(お知らせ)4月20日(土)21:00~BS松竹東急で、当ブログ2022年7月16日で紹介した「鬼畜」が放映されます。

 

テレビ東京 CINEMA STREET 午後のロードショー:テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)

奴らを高く吊るせ! - Wikipedia

レンタルではこの作品を見つけられませんでした。

(上記のリンクをタップすると、紹介した映画のサイトが開きます)

 

原題 Hang ‘Em High 1968年 アメリカ 監督 テッド・ポスト

出演 クリント・イーストウッド パット・ヒングル インガ―・スティーヴンス

「元保安官のジェド・クーパー(クリント・イーストウッド)は9人のカーボーイに囲まれて牛泥棒と殺人犯にされて、ロクに調べもなく、木から吊るされました。通りがかりの保安官に助けられました。彼は9人を探して復讐します」

 

(物語)ジェド・クーパー(クリント・イーストウッド)はたくさんの牛たちに川を渡らせています。あたりは何もない木も少ない乾燥地です。彼を追って9人のカウボーイたちが川を渡ってきます。クーパーは9人に囲まれます。いきなり、9人は銃を突きつけます。9人のボスのウィルソン大尉が「さあ、銃を捨てろ!」と言います。クーパーは、なぜこのような扱いを受けるのかわかりません。

「牛にジョハンソンの焼印がありました」と一人が大尉に報告します。

大尉はクーパーを牛泥棒ともう決めつけています。ジョハンソン牧場から牛を盗んだ奴を追っているので、この焼印のある牛を連れた目の前のクーパーは牛泥棒なのです。彼は求められるままに「受け取り」の証書を見せます。彼を囲んだ9人は顔が笑っています。牛泥棒に銃を突きつけて楽しいのです。

 証書にはジョハンソンのマークがありましたが、追手の一人が「ジョハンソンはマークなど使わん。字が書けたからな」と言います。大尉はクーパーの顔を見つめて命令します。

「吊るせ!」

クーパーの体に投げ縄が飛んできて巻きつきます。彼は縄の輪の先を掴んで何とか逃げようとしますが、引きずられて川の中を這います。体にかかった縄を持つ手を離せば、輪は首に巻きつきます。必死に縄を持ちますが、そのまま木の下に引きずられて、縄の先は木の大きな枝にかけられて彼は引き上げられます。絞首刑です。両手はうしろで縛られてますから、どうしようもありません。クーパーは言います。

「おれは元保安官だ。セントルイスに問い合わせてくれ。売り手のジョハンソンに会わせろ!なあ、頼むよ」

4.5人に押さえつけられて、殴られて、馬に乗せられます。

クーパーの鞍も札入れも盗ってしまう者もいます。追手の中の老人が疑問を言います。

「ウィルソン大尉、犯人ならなぜ逃げなかったのかな?」

「答えろ、ジョハンソンから牛を買ったのか?本人ならサインしたはずだ。どんな奴だった」

「30前後でがっしりした体、あばた面だが顔立ちはいい。保安官やっていたから観察は鋭い。牧童頭かもしれない。馬で一日の距離だ。会えばわかる」と、クーパーは答えます。

「嘘つきめ!彼は60歳だ」と大尉。

「ジョハンソン牧場では夫婦とも撃たれて倒れていた。死んでな」と別の一人。

「吊るせ!!」と大尉。

「間違いだ!」とクーパーが叫びます。大尉は銃を撃ちます。クーパーが跨っていた馬が走り出して、彼は木にぶら下ってしまいます。9人が見つめています。そして去ります。

 遠くから一人のカウボーイが木に吊られているクーパーを見つけて走り寄り、綱を斬ります。胸に耳を当てると、かろうじて心臓は動いています。息を吹き返すと、伝えます。

「ここはオクラホマ準州だ。あの世じゃない。わけは知らんが、判事の裁きを受けろ」

 彼を救ったのはプリス保安官でした。囚人護送の馬車の檻に乗せられました。彼はあちこちの町で囚人を集めているのでした。

 町では帰って来た囚人馬車が大喜びで迎えられます。人々は首吊りの処刑を見るのが大好きです。「来たぞ、大漁だ。腕がいい」と歓声です。

 広場には白塗りの首吊りの処刑台があって8人が同時に首を吊られるようにできています。アダム・フェントン判事が窓から護送馬車を見下ろしています。

 罪人の収監されている部屋は人が一人横になって寝ることができない位に混んでいました。夜になると雷のような音が断続的に聞こえます。100キロの砂袋でロープを試しているのです。極上の麻ロープに油を塗って滑りをよくしているのです。

「首が枯れ枝みてえに折れるようにしてるのさ」と囚人はまるで人ごとのように言います。

 クーパーはフェントン判事に呼ばれます。判事の説明では、マクラウドと言う男がジョハンソン牧場を襲い、その後クーパーに盗んだ牛を売りつけたのでした。判事はクーパーは冤罪だったと言って、マクラウドの所持金11ドル程を彼に返します。目の前でマクラウドと言う牛泥棒の処刑が行われるところだと言い、今まさに首に綱がかけられたところでした。砂袋の留め金が引き抜かれると、彼はぶら下がり、観衆のため息が聞こえてきました。

 クーパーは自分の首を吊った9人について尋ねます。すると判事は彼に提案します。

「君はセントルイスで優秀な保安官だった。ここで働かんか?ここ広大なオクラホマ準州に保安官が19人しかおらん。以前は60名いたが、それでも不足だった。判事は私一人だ。しかもここは悪党の巣だ。山賊、牛泥棒、詐欺師、略奪者―――だからバッジはここで眠っている。胸に付ける者を待ちわびていた。バッジをつけたまえ」

クーパーはバッジを取ります。判事は続けます。

「9人だが、発見したら生け捕りにして連れてこい」と言うのです。

 クーパーは9人の仕打ちを、リンチを、あの痛さ、死の恐怖、そして木に本当にぶら下がったことを決して忘れません。生かしておくことはできません。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネルは必ずご自分でお確かめ下さい)
放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル  
4月20日  土  21:00  鬼畜   BS松竹東急  22.7.16
4月21日 18:30 アンタッチャブル ザ・シネマ 23.7.12
4月21日 21:00 ターミネーター2 ザ・シネマ 24.3.28
4月22日 21:00 ドライブ・マイ・カー 日本映画 22.7.27
4月23日 13:00 赤ちゃんは自分の名前が言えない NHKBS 24.4.17
4月23日 13:40 奴らを高く吊るせ 東京12 24.4.19
4月24日 13:00 エビータ NHKBS 24.4.22予定
4月26日 9:30 テルマ&ルイーズ ザ・シネマ 23.1.26
4月28日 14:00 遊星からの物体X(吹替版) BS-TBS 24.4.3
4月29日 18:30  ひとよ   BSテレビ東京  24.2.16