ひまわり(1970) | 映画 | WOWOWオンライン

ひまわり (1970年の映画) - Wikipedia

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原題 I Girasoli 1970年(107分) 伊・仏・ソ連・米合作 監督 ヴィットリオ・デ・シーカ

出演 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サベーリエワ

音楽 ヘンリー・マンシーニ

「ジョバンナ(ソフィア・ローレン)は戦場へ行って帰って来ない夫・アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を何年も待って、どうしても死んだと信じられません。あんなに好きだった人が死ぬはずがない、きっとどこかで生きている。胸に迫るメロディ、画面いっぱいに黄色いひまわり畑が広がります」

 

(物語)第2次世界大戦終結後のイタリアです。「留守家族の皆さん、1942年から44年の間にロシア戦線で行方不明になられた兵士の消息をお求めの方は、どうぞ右14番の窓口へ。繰り返します。右の14番でお問い合わせ下さい」との放送が流れています。多くの人が出入りする場所から通じている広い場所、その場の壁は人探しのいろいろな掲示で埋め尽くされています。その場は人探しの人でいっぱいです。 

 ジョバンナ(ソフィア・ローレン)が兵士の消息を訪ねる窓口で夫・アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)の消息を尋ねています。「原隊からも本省からも連絡がないとしたら、ご主人の死亡は未確認です」と係は答えます。「生きてるの?」「さあ、現在は行方不明の扱いです」「アントニオ・ガルビアテイ、行方不明。生きてるのよ!」「だが何も消息がないのです」「私にも、あの人の母親にもよ。なぜですか?」と、後ろに来ている母親を指します。「要するに未確認なのです」「生きてるかどうかを教えて。生きてるんですね。生きてる。生きてますもの、はっきりそう答えなさい」だんだん興奮してきて、声も大きくなります。警備担当が来て、ジョバンナの腕を取り、そこから離れさせます。

 ジョバンナは夫・アントニオアがはっきりと死んだ証拠を見せられるか、死体を見た帰還兵が現れない限り、死んだとはどうしても思えません。ものすごく好きで、愛していたのです。アントニオの母親には「必ず、あなたの息子を捜し出します。そして連れ帰ってみせますわ。ロシア中を歩いても」と言います。

 家に飾ってある30センチ四方位の肖像写真はアントニオが明るい笑顔でジョバンナに敬礼しています。その前で、ジョバンナは気力なくスープを掻きまわしています。

 戦争前です。二人は会って間もないのに浜辺の岩陰で激しく愛し合いました。アントニオが急にむせて苦しそうにします。激しく咳き込んで胸を叩きます。ジョバンナは「アント、どうしたの?苦しいの、痛むの?」と聞くと、アントニオはジョアンナの耳を指さし、何かが胃の中へ入っていったとジェスチャーします。ジョアンナは自分のイヤリングが一つないのに気がつきます。「耳飾りは?飲んじゃったの?」、アントニオは頷きます。「純金なのよ」とジョバンナが言うと、アントニオが「胃が裂けちまう。こなれるかな?」と自分の胃を心配します。「水を」とジョアンナ。「水はどこだ?」「海にいくらでもあるわ」―――アントニオは海水を飲みます。「塩辛い」「当り前よ」「助かった。こなれるかな」「かわいいこと言うのね」と抱きつきます。そしてまた愛し合います。それから、お互いのことを聞きました。ジョバンナはナポリの女性で、アントニオは今いる場所から600キロ北の出身です。軽い会話、すぐに抱き合い、愛よりは遊び感覚のように思えるような気楽な間柄で相性抜群でした。アントニオは電気屋、ジョバンナはドレスをつくって自活している女性でした。そして二人は何でも口に出して言える壁のない二人でした。

 ジョバンナはその浜辺でもう結婚の話をします。というのは、アントニオが二日後にアフリカ戦線へ行く命令を受けていたからです。でも、彼にどこかへ行って欲しくなかったジョバンナは提案します。「ずっと考えていたのよ。笑わないで」「笑わない」「結婚よ」と言うと、さすがにアントニオもびっくりします。「私とでなくとも好きな人と。休暇が12日取れるし、その間に戦争も終わる。イタリアで暮らせるわ。あなたのためよ。ナポリでは皆がやってるわ」と言います。アントニオは「もう結婚しただろ」と言います。「いつ?」「いま、30分前に」と言うアントニオを、ジョアンナは冗談で押し倒します。「僕は32だ。結婚してないし、する気もない」「そんな女がいないのね」「いるさ、20人ぐらい。美人もブスも、金髪も赤毛も。だが教会はニガ手だ。たとえナポリ娘とでも」「ではアフリカでサソリに刺されて死になさい」「サソリの方が結婚よりましさ」「お互いさま」と怒鳴り合いますが、二人は結婚しました。

 結婚休暇が残り少なくなります。休暇が終わればアントニオは出征しなければなりません。そこで、二人は計画しました。アントニオは「殺してやる」と言って、逃げ回るジョバンナに暴力を振るいます。ジョバンナは「殺される!主人が気がおかしくなった!」と街中を大騒ぎします。追いかけるアントニオは警察につかまり、精神病院に入れられます。これは虚偽で、アントニオは除隊になりたかったのです。でも、すぐにばれて罰としてロシア戦線へ送られることになります。そんなアントニオですが、明るいナポリ娘、ジョバンナは好きで好きでたまりませんでした。アントニオももうジョバンナがなくてはならない存在になっていました。   

 出征の日の駅です。「15分後に集合、解散!」の号令の時に、二人はお互いを群衆の中に探し出し男子トイレに入ります。抱き合い、キスして、「すぐ帰ってくる。毛皮を土産に」とアントニオは別れの言葉を伝えます。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等でご検索下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
1月12日 6:45 猟奇的な彼女 WOWOWプラス 22.7.7
1月12日 9:00 エリン・ブロコビッチ WOWOWプラス 23.12.18
1月12日 13:30 クレイマー・クレイマー ムービー・プラス 22.2.10
1月12日 4:30 シャイニング WOWOWシネマ 22.8.24
1月13日 12:15 チェイサー ザ・シネマ 22.10.24
1月14日 2:45 グッドウイルハンテイング・旅立ち 東京12チャンネル 24.1.11
1月14日 7:00 シャイニング WOWOWプラス 22.8.24
1月14日 10:00 トム・ホーン ザ・シネマ 22.3.8
1月14日 0:30 サスペリア WOWOWプライム 23.12.15
1月14日 15:00 ザ・シークレット・サービス WOWOWシネマ 23.4.25
1月14日 19:30 タイタニック WOWOWプライム 23.6.21
1月15日 10:15 父親たちの星条旗 WOWOWシネマ 23.2.15
1月15日 16:30 SUNNY 強い気持ち・強い愛 WOWOWシネマ 23.12.25
1月16日 18:45 運び屋 ザ・シネマ 21.9.4
1月16日 23:00 プラトーン ザ・シネマ 23.7.3
1月16日 23:00 プラトーン ザ・シネマ 23.7.3
1月16日 6:50 英国王のスピーチ(吹替版) ムービー・プラス 23.8.30
1月16日 13:30 夕陽のガンマン ムービー・プラス 22.10.4
1月16日 8:00 ひまわり WOWOWシネマ 24.1.12