初回 24年1月14日 第2回 24年1月21日 PM9:00~ TBS

 

日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』|TBSテレビ

(第1回、第2回、上記サイトで無料配信中)

さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 - Wikipedia

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製作 TBSテレビ 脚本 大島里美 演出 坪井敏雄 富田和成 他2名

出演 西島秀俊 芦田愛菜 玉山鉄二 西田敏行 新木優子 宮沢氷魚

「夏目俊平(西島秀俊)は5年前に指揮棒を捨てました。しかし彼には音楽に対する誰にもない、天性のものがあります。あと3か月で廃団の危機にある富士宮市市民オーケストラ・晴海フィルハーモニーの指揮者に妻・志保(石田ゆり子)の策略で招かれますが、当然断ります。しかし、楽団の演奏する音の合わない、テンポもひどい『運命』の練習の音を聞いてもがっかりしないし、怒りません。『皆さん、楽譜をしまってみてはいかがでしょうか?(みんな、楽譜をしまいます)そうだな、これからみんなで作曲してみてはいかがでしょう。みんなでシンフォニーを作曲するんです。即興で―――どんな音を出してもかまいません。どんなメロディも、ハーモニーも』、楽団員達はその提案にびっくりしますが、音を出し始めます」

 

(物語)「『ウエスト・サイド・ストーリー』の作曲家としても知られる指揮者レナード・バーンスタイン。彼が一躍脚光を浴びたのはニューヨーク・フィルの副指揮者だった1943年、急病の指揮者、ブルーノ・ワルターの代役に抜擢されたのだ。ヨーロッパ出身の指揮者が大半の当時、アメリカ人指揮者の登場はニューヨークを沸かせた。それは彼の指揮者人生にとって運命の一夜だった。バーンスタインはこの時、25歳。そんな一生に一度のチャンスがパパにようやく訪れたのは、パパが45歳の時だった。」

 パパこと夏目俊平(西島秀俊)は今日の演奏会場へ向けてヨーロッパの古い由緒ある街の中を走っています。ホールへ着くと、演奏関係者はほっとします。当日の指揮者が急病で俊平が急遽、当日の指揮を任せられることになったのです。俊平は音が出る玩具の拳銃を渡されます。大ホールでは満員の観客が音楽を待ちわびています。指揮台に上り、指揮棒が振られます。演奏中に空砲が2度撃たれます。一度目は俊平の胸の内ポケットから取り出した銃を撃ちます。2度目は指揮台の上に置かれた銃を取り、撃ちます。銃が撃たれても演奏は何も変わりません。ただ、撃った俊平と観客は空砲に驚きます。

 演奏の合間の休憩から次の演奏へと部屋を出ようとした時に、携帯電話の着信を知らせるバイブレーターが作動しています。日本にいる妻の志保(石田ゆり子)からです。「落ち着いて聞いて、響(芦田愛菜)がコンクール抜け出して、事故に遭ったの」―――この知らせを聞いても指揮をしない訳にはいきません。俊平はようやくのことで、次の演奏を終えます。「この日を最後にパパは指揮台に立つことをやめた」

 5年後です。俊平はウィーン音楽大学で事務職についています。日本からやって来た女学生が書類作成で困っているので、手助けします。持っていた果物もあげます。女学生はホッとして、とても俊平に感謝します。志望学科を「指揮科」と書きます。それを見て、俊平は感じる所があります。「どうしても指揮の勉強がしたくて、言葉もわからないのに飛び込んじゃいました」「ボッカルオ」と俊平が言うと「はい?」と聞き返します。「それは『幸運を祈ります』と言う意味です」と説明します。「はい」と女学生は笑顔になります。

 俊平はアパートへ帰ります。便箋を取り、「響へ お元気ですか?ウィーンは冷え込む季節になりました」と書きながら、ステージでヴァイオリンを弾く響の姿が目に浮かびます。携帯電話にバイブレーター着信があり、相手が「志保」と表示されたのを見て、足が震えてよろけます。「もしもしーーー」と出ると、『久しぶり』と志保。「「久しぶり」『5年ぶりかな?』と志保。「うん、あの件でしょうか?」『あの件』「あのーーー連絡しなくてはと思いつつ、そのままにしてしまって」と言い訳がましいことを言います。俊平は、着信に気づいた時に、航空便で届いていた離婚届をテーブルに広げていました。あの件とはこのまだ未記入の離婚届と思い、思わず目が行きます。でも、志保の話は別件でした。『大学、もう冬休みでしょ。日本に帰ってこられない?私の地元に』「どうしたの?」「フランスから仕事のオファーがあってね。私と入れ違いにしばらく子供たちの面倒見て欲しいの』「ちょっと、あの、突然すぎて、あのーーー」『あなたが食えない時に、パン代稼いできたのは誰だっけ?』「はい、すみません」

 俊平は20年ぶりに日本に帰ってきます。すっきりとした青空をバックに富士山が美しく見える富士宮市です。歩いて行くと、自転車に乗った女性がやってきてお互いに顔を見合わせて止まります。娘の響です。お互いに5年前のことがしこりになっているので、気まずいものがあります。「お帰り、市役所に勤めているんだって」、その時「あー、ペー(フランス語でお父さん)」と、志保の弟の海が走ってきます。学校帰りです。「大きくなったな」と言います。弟の海との間にはしこりはありません。姉弟二人は何で父親が日本の自分の家の前にいるのか不思議がります。志保は二人、響と海には何も言ってないのです。もう志保は喜んで今朝フランスへ出かけてしまっていました。

 市役所の古谷悟史(玉山鉄二)が俊平の家を訪ねてきます。古谷は晴海市役所観光課の職員、市民オーケストラ・晴海フィルハーモニーの団長で、ファゴット奏者です。挨拶の後で古谷が言います。「この度は無理なお願いを聞いて下さって本当にありがとうございます」俊平には何のことかわかりません。俊平はヨーロッパの大ホールでオーケストラの指揮をし、数々の賞をもらった実績があり、クラシック音楽を演奏する人には有名な人でした。ところが、5年前のことでもうオーケストラを指揮するのはやめていました。 

 志保が市民オーケストラの指揮者につかせようと俊平を日本へ呼び戻したのです。そうしたのには2つの理由があります。一つは市民オーケストラ・晴海フィルハーモニーには現在指揮者がいません。高齢で今まで指揮をしていた方が市民オーケストラから退いたのです。指揮者のいないままでは廃団になってしまいます。どうしても新しい指揮者が必要でした。

 もう一つは、何かはまだ謎のままですが、俊平と娘の響の間のしこりの修復になるのではと志保は考えたのでした。響は富士宮市役所に勤めています。そして、市役所の文化振興課に異動になりました。勤務先は演奏会などが行われる「あおぞら文化ホール」です。志保は俊平が富士宮市に帰ってきて市民オーケストラの指揮者になれば、響とどうしても口をきかない訳にはいかなくなり、仲が修復できるかもしれないと考えました。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等でご検索下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
1月24日 19:15 チェイサー ザ・シネマ 23.9.1
1月24日 17:30 ワイルドガン(2015) ザ・シネマ 22.10.25
1月24日 18:45 デイープ・インパクト(吹替版) ムービー・プラス 22.5.31
1月24日 0:45 エイリアン2 WOWOWシネマ 23.11.2
1月24日 21:00 スペースカウボーイ WOWOWシネマ 22.11.15
1月24日 15:30 SUNNY 強い気持ち・強い愛 WOWOWプライム 23.12.25
1月25日 8:45 古幡任三郎ファイナル・今蘇る死 日本映画 23.11.23
1月25日 17:30 キングコング2005 ザ・シネマ 22.9.21
1月25日 2:00 ハスラーズ ザ・シネマ 21.6.3
1月26日 23:45 アンストッパブル ザ・シネマ 23.10.18
1月27日 18:00 人生劇場・飛車角 日本映画 23.9.6
1月27日 16:00 ターミネーター2 ザ・シネマ 23.8.17
1月27日 23:30 スーパーマン(1978) ムービー・プラス 23.8.22
1月27日 11:45 スピード WOWOWシネマ 24.1.10
1月27日 13:45 すぴーど2 WOWOWシネマ 23.10.5
1月28日 14:00 隠し砦の三悪人 NHKBS 未掲載
1月28日 19:00 ソルト ザ・シネマ 22.10.9
1月28日 3:00 シャイニング WOWOWプライム 22.8.24