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映画「フラガール」 | 日曜シネマ劇場 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) (twellv.co.jp)

フラガール - Wikipedia

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製作 シネカノン 2006年 (120分) 監督 李相白 脚本 羽原大介

出演 松雪泰子 蒼井優 豊川悦司 岸部一徳 富司純子 山崎静代

「実話をモデルにした映画です。経営が難しくなった常磐の炭鉱。経営者は時代を先取りして温泉が出るその町に『常磐ハワイアンセンター』を作り、雇用を産み出そうと考えました。炭鉱の町にハワイのフラダンスをショーとして見せる一大リゾートを作るのです。フラダンスに応募してきた若い女性たちの努力、そして、炭鉱の町の人たちにそういう計画を理解してもらう苦労は大変です。フラダンスを指導する指導者はダンスには非常に厳しい女性でした」

第30回日本アカデミー賞最優秀賞受賞

 

(物語)昭和40年、福島県いわき市、あまり人のすんでいない田舎道をエンジン部分のつきでた昔のバスが走ってきます。そこから降りた女の子がバス停留所の横の掲示板に貼られた広告を見ています。「ハワイアン・ダンサー募集」の大きな文字にハワイを思わせる椰子の木とその向こうに小高い山、ダンサー二人の踊る影絵がデザインされています。「独身女性のみ、清楚で可憐な踊り子求む」。広告を見て、18歳の女の子、木村早苗(徳永えり)は笑顔になります。

 そこは炭鉱の町。ボタ山を早苗と谷川紀美子(蒼井優)が登っていきます。頂上で仲の良い女子高生二人の雑談です。下の方に炭鉱夫の家々が見えます。「こったとこ、見つかんねって」と紀美子。「絶対、誰にも言わねって、約束してくんね」と早苗。「うん、今まであたしが約束破ったことあんか?小学校の時、早苗が学校でうんこ漏らしたの、誰にも言ってねえべ。」―――早苗が剝がしてきた「ハワイアン・ダンサー募集」の広告を見せます。予想外のものを見たと言う顔の紀美子に、早苗が「こんな手えした18歳っていっか?」と聞きます。応募しようとして爪を磨いたら、そんな爪の自分の手が気になってしかたないのです。「このチャンス掴まなかったら、死ぬまで、こっから抜け出せねえ」『ダンスなんて、やれんのけえ?』「大丈夫だ。小っちえ頃から盆踊りやってた。踊りはみんな基本は一緒だべ」『そんなもんけえ』「そんなもんだ」と最後に早苗が言います。そこへ炭鉱の人がやってきて二人は逃げ出して、ボタ山を駆け下ります。

 鉱山の中を炭鉱夫を乗せたモロッコ車両が降りてきます。その鉱山の一部閉鎖についての会社の常磐炭鉱労働組合への説明会です。「鉱山の一部閉鎖で、全体の約4割、2000人の人員削減を実施することになりました」と説明者は頭を下げます。経営者側には4名が座っています。一方、労働者側は顔を真っ黒にして、「常磐労組」のハチマキをした炭鉱夫が密集して座り、その後ろには炭鉱夫を家庭で支える妻たちが立っています。双方ともに経営、生活に密着した話なので、真剣です。

 「反対だ」「反対!」の大合唱です。『こうしねえと、会社も生き残れねえです』「会社だけ生きのこりゃ、それでいいのか?」「俺ら、どうなんだ」。経営者側説明者は手で炭鉱夫たちをなだめて、『できる限りのことはします。再就職斡旋本部も労使合同で作ってーーー』と理解を求めます。「いつも口ばっかでねえか」とつかみかかります。その場に出席していた常磐ハワイアンセンターの吉本紀夫部長(岸部一徳)は震えます。経営者側説明者は「その一環として、ハワイアンセンターから吉本部長も説明に来ていただきました」。経営者側は拍手し、労働者側にも拍手をお願いしますが、叫び声が拍手のぱちぱちに勝ります。

 吉本部長が説明に立ちます。「ハワイアンセンターは総工費18億円をかけて作る一大事業で、まさに社運を賭けてーーー」と話し始めたばかりの時に、机をたたき労組の幹部が立ち上がります。「18億円もかけて、雇用は何人確保できんの?」「今ンとこ、500人弱です」―――「残りの1500人はどうするんだ」「今すぐ、建設中止しろ」とヤジが飛びます。「ハワイで鉱山(やま)作るつもりか。けえれ、けえれ」「そうだ」「そうだ」と、会場は大荒れになり、収拾がつきません。

 紀美子の兄、炭鉱夫、谷川洋二朗(豊川悦司)の家の夕食です。紀美子の母の谷川千代(富司純子)は「何がハワイだ。俺ら死ぬ思いで稼いだ金、そったらものに使われてたまるか。100年も続いた炭鉱、そう簡単につぶれっか。うちは天皇陛下まで御視察にいらした炭鉱(やま)だぞ。蒸し風呂の鉱内を30里ほど、ご覧下さったべさーーーおめえ、学校で何習ってるんだ?もし、外国でオイル売ってくれなくなったら、その時石炭掘ってなかったら、日本はどうなる?」と紀美子に言います。

 小学校の小講堂です。ハワイアンセンターの説明会が、応募者20人程を対象に吉本部長によって開かれています。「常磐炭鉱は今まで、炭鉱(やま)ん中噴き出す温泉、パイプで吸い上げるのに年間数億円も使ってた。そのあり余った温泉、逆に利用して、炭鉱の赤字さ、補填しようっつ言う、まさに画期的な新事業、それが、常磐ハワイアンセンターだっぺさ」、そして机の上の箱の上物を持ち上げると,中にはハワイアンセンターの模型が作ってあります。奇麗で立派で魅力的で、行きたくなります。「押し寄せるオイルの波に押しつぶされる前に、こっちから先に仕掛けるのさ。」

 ハワイアンダンスの映像を見せます。すると、「おらあ、こったらケツ振れねえ」「おらの裸、見せるのやだ」と言って、ほとんどの応募者が帰ってしまいます。でも、早苗と紀美子は残っていました。そして、熊野小百合(山﨑静代)と言う大柄の女性が「会社のお役に立ててもらえればと思って」と父親に連れられてやってきました。会場のお世話をしていた女性も応募すると言うので、ダンサー希望者は合計4人です。

 ダンスの指導者、トップダンサーの平山まどか(松雪泰子)が呼ばれて、もう炭鉱の町へ向かってます。まどかはそのバスの中で酔ってしまい、吉本部長が運転するトラクターの荷台に乗り換えました。炭鉱から炭鉱夫を乗せたバスの中では、その指導者・平山まどかのことを「ハワイでフラダンスを習って、SKDで踊ってたてよ。ザ・ピーナッツの妹みたいな、カワイ子ちゃんかな」と噂しています。トラクターと炭鉱夫のバスがすれ違います。今、噂になっていたまどかが乗ってましたから、炭鉱夫は一斉に身を乗り出して見ます。自分を見る炭鉱夫たちをびっくりして見上げるまどかに、「野獣です。炭鉱(やま)のけだものです」と吉本部長が言い放ちます。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
2月28日 13:40 エイリアン 東京12チャンネル 24.2.26
3月3日 19:00 フラガール  BS12  24.2.28
3月6日 13:00 フィラデルフィア  NHKBS  予定
             
映画専門チャンネルの近日放映の推薦作品(気がついたもののみです)
2月29日 23:30 グリーンブック ザ・シネマ 24.2.27
3月2日 13:30 マネ―ボール ザ・シネマ 23.6.19
3月2日 16:00 冬の華 WOWOWプラス 24.1.2
3月2日 21:00 八甲田山 WOWOWプラス 24.2.6
3月3日 23:00 それでも夜は明ける WOWOWプラス 予定
3月3日 18:15 グリーンブック ザ・シネマ 23.5.30
3月3日 12:00 運び屋(2018) ザ・シネマ 21.9.4
3月4日 23:00 ミスティック・リバー ザ・シネマ 24.2.15
3月4日 1:30 WOWOWプラス 22.4.4
3月5日 14:45 テルマ&ルイーズ ザ・シネマ 23.1.26