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原題　The Fan １９９６年　アメリカ　（１１７分）　　監督　トニー・スコット

出演　ロバート・デ・ニーロ　ウエズリー・スナイプス　原作ピーター・エイブラハムズ

「ギル・レナード（ロバート・デ・ニーロ）はプロ野球の球団『ジャイアンツ』の大のファンです。そのジャイアンツに今年、MVP（最高殊勲選手）を３回獲得した選手・レイバーン（ウェズリー・スナイプス）が移籍しました。ギルにとっては、レイバーンが活躍してジャイアンツが優勝しなければいけません。その開幕試合に胸を躍らせ、優勝で熱狂したいのです。それがファンです。でも、ギルは選手の言う『選手は自らのために戦う』との言葉に怒ります。『ファンが試合に金を払い、選手に富と名声をもたらす。選手はそれを理解しているのだろうか？』ギルはひそかに見えない涙を流し、欲に眩んだ選手に怒り、道を正すべきだと誓いを立てます」

（物語）ギル・レナード（ロバート・デ・ニーロ）は４０歳前後のナイフ販売の営業マンです。ラジオを聞きながら取引先への車での移動の途中ですが、ラジオの野球放送の女性DJ、ジョエル・スターン（エレン・バーキン）と携帯電話でやりとりしています。ギルは今年のジャイアンツの成績への期待と予想を話します。

「シーズン開幕で俺は興奮している。待ちわびてたのはレイバーンのジャイアンツ入りさ」と話し始めます。レイバーンは契約金４０００万ドルで移籍しましたが、ギルは「安すぎる、その２倍、３倍の価値はある」と持ち上げます。DJのジョエルはその話をレイバーンに伝えようと生放送中でしたが、レイバーンに電話して、ギルと話してもらいます。ギルは、ほんの少しのやり取りでしたが、レイバーンと直接話したのです。もう、友達になったように思います。

　ギルはナイフ販売の営業マンとしてはクビ寸前の成績の悪さですが、会議で叱責されても、野球の開幕戦の入場券の手配が気になって仕方がありません。また、ギルは別居していて離婚協議中です。小さい息子がいます。ジャイアンツの開幕戦には息子を連れて観戦してよいとの許可を妻からもらっています。そのために仕事に支障が出ようが何しようが入場券を手に入れることが最優先でした。

　開幕戦の入場券を手に入れ、息子を開幕戦に連れて行くことができました。しかし、開幕戦と取引相手の約束の時間が重なり、こともあろうに息子を球場において取引相手に会いに行ってしまいます。試合途中でしたが一人球場に残された息子は泣いて家に帰ります。そのことで激怒した妻は彼に、息子に近づかないようにする拘束命令を請求すると言います。

　ギルはついに会社をクビになります。顧客が「彼が怖い」と言うのです。彼は失業し、息子とはもう会えないし、八方ふさがりになります。そんな状況でもギルの野球ファンとしての気持ちは変わりません。そのギルがジャイアンツの選手が入る酒場に、いかにもレイバーンの友達だと言って入りこみます。トイレに入ると、レイバーンと別の人気選手・ホアン・プリモ（ベニチオ・デル・トロ）とが背番号のことでもめています。レイバーンがプリモの使っている背番号が欲しいのですが、理由があって、いくらお金を積まれてもプリモは譲らないと言います。この話を聞いたギルは、レイバーンのためにプリモから背番号を貰う話をつけてやろうと考えました。　

ブログ掲載作品放送予定（放送日時、チャンネル名は必ず自分でお確かめ下さい）
放送日	曜	時間	タイトル	放送チャンネル	ブログ掲載日
5月20日	月	13:00	白い巨塔	NHKBS	24.5.15
5月26日	日	19:00	ザ・ファン	東京MX	24.5.20
5月27日	月	8:15	ミッドナイトスワン	日本映画	24.5.17
5月27日	月	19:00	運び屋	BSテレ東	24.5.22
5月28日	火	13:40	ケープ・フィアー	東京１２チャ	23.5.10
5月28日	火	13:00	マデイソン郡の橋	NHKBS	23.10.20

「ザ・ファン（再掲載）」２０２４年５月２６日（日）１９：００～東京MXテレビ