。
そんな曖昧な幸せという定義を科学的に研究した結果が書いてある本、
「幸せな人生を送る子どもの育て方」がありました。
この本の中で、「物理的な豊かさは、人間の本質的な幸福に寄与しない」とありました。
事実、日本のGDPが伸びたにもかかわらず、国民生活満足度を見ると実は横ばい状態というデータが載っていました。
では、本質的な幸せはどういう状態なのか、その要因として4つの心的要因があると結論づけています。その4つとは、
第1因子「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
第2因子「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
第3因子「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
第4因子「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)
この4つの満足度が高いと幸せな状態のようです。
この本の中で、実際にできるワークもありました。
僕は比較的良い状態でしたが、第4因子に該当するところはやや低めでした。
まだまだ他人の目を気にしてしまう傾向にあります。
ちなみに、幸せには長期的なものと短期的なものがあり、長期的なものとして「幸福主義」というのがあり、人生の長きにわたり幸福で意味のある人生を目指すべきだという考え方。
短期的なものとして「快楽主義」で、場当たり的な快楽の繰り返しが幸せだという考え方。
僕が現時点での幸せの定義に挙げているお金の心配のない状態というのは、快楽主義からくるものなのでしょう。物質的な豊かさが上がったとしても満足度が上がらないというのはその理由からなのでしょうね。
この4つの要因を高める方法や、家族の絆を深めるワークも載っています。
その中の一つに傾聴・対話トレーニングといのうがありました。文字だけ見るとすぐ取り組めるし、むしろ傾聴できているのではないか、と思っていましたが、冒頭、~誰かの話を聞くとき、多くの人は「次はこんなこと言おう」とか、ある種の評価・判断・思考をしているのではないでしょうか。本格的な傾聴では、そういった自分の「想い」を手放すトレーニングをします。~と書いてありました。
そこまで意識したことは無かったので今後トレーニングしていきたいと思います。
その他、夫婦でも取り組んでみたいワークがいくつか載っていたので取り組みたいと思います。
結論、なぜ我々大人たちのワークやトレーニングが載っているかというと、子育ての一番の基本は、「あなたが幸せでいること」。ただ、それだけのようです。
我々大人がいきいき、ワクワクしていたら、そのエネルギーが子どもやコミュニティにも伝染するということですね。
お子さんに幸せになってほしいと願うお父さんお母さんは100%だと思います。
お子さんをお持ちのお父さんお母さんにお勧めの本です。
子育てだけでなく、夫婦間も良くなり、なにより自分自身が優しくなれる気がする、そんな本です。