「栄光のランナー/1936ベルリン」 - プレミアムシネマ - NHK

栄光のランナー/1936ベルリン - Wikipedia

ジェシー・オーエンス - Wikipedia

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原題 Race アメリカ・ドイツ・カナダ合作 2016年(136分)

監督 スティーヴン・ホプキンス

出演 ステファン・ジェームズ ジェイソン・サダイキス カリス・ファン・ハウテン

「1936年に開かれたベルリン・オリンピックで、アメリカの黒人選手、ジェシー・オーエンス(ステファン・ジェームズ)は短距離走で3つ、走り幅跳びで1つの合計4つの金メダルを獲得しました。当時ドイツではユダヤ人への迫害が横行し、アメリカでは黒人差別が当たり前でした。オリンピックに出場することは名誉で栄光に満ちたことでしたが、黒人のオーエンスが参加することはどれ程の苦難があったことでしょう。ユダヤ人を擁護する団体からはオリンピック参加を辞退することで、ナチスに対して抗議して欲しいと依頼されました。そして、黒人として彼が受けた差別は彼のスポーツ選手としての精神をより一層強く育てました」

 

(物語)1933年秋、アメリカ・オハイオ州・クリーブランドの工業地帯をジェシー・オーエンス(ステファン・ジェームズ)が走っています。早朝、日雇いの労働者がたむろしています。みんな今日の労働を求めてやってきて、求職者の列を作ります。オーエンスは人がいない場所を走ります。その先には低層住宅が並んでいます。オーエンスがその中の一軒に帰ります。

 母、姉がいます。オーエンスは今日から大学生、そして、この家から出た初めての大学生です。でも学費は自分で稼いでいるし、家に送金もします。オーエンスは母親が用意してくれた背広を着させてもらいながら、「こんな高そうな服」と言って感謝します。「5歳で死にかけたのに、立派になってーーーお前が助かったのは偉業をなす運命だからよ。神様が生かしたの」。そして、上着を羽織ったオーエンスを見ます。「ハンサムよ。男は印象が大事だからね」。父親が2階から下りてきて、彼を送り出します。オーエンスは「きっと暮らしは良くなる」と言って、紙入れを父親に渡して家を出ます。紙入れには少しの紙幣が入っていました。

 オーエンスには結婚を約束した女性ルース・ソロモン(ジャニース・バントン)がいます。大学へ向かうバスが出る停留所の前に美容室があり、彼女はそこで働いています。二人には小さな娘もいて、美容室でその娘も遊んでいます。ソロモンに少しの包んだお金を渡して、「仕送りは厳しくなる。お金は結婚資金に貯金しておくように」と、言います。「やっと結婚できるの?」と、ちょっと喜ぶソロモンに「当たり前さ」と言って、オーエンスはバスへ走ります。バスの中の座る席はもちろん「有色人種専用席」です。

 オハイオ州立大学のグランドです。オーエンスと友人のデイブが走っています。それを客席から陸上競技のコーチのラリー・スナイダー(ジェイソン・サダイキス)がストップウォッチを片手にじっと見ています。新しい有望な選手候補を新入生の中から探しているのです。 

 練習を終えて、オーエンスとデイブが更衣室へ戻ります。シャワーを浴びに行こうとすると、アメフト部が帰ってきて、通路を塞ぎます。「おいおい、お前らどこへ行く?」と呼び止められて、シャワーに行かせてくれません。「俺たちが先だ。黒人は待て。俺たちの更衣室だぞ。(黒人は)アメフト部にはいれない」と差別丸出しです。その場のやり取りを終えて、デイブは鏡の前で、「ぶっ飛ばしてやる!」とすっかり頭に来て、喧嘩のポーズです。オーエンスは「せっかくのチャンスを棒に振るな。あんな馬鹿どもを相手にしないことだ。へこへこはしなくていい。ただ笑って、受け流すんだ」となだめます。その時に、コーチのスナイダーが呼んでいるとオーエンスに声がかかります。

 グラウンドで二人の走りをストップウォッチで測りながら見ていたラリー・スナイダーは現役の選手の時は最高の選手でした。ですが、コーチになった2年間は低迷していて、オハイオ州立大学は3連敗、「ラリー・スナイダーはコーチとしての力不足」と言われます。スナイダーから見れば、選手の力不足です。そのスナイダーに陸上の新人選手の名前カードファイルが届きました。そのカードをチェックして、オーエンスとデイブの練習の様子を見たのです。そして、今、オーエンスを呼びました。

 オーエンスが事務所で待っていると、スナイダーがやってきて「いい上着だな。俺も昔、教会へ着ていった」と上着をまず誉めます。黒人に対する差別意識はないことを知らせたのです。そして、自分の部屋に入れます。ライリーと言うコーチからのオーエンスの推薦がスナイダーに届いています。推薦状には「こんな天才は見たことがない」と書いてあります。スナイダーがオーエンスに「そうなのか?」と聞くと、「え、まあ、そのように」と答えます。するとスナイダーは「天才は嫌いだ。努力しないからな。(彼の記録簿を見ながら)確かに君には走りの才能がある。それに跳べる。だが、問題は勝てるかだ。つまり、努力できるか」

ずばりと突っ込んだ言葉にオーエンスは顔を上げません。「ママに礼儀を教わらなかったのか?話す時は目を見ろ」、オーエンスが顔を上げて、反抗的な顔でスナイダーを見返します。

「俺は6歳で1日50キロの綿を摘んだ。やったことはありますか?さやから取る時にはよく手を切る。苦労には慣れてる」

 スナイダーははっきりと言います。「才能は認めよう。だが、問題も多い。スタートが良くないし、リズムも姿勢も悪い。それはすぐ直せる。だが勝つためには脚だけじゃなく、ここを使わないと」と、オーエンスの頭をつつきます。

(参考:1936年8月1日から16日まで第11回オリンピック、ベルリン大会開催。第2次世界大戦、1939年9月1日から。1932年ナチ党大躍進、1933年ヒトラー首相に、1939年ドイツ、ポーランドに侵攻)

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
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放送日 時間 タイトル 放送チャンネル ブログ掲載日
7月18日 13:40 ターミネーター 12チャン 24.7.16
7月20日  土  6:15  渇水   日本映画  24.7.8
7月20日  土  21:00  ボヘミアン・ラプソディー   BS松竹東急  24.7.17
7月22日  月  13:00  栄光のランナー 1936ベルリン   NHKBS  24.7.18
7月24日 13:40 ルーシー 12チャン 22.3.5
7月24日 19:00 学校 BS12 24.3.8
7月30日 13:00 レ・ミゼラブル NHKBS 23.5.26