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マディソン郡の橋 (映画) - Wikipedia

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原題 The Bridges of Madison County 1995年 アメリカ (134分)

監督・主演・製作 クリント・イーストウッド 共演 メリル・ストリープ

「アメリカ・アイオア州にその橋、ローズマン橋はありました。世界中を旅して写真に収める写真家のロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)はその橋をカメラに収めるためにその橋から3キロ程の所まで自動車でやってきました。しかし、道がわかりません。その時にそこに住むフランチェスカ(メリル・ストリープ)が、たまたまご主人と娘と息子が家を留守にしていて一人でした。写真家・ロバートが屋外にいたフランチェスカにローズマン橋への道をたずねます。言葉で説明してもわからなそうだったので、彼の車に乗って案内してあげることにしました。それから4日間。それからの4日間のためにこの二人は生まれてきたのだと、二人は後で知ります。大恋愛でした」

キネマ旬報外国語映画監督賞(クリント・イーストウッド)

 

(物語)田舎の舗装してない一本道を自動車が向かってきます。「リチャード・ジョンソン」と書かれた木の箱でできたポストがあります。ポストの家に向かって曲がります。その一軒しか家はない、農村です。

 家の中から中年の女性・キャロリンが出て、自動車を迎えます。フランチェスカの娘です。もう写真家のロバートとフランチェスカが会ってから24年は経っています。キャロリンの兄のマイケルが出てきて久しぶりの再会に兄と妹は抱き合います。兄・マイケルの妻も一緒です。家に入ると、銀行の責任者が書類を広げてサインを求めます。「これで、貸金庫の中身は君たちの物だ」と遺産管理責任者はほっとします。

 「ご遺体は手配が済むまで、シーダーハイツ葬儀場に埋葬される。母上は火葬するように明確に指示なさった。その手配です」と担当者は説明します。遺体が火葬されるとは子どもたちが考えていなかったことなので、びっくりします。墓地ならもう先に亡くなった父親が用意してあり、火葬にする必要はありませんでした。「火葬にすることを決めたのは亡くなる直前だったようです。指示が明確で、遺灰をローズマン橋から撒くようにとのことです。」その遺言を息子たちは本物かと疑いますが、直筆で彼らの母親が書いたと証言する人もいるとのことで、遺言については疑いようがありません。

 「火葬では墓参りに行けないし、灰が飛んでいってしまう」と息子は火葬を受け入れません。銀行の責任者はため息をつきます。先に貸金庫を開けることにします。 

 貸金庫の箱の蓋を開けると、いろいろなものが入っています。若いころの母・フランチェスカの写真や書類が年代別に封筒に入っています。手に取った一枚の写真を見て、妹は「兄さん、これ見てーーー見たことある写真?」と兄に見せます。トンネルのような屋根がその橋にはかかっています。橋の長さは50メートル位と思われますが、その橋の入口に40歳前後と思われるフランチェスカが笑顔で立っています。1965年の封筒でした。兄嫁は「ノーブラよ」と言います。「ハリウェル橋よ」

 財産の証書の説明を兄夫婦は受ける傍で、妹は母の書いた手紙を読んでびっくりします。兄を呼びます。妹の話を聞いて、兄は銀行の担当者に「妹と相談したんだけど、遺品は僕ら二人で見ようと思う。待たせちゃ悪いから」と伝えます。

 母の残した文書を二人だけで読みます。写真家が母に出した手紙です。「僕はもがきながら、なんとか生きていくすべを模索している。僕らは別々の道を歩んでいるけれど、だが、カメラをのぞくと、そこには君の姿がある。文章を書き始めたら、君への手紙になった。確信を持って言えるのは、僕らの人生はあの4日間のためにあった」

 ここで兄は「もういい、燃やしてくれ」と言って、席を立ちます。「聞きたくない。捨ててくれ。」でも、妹は読み続けます。「もし母さんに何かあったら、N・ジオグラフィック誌に連絡するようにって。写真家なのね、もう書かないって―――あと、書いてあるのはーーー愛している ロバートより」

 「ロバートか、くそったれめ、殺してやる」と、兄は自分の中の母のイメージとロバートへの愛を書いている文書からの母のイメージが異なることを受け止めきれません。

 「難しいわ。故人よ。この手紙に書いてある。弁護士からよ。遺品を母さんに残してる。遺書にはーーー」とここで妹はびっくりします。兄が「何だ?」と言うと、「火葬にして、遺灰はローズマン橋から撒けって」兄がますます怒ります。「この野郎が思いついたことなんだな。ろくでもない変態の写真家がーーー」

 長男と妹には衝撃的な信じられない事実でした。写真家のロバートは二人の父親が亡くなった3年後の1982年に死んでいました。遺品を残して、それは弁護士から母に届いていました。封筒の中に鍵があり、それは母の受け取ったロバートの遺品の入った箱でした。「フランチェスカ」と彫られたメダル、数台のカメラ、「今夜、また会いに来て」と書かれた母のロバートへ宛てた手紙。そして母からの手紙がありました。

「1987年1月、キャロリンへ。これはマイケルと読んで。あの子は一人で読めないだろう。理解にも助けがいる。まず言っておくけれど、二人を愛しているわ。あの出来事についてきちんと書こうと思います。貸金庫の中身をあらためてから、手紙にたどりついたはず。我が子に書くのはつらい。お墓まで持っていくこともできた。でも年を取ると、恐れが消えるのね。それよりも知らせたい欲求が高まったの。生きた証しのすべてを知らせたい。自分のほんとの姿を愛する人々に知られぬまま旅立つのは悲しい。彼の名はロバート・キンケイド。写真家で1965年ここを訪れ、ジオグラフィック誌のため屋根付き橋を撮影したの。あの号を買ったのを覚えている。定期購読も始めたわ。」その雑誌が遺品の中にあります。表紙がローズマン橋です。開けると、そこに「フランチェスカ」と彫られたメダルをした写真家のロバート・キンケイドが写っています。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ず自分でお確かめ下さい)
(放送予定が訪れない見たい映画はU-NEXT、prime video等のご活用をお勧めします)
放送日 時間 タイトル 放送チャンネル ブログ掲載日
5月27日 8:15  ミッドナイトスワン  日本映画 24.5.17
5月27日 19:00  運び屋  BSテレ東 24.5.22
5月28日 13:40  ケープ・フィアー  東京12チャ 24.5.24
5月28日 13:00 マデイソン郡の橋 NHKBS 24.5.27
6月4日 13:00 ゲッタウエイ NHKBS 23.9.8