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原題　The Client １９９４年アメリカ（１１９分）監督　ジョエル・シューマッカー

原作　ジョン・グリシャム

出演　スーザン・サランドン　トミー・リー・ジョーンズ　ブラッド・レンブロ

「マフィアの重要な情報を知った少年、１１歳のマーク（ブラッド・レンブロ）は嘘を言います。少年から弁護と相談を依頼された女性弁護士と大人たちはその嘘のために真実にたどり着けず、どこまでも振り回されます」

（物語）テネシー州メンフィスです。１１歳の少年マーク（ブラッド・レンブロ）は森の中のトレーラーハウスに母親と弟と暮らしています。午後２時とラジオが伝えています。母親は今夜は遅くなるからと言って仕事にでかけます。マークは弟・リッキーと二人きりで留守番です。マークは母親のバッグの中からタバコを２本こっそり抜き取りました。

　母親から「森へは行くな」と言われていた森に弟と入ります。隠れてタバコを吸うためです。タバコを吸うのは早く大人になりたいからです。弟は初めてで咳き込みます。

　誰も来ないはずの森の中に自動車が入ってきます。兄弟は見つかってはまずいと思って草陰に身を潜めて自動車を見ています。すると中から太った中年の男性が出てきて、「あのクソッタレが、ふざけやがって」と文句ばかり言ってます。マークは男が排気ガスを自動車に引き込んでいるので、自殺すると言うことがわかります。準備が終わって、エンジンをかけて男は車内に閉じこもります。マークは弟にそのままでいろと言って、自動車の後ろに近づき、排気パイプからホースを引き抜きます。弟は「もう、行こうよ！」と言いますが、「だめだ、やめるのを確かめてからだ」と言います。

　男は自動車から出てきて、もう一度排気パイプにホースを入れて再度自殺を試みます。

「どうしてこうなるんだ。何もかもうまくいかない」と男は独り言です。弟は再度「行こうよ」と言いますが、兄は自殺する男をそのままにして死んだら大変なことになると言います。

　再度ホースを引き抜きに行きます。弟はもう怖くて仕方がないのでしたが、兄に逆らえません。兄はホースを抜いている所を男に首根っこを捕まれて自動車に引きずり込まれます。ドアがロックされて外へ逃げだすことができません。

「気の毒だがお前はお節介のし過ぎだ。余計なことに首を突っ込むとこうなるんだ！一緒に死んでもらうぞ」

ガスは車内にどんどん入ってきます。男はマークに銃を突きつけますが、少し打ち解けて

「私はジェームズ・クリフォード、弁護士だ。これも何かの縁かもしれないな。ローミと呼んでくれ。鳥が鳴いてる。これが聞きたくてわざわざニューオリンズからやって来たんだ。懐かしい。ここで育ったんだ、そして、ここで死んでく。自殺しなければ、殺される。『カミソリ』に殺されるんだよ。カミソリ・バリ―・バルダーノだ」

　男はウイスキーをあおって，やけになって笑います。マークは銃を突きつけられた恐怖よりもこの男を助けなければと思ったのか、いろいろと何があったのか聞きます。

「バリーが埋めた死体の場所を知ってるからな。バリーは依頼人で、ボイエット上院議員を殺して遺体を隠した。だからその場所を知っている私も殺す。死体はどこだと思う。今でもそこにある。FBIはニューオリンズの半分を掘り返したが見つからない」

　マークは死体の隠し場所を聞きました。マークは車内にあった拳銃を取ります。ジェームズに銃口を向けると、彼は、顔を近づけ叫びます。

「いいぞ、マーク、撃てよ！撃て！引き金を引け！」

無理やりマークは銃を取られてしまいます。ジェームズはマークを脅して一発撃ちます。窓ガラスが割れます。マークは叫んで車内から逃げ出します。そして、自動車のそばにいた弟を連れて森の中に逃げ込みます。男は自動車を出て追ってきて、叫んでいるのが聞こえます。

「戻って来い。あいつらがお前のことを知ったら、お前だって殺されるんだぞ」

ジェームズは銃口を口に含んで自殺しますが、マークの耳には彼の言った「あいつらがお前のことを知ったら、お前だって殺されるんだぞ」が耳に残って消えません。マークのこの後の嘘は全てこの恐怖から来ているのです。

　マークは警官にジェームズの遺体を発見したと警察に届けます。弟はもう恐怖で口がきけなくなっていて、指を口にくわえたままです。母親はパニックです。警官はマークの受け答えが変なので、マークの言うことを疑います。警察官には「自殺した男とは会ってないし、話してない。死体を見つけただけだ」と言って、本当のことは言いません。でも、マークの顔にはジェームズともみ合いになった時についた傷が頬に大きくできています。

　上院議員を殺して遺体を埋めたマフィアは自殺したジェームズの事務所へ来て、秘書にナイフを突きつけてジェームズの居場所を尋ねます。

　何としても上院議員の遺体を発見して、マフィアの犯罪を立件し、手柄を立てて、次の選挙に勝ちたいと思っている検事ロイ（トミー・リー・ジョーンズ）も遺体捜しに躍起です。

　マークの指紋が自動車内にたくさん残っているので、マークは「自殺した男と話しただろう」と検事ロイに問い詰められますが、マークは言ったらマフィアに殺されると思っています。だから黙秘します。

　マークは、たまたま開けたドアの向こうに敏腕女性弁護士レジー（スーザン・サランドン）がいたので、彼女を雇います。そして持っていた全額１ドルを弁護料として支払います。

ブログ掲載作品放送予定（放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい）
	放映日	曜日	開始時間	映画タイトル	放映チャンネル	ブログ掲載日
◎	2月24日	土	19:00	９６時間	BS12	24.2.21
◎	2月26日	月	13:40	「フューリー」	東京１２チャンネル	24.2.22
◎	2月27日	火	13:40	「依頼人」	東京１２チャンネル	24.2.23
◎	2月28日	水	13:40	エイリアン	東京１２チャンネル	23.11.1
◎	3月6日	水	1:14	「戦場にかける橋」	NHKBS	21.12.21
◎	3月7日	木	1:18	「ナバロンの要塞」	NHKBS	21.7.21

映画専門チャンネルの近日放映の推薦作品（気がついたもののみです）
◎	2月26日	月	19:00	フレンチ・コネクション	ザ・シネマ	24.1.17
◎	2月29日	木	23:30	グリーンブック	ザ・シネマ	23.5.30
◎	3月2日	土	13:30	マネ―ボール	ザ・シネマ	23.6.19
〇	3月2日	土	16:00	冬の華	WOWOWプラス	24.1.2
◎	3月2日	土	21:00	八甲田山	WOWOWプラス	24.2.6
◎	3月3日	日	18:15	グリーンブック	ザ・シネマ	23.5.30
◎	3月3日	日	12:00	運び屋（２０１８）	ザ・シネマ	21.9.4
◎	3月4日	月	23:00	ミスティック・リバー	ザ・シネマ	24.2.15
◎	3月4日	月	1:30	道	WOWOWプラス	22.4.4
◎	3月5日	火	14:45	テルマ＆ルイーズ	ザ・シネマ	23.1.26

「依頼人（改訂版）」２０２４年２月２７日（火）１３：４０～東京１２チャンネル