エレファント・マン (映画) - Wikipedia

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原題 The Elephant Man 1980年 米英 (124分) 監督 デヴィッド・リンチ

出演 ジョン・ハート アンソニー・ホプキンス アン・バンクロフト

「エレファント・マンは見世物小屋の見世物でした。あまりにも人間からかけ離れた容姿をしているので、顔にも身体にも被り物をしています。顔も姿もわかりません。観客はどんなに醜いのか、どんな姿でどんな顔なのかを見るためにお金を払います。興行師はエレファント・マンの見世物としての価値を知っていて、観客が何を見たいかよくわかっています。興行師はここぞと言う時にマントをはがし、顔の被り物を取ります。その時に驚きの声と驚愕のうめき声があがり、観客はどよめきます」

 

(物語)美しい若い女性の肖像の顔写真が大写しになり、次にその女性が少し年を取ります。次に象(エレファント)が数頭現れます。象がその女性に向かってきます。牙のある恐ろしい象が近づいてきます。女性は叫び声を上げて、首を激しく左右に振り、拒絶します。象は雄叫びをあげて、女性にのしかかります。次に赤ん坊の誕生の声が聞こえます。

 19世紀のロンドン。日本の歌舞伎町や浅草の歓楽街を連想する人通りです。音楽が奏でられ、舞台の間口が2メートルから3メートルのいろいろな見世物小屋が並び、食べ物屋も多く出店しています。「奇人」との看板にロンドン病院の外科医、フレデリック・トリーブス(アンソニー・ホプキンス)が足を止めます。「立入禁止」の表示がありますが、トリーブスはいろいろな奇人がいる小屋の中を通り抜けていきます。

 「エレファント・マン」の看板がある前に人だかりができています。興行師と役人が言い合っています。「許可できない。公序良俗に反するからな」と役人が言うと「彼は奇人だ。他に生きる道はない」と興行師が主張します。「奇人ならまだいい。しかし、化け物は許可できない。撤去するまで彼らに見張らせる」と役人が言います。警官が見物人を追い払います。興行師が幕の前でつぶやきます。「また、移動か!俺の宝物よ」

 病院で5,6人の医師、看護婦、手術補助員に囲まれて上半身が焼けただれたケガ人をトリーブスが手術をしています。そこに少年が入ってきて、「見つけました」と言います。トリーブスは「君は見たのか?」と問います。少年は「いいえ」と返事をします。

 トリーブスは他の医師には何も言わずに「エレファント・マン」のいる場所に行きます。その場所はごみごみとした見世物小屋街を抜けた所にありました。「エレファント・マン」の幕の前にいると興行師がやってきます。「興味がある者です。彼を見てみたい」と言うと、「それは無理ですな。閉鎖した」と興行師は応じません。「結構な額を支払ってもいい」と言いますが、興行師は渋ります。でも、官憲の人間でないと判断したのか、興行師は地下へトリーブスを連れていきます。

 煉瓦の壁に囲まれた地下の見世物小屋の前で興行師は両手を上げて見世物の口上を始めます。「この世は驚きで満ちている。こいつの母親は奇異な運命を背負った。なんと彼女は妊娠4カ月の時に野生の象に襲われた。襲われた場所は地図にも載っていないアフリカのへき地、それは形になって表れた。ではご覧下さい。世にも醜いエレファント・マンです」幕があきます。「立て!立て!―――振り返るんだ!」と興行師と、トリーブスを連れてきた少年が急き立てます。 

 トリーブスは唖然として、声を出すことさえできませんでした。

 エレファント・マンを見た後です。「では明朝10時に病院で、お名前は?」とトリーブスが尋ねると、「バイツだ。約束する」と言って、興行師は金を受け取ります。「私の名刺です。タクシーを手配します」、興行師は「交渉成立だなーーーちゃんと理解しあえてるよな。金だけの問題じゃないんだ。友よ」と言って握手の手を差し出します。

 翌日の病院です。受付も診察を待っている病人たちも入り口に目をやります。全身をマントに隠し、顔は左目の前だけが開いている白い布に包まれています。帽子を被り、左手に杖をもったエレファント・マンが、歩くのが不自由そうに入ってきます。「なんか臭いよ」と、待合コーナーの少年が母親に言います。 

 受付でタクシーの運転手がトリーブス先生を呼んでもらうように頼みます。そこへ約束の時間なので、トリーブスが現れます。「私の客だ」とトリーブスは受付に言います。トリーブスは受付に「オフィッスにいる。誰も入れないでくれ」と頼み、エレファント・マンに「こちらへ」と招きます。でも、彼が動かないので、受付は激しく机を叩きます。「聞こえたでしょ。ほら行って」ときつく言います。

 トリーブスのオフィッスです。「私は医学部で解剖学を教えている。だから、君のことを調べたい。いくつか質問がある。君の興行師、後見人が君はイギリス人だと、名前はジョン・メリック―――違うなら、首を振ってほしい。それは昔からーーー痛みはあるのかい?両親は健在かな?分かるかい、お父さんとお母さんは死んだ?」

 突然、ノック音がして、ドアが開きます。ジョン(エレファント・マン)は驚いて、声を出してしまいます。開けた同僚の医師がジョンを見てびっくりします。その医師をトリーブスはドアの外に連れ出して、「大したことじゃないーーー学会に発表しようと思っている。それまで、誰にも言わないでくれ」「わかった。しかし、あれは何だ?」「わからない」「あれが『大したことじゃない』?」「とにかく内密にしてくれ」

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
(放送予定が訪れない見たい映画はU-NEXT、prime video等のご活用をお勧めします)
放送日 時間 タイトル 放送チャンネル ブログ掲載日
6月13日 13:00 暴力脱獄 NHKBS 24.6.10
6月15日 19:00 コン・エアー BS12 24..6.11
6月17日 13:00 マネ―ボール NHKBS 23.6.19
6月18日 20:00 座頭市物語 BS12 23.12.4
6月20日 13:00 ミッドナイトラン NHKBS 21.8.1
6月24日 13:00 E.T. NHKBS 21.2.22
6月25日 13:00 カサブランカ NHKBS 23.9.26