映画「英国王のスピーチ」 | 日曜シネマ劇場 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) (twellv.co.jp)

英国王のスピーチ - Wikipedia

 

 

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原題 The King’s Speech 2010年 (118分) イギリス・オーストラリア・アメリカ 

監督 トム・フーバー 出演 コリン・ファ―ス ジェフリー・ラッシュ  

「ヨーク公は吃音であることを深く悩んでいました。しかし、風雲急を告げるヨーロッパの第2次大戦前、英国王となったヨーク公は演説で国民を鼓舞しなければなりませんでした」 

第83回アカデミー賞 作品賞 監督賞 脚本賞 主演男優賞 

 

(物語)1939年9月1日のドイツのポーランド侵攻を受けて、9月3日にイギリスはドイツに宣戦布告します。その時のイギリス国王・ジョージ6世は大英帝国全土に向けて国民を鼓舞する演説を行います。ジョージ6世は物心ついた時から吃音があり、どうしてもスムーズにしゃべること、会話ができませんでした。次男であったことから、王位を継ぐつもりはなかったのですが、事情があり急遽王位につくことになりました。勿論、この演説も本人もさることながら、王室関係者、政府関係者、家族、そしておそらく国民もうまくいくかどうか非常に心配した中で行われたものでした。物語はこの演説までのジョージ6世とその吃音を心配した人たちの物語で、実話に基づいたものです。

 物語はその14年前の失敗談から始まります。

 「1925年世界人口の4分の1を統治するジョージ5世は大英帝国博覧会閉会のスピーチを次男であるヨーク公(後のジョージ6世)に依頼した」との字幕が出ます。

 放送室のあるスタジオの下の階段でヨーク公は公爵夫人と原稿読みの練習です。

BBC放送が「これから閉会のセレモニーをお伝えします。ヨーク公が父王ジョージ5世からのお言葉をお読みになります。58の植民地と自治領が参加しこの博覧会は世界最大となりました。新発明のラジオで国王陛下は初めて開会のお言葉を国民に語られました。第1期閉幕の際には皇太子殿下が初の放送をなさいました。そして今日、弟君のヨーク公爵殿下が国民と世界に向け初めて放送なさいます」

 放送はウェンブリー・スタジアムと言う競馬場のような大会場で式典にふさわしい制服の兵士が居並び、階段の客席は満員でした。マイクに向かって語るのですが、その声は非常によく通りました。しかし、会場もラジオを聞いていた人もがっかりする吃音でした。

 1934年、ヨーク公は王室に出入りする医者の治療を受けていましたが、全く信頼できるものではありませんでした。ヨーク侯爵夫人は言語聴覚士協会の会長から紹介されて、「ジョンソン夫人」と自分の名を偽り「L・ローグ言語障害専門」との表札の訓練士を訪ねます。

「夫に内緒で伺いました。あらゆる医者にかかっても駄目で、夫は希望を失っています」

「私が治します。ご本人がその気なら治ります」

「もちろんその気はあります。夫は人前で話す必要があるのです」

「転職なさってはどうですか?」

「無理です」

この会話の後で、ローグは治療はこの場所でしか行わない、ここへきていただきます、とはっきりと治療のやり方を言います。そこで初めてジョンソン夫人は自分はヨーク公爵夫人であり、患者はヨーク公だと伝えます。ローグは続けます。

「ご主人を治すには信頼と対等な立場が必要です。診療はここで行います。例外なしに」

 侯爵夫人がヨーク公を説得してローグの家に連れてきます。ローグは二言三言ヨーク公と会話をした後で、ヨーク公と自分との関係性について話をします。まずはお互いの呼び方です。「殿下」「サー」「アルバート・フレデリック・アーサー」「ジョージ」と言う呼び方はローグは全部反対で「バーデイ」と呼びます、と言います。それはヨーク公の家族の中だけの呼び方でした。ヨーク公は「それでは、しゃべらない!」と、極めて不愉快になります。

 次にヨーク公の幼い頃の記憶をたどります。生まれつき吃音の子はいない、とローグは言います。考える時は吃音ですか、独り言は吃音ですか、と尋ねます。次に「私と賭けをしましょう」と持ちかけます。「今、ここで完璧に本が読める」かどうか、ローグは「読める」方に賭けて、勝ったらもっと質問をします、と言います。本を持ち出します。「敵前逃亡は負けですよ」と言って無理やりに本を読ませます。でも吃音でした。

「無理だ」

「まだ終わりじゃありません、あなたの声を録音して聞かせてあげよう。アメリカ製の最新録音機・シルヴァ―トーンです」

1台はプレーヤーで大きな音で音楽をかけます。もう一台は自分の声だけが録音できる機械でした。ヨーク公は大きな音楽の中でシェークスピアの「ハムレット」の有名な一節「生きるべきか死ぬべきかーーー」を朗読します。しかし、「この方法は私には向いてない」と言って、その場を後にします。

 父の現国王から次のように言われます。「次の王たるお前の兄デイヴィッドは他人の妻にしか興味を持っておらん、最初の人とは別れた。次は2度結婚したシンプソン夫人、離婚歴のある女は認めんとデイヴィッドに言ったら、誓って不道徳な関係にはないと言った。デイヴィッドはあの女を抱いている。父親に向かって嘘をついたのだ。私が死ねば、1年以内にあいつも国も滅ぶ。誰が立て直す?ヒトラーとスターリンが欧州を脅かしている。ナチ政権とソ連共産党に誰が立ち向かう?お前だろ。兄に代わり、お前が演説する機会が増えるぞ」

 ヨーク公は追い詰められてローグの所で録音されたれレコードをかけて聞いてみました。

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。このままじっと非常な運命を耐え忍ぶべきか、それとも敢然と苦難に立ち向かい終止符を打つべきか。死ぬことは眠ること、眠りによってすべて終わる心の痛みも肉体の苦しみも終わりを告げる。願ってもない、最悪だ」

夜中に起きてきた公爵夫人も傍で聞いていました。吃音ではありませんでした。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
3月6日 13:00 フィラデルフィア  NHKBS  24.3.1
3月10日 19:00 英国王のスピーチ BS12 24.3.6
3月13日 19:00 学校 BS12 24.3.8予定
             
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