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戦場にかける橋 - Wikipedia

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原題 The Bridge on The River Kwai (161分)1957年 イギリス・アメリカ

監督 デビッド・リーン 原作 ピエール・プール

出演 ウィリアムア・ホールデン アレック・ギネス 早川雪舟 ジャック・ホーキンス

「『戦場にかける橋』とは太平洋戦争中に日本軍がイギリス軍の捕虜に命じて作らせた橋のことです。タイ王国のクウエー川に架けさせました。その橋の完成は現地の日本軍指揮官に課された至上命題でした。橋をかければ利敵行為になるのに、捕虜になったイギリス軍の将校、ニコルソン大佐(アレック・ギネス)は芸術家肌であり、職人肌であり、その橋の完成に命を賭けてしまいます。その橋の完成が生きがいになり、人生の目的が橋の完成になってしまいます」

第30回アカデミー賞 作品賞 監督賞 脚色賞 主演男優賞 撮影賞 作曲賞

1997年、合衆国・国立フィルム保存委員会がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録しました。      

 

(物語)タイの奥地の密林です。戦闘車両に機関銃を構えた兵士が乗っている汽車が進んで行くと線路は完成していず、まだ多くの捕虜が鉄道の敷設作業にあたっています。第2次世界大戦中であり、ほとんどが人力で行われていますから、相当な捕虜が働かされています。そこに新しいイギリス兵の捕虜が捕らわれてきます。

 シンガポールが降伏し、イギリス軍は指揮官の命令で捕虜になりました。まだ軍隊としての形をとどめたまま捕虜になったので、軍の階級は生きているし、軍律も生きています。新しく捕虜になった一団の指揮官はニコルソン大佐(アレック・ギネス)ですが、自分が軍を律すること、軍律を兵士に守らせること、規律と礼儀正しい軍人として成長させることに生きがいを感じる将校でした。

 捕虜が連れて来られた地域は密林で、逃げても生きてジャングルは出られないというような場所ですから、柵も塀もない捕虜収容所でした。捕虜を管轄する日本軍は斎藤大佐(早川雪舟)を長とする軍隊でした。しかし、捕虜と比べると日本兵の数は少なく、銃で恐怖の下に捕虜を統括していました。その斎藤大佐には重大な役割が与えられていました。それはタイのバンコクとビルマのラングーンの間に鉄道を走らせるために、クウエ―川に橋を架けて、バンコクとラングーンを鉄道で結ぶことでした。その橋を建設するのは捕虜でした。

 斎藤大佐は新しく捕虜になったイギリス兵とニコルソン大佐を並べて言います。

「クウエー川に架ける橋の建設のため、君たちイギリス人の捕虜が選ばれた。大工事だが楽しい仕事だろう。将校も兵隊と同様に働いてもらう。日本軍は働かない者を食わせることはできない。よく働けば待遇を挙げてやる。しかし、まじめに働かない者は罰に処する。ここには有刺鉄線も囲いも監視塔もない。必要がないからだ。ジャングルの中の孤島からの脱走は不可能だ。死ぬだけだ。山下将軍のモットー『喜んで働け』」

 しかしニコルソン大佐は将校を一緒に捕虜として働かせるのはジュネーブ協定違反だと言って、一歩も引きません。斎藤大佐は期限のある橋の建設工事ですから、働かないどころか、文句を言うニコルソン大佐に腹が立ちます。しかし、このイギリスの大佐への部下の信頼は抜群で、殺すわけにもいかず、何日も懲罰房に入れる処分を他の将校と共にしました。

 日本人の設計した橋は土台の位置を軟弱な場所にしたことと、イギリス兵捕虜が協力しないことで、はかどりません。一番はかどる方法はニコルソン大佐を味方につけて、彼にイギリス兵捕虜を動かしてもらうことでした。

 ニコルソン大佐は斎藤大佐に負けない意地っ張りで、一切橋の建設に協力をしませんでしたが、ある時に変わります。日本軍の作った橋の低い評価を部下から聞き、懲罰房から解放された時の兵士の自分に対する歓迎のどよめきを聞いて、指揮官としての意識が頭をもたげます。兵士を育てなければならない、日本人には出来ない立派な橋を作ってイギリス軍兵士の底力を橋という形で後世の人たちに誇ろうと思うようになりました。彼は利敵行為である橋の建設に率先してとりかかるのです。

 ニコルソン大佐の軍が捕虜としてこの地へ送られてきた時に、以前からこの捕虜収容所にシアーズ中佐(ウィリアム・ホールデン)という本当は海軍の二等兵なのに、身分を詐称して中佐と名乗っている人物がいました。彼はまだニコルソン大佐が斎藤大佐の言う事にすべて逆らい、いつ殺害されてもおかしくない光景をずっと見ていた頃に脱出不能と言われたこの収容所を脱走します。3人で脱走しましたが、二人は殺害されました。彼は運よく逃げ切ることができて、セイロンの病院に入院していました。しかし、逃げ切った先で、自分の身分詐称がばれていて、しかも発覚した先は決死隊訓練所のウォーデン少佐(ジャック・ホーキンス)でした。決死隊訓練所とは妨害や破壊工作をする部署です。ウォーデン少佐はシアーズに「5月中頃までにラングーンを目指す日本軍を阻止する。建設中の橋は爆撃機には遠すぎるから地上爆破という事になる。しかし、現地を知っているのは君しかいないのだ。君に我々を案内して欲しい」と言います。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
3月17日 19:00 最強のふたり BS12 24.3.13
3月18日 13:00 「戦場にかける橋」 NHKBS 21.12.21
3月20日 19:30 たそがれ清兵衛 BS12 なし
3月20日 13:00 「8日目の蝉」 NHKBS 22.6.6
3月22日 13:00 「ナバロンの要塞」 NHKBS 21.7.21
             
映画専門チャンネルの近日放映の推薦作品(気がついたもののみです)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
3月14日 14:00 フューリー WOWOWプラス 24.2.22
3月15日 22:35 人生劇場・飛車角 日本映画 24.3.12
3月16日 2:30 虎狼の血 WOWOWプラス 23.5.31
3月17日 12:00 インビクタス/負けざる者たち ザ・シネマ 23.6.8
3月17日 16:15 スーパーマン ムービープラス 23.8.22
3月23日 10:00 アンストッパブル ザ・シネマ 23.10.18
3月23日 17:00 戦場のピアニスト WOWOWプラス 23.9.14
3月24日 3:30 マデイソン郡の橋 ザ・シネマ 23.10.20
3月25日 1:30 グラントリノ ザ・シネマ 21.12.17