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ハドソン川の奇跡 (映画) - Wikipedia

 

 

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原題 Sully 2016年 アメリカ(96分) 監督 クリント・イーストウッド

出演  トム・ハンクス アーロン・エッカート

「バードストライク(鳥との衝突)で飛行不能になった飛行機をハドソン川に奇跡的に不時着水させ、一人の死者も出さなかったサリー機長の判断は正しかったのか?国家運輸安全委員会の調査では飛び立った空港へ引き返すことができたとの調査結果が出ましたが、その調査結果と機長と副機長の実際の操縦、また操縦感覚とは真っ向から対立しました」

第10回キネマ旬報ベストテン外国映画1位、第40回日本アカデミー賞最優秀外国映画賞

 

(物語)「メーデー、メーデー、カクタス1549,両エンジン 推力喪失」と緊急事態を知らせる機長、チェスリー・サレンバーガー(トム・ハンクス)、愛称サリーです。操縦中のサリーの下にはニューヨーク市街が見えます。まだ飛び立ってすぐで、高度はありません。『(エンジン)再点火不能』とサリー。「カクタス1549、滑走路13に着陸か?」と管制官が聞いてきます。『了解、ラガーディアに引き返す』と機長は答え、カクタス1549は旋回してニューヨークにあるラガーディア国際空港へ引き返そうとします。しかし、サリー機長は旋回する時に飛行機の高度が低すぎると感じます。乗客も窓の景色が高層ビルの壁になりましたので、異変に気がつき悲鳴を上げます。パニックです。機長は祈ります。『妻よ』と声を上げますが、機はそのままビルの谷間に降りていき、ビルに激突します。

 その瞬間にサリーは目を覚まします。悪夢でした。激しい呼吸が止まりません。朝マラソン、サウナで体調を整えて部屋でテレビのニュース映像を見ます。

「乗客150名、客室乗務員3名、パイロット2名が搭乗。経験豊かな機長の判断と奇跡的な運に恵まれ、見事に生還。数名のケガ人だけで全員が無事でした。USエアウエイズ1549便の映像――――」次に乗客のインタビューが入ります。「もう、死ぬんだと思いました。でも、奇跡的に無事でした。ありがとう、機長、ありがとう」

 国家運輸安全委員会です。「調査には航空機システム構造、MRT、航空機性能、ATC、鳥類、緊急対応の専門家が協力。今日は1549便の墜落の人的要因について調べる」と会合の冒頭に委員長が言います。するとサリーは『着水です』と訂正します。『墜落ではありません』と重ねて言うと、出席者が全員、機長に注目します。『意図した結果です。墜落ではなく、あれは不時着水です』

 出席した国家運輸安全委員会側は「なぜ引き返さなかった?」『高度が不十分だったからです。長さと幅があり、安全なのはハドソン川だけでした』「【ラガーディアに戻る】と交信後そうしなかった」『左旋回を始めた時点で不可能だと判断しました。戻るのは誤りです。他の選択肢を奪う。』「高度と降下率の計算は?」
『その時間はなく、40年以上、何千回もの飛行経験から決断しました』「根拠は何も?」『視認によって―――乗客を救うチャンスは着水だけ、確信を持っています。迷いはないです』「航空技術者は【引き返せる状態にあった】と言っておるが」『彼らはパイロットではない。間違っている。状況を知らない。』「調査においては否定的な要素も追及する。引き返す場合の可能性を1549便の数値で試算する。推力喪失、飛行高度、まったく同じ条件で。---機長の出席を要求されても、調査中なので機長の立ち合いは認められない。報告によると、鳥衝突で両エンジン停止だとか―――前例がない」『何事も初めて起きるまで(前例)はない』この後、健康状態、睡眠、食事など、生活面についての質問を受けますが、健康そのものでした。飲酒、麻薬についても問題ありませんでした。「最近、家庭で問題は?」『皆さんと同じです。仕事に影響はない』

 その日の国家運輸安全委員会は終わりました。帰りの自動車の中で副機長が「馬鹿げている。なぜ我々のミスを探そうとする?」と指摘すると、同乗者は「航空会社と保険会社のためだ。手厳しいぞ」と言います。副機長は「あなたを表彰して仕事に戻すべきだ。」と褒めます。タクシーの運転手も「乗って下さり、光栄です」とお礼を言います。タクシーの運転手が見せてくれた新聞の見出しは「ハドソン川の英雄」とありました。

 国家運輸安全委員会(NTSB)の調査中にサリーは妻へ電話をします。ご主人の英雄談であちこちからの電話攻めにあっていた妻ですが、ようやくご主人サリーの声を聴くことができてほっとしています。それでも、家にも取材陣ややじ馬が集まってうるさいので、電話の声もよく聞こえません。サリーは掛け直すからと言います。そして、しばらく帰れそうもない、とも言います。自然と「ごめんね」が口から出ます。すると妻は「いいのよ。これも仕事のうちですもの」と答えます。「これも仕事のうち」がサリーの心に残ります。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等でご検索下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
1月9日 13:40 燃えよドラゴン 東京12チャンネル 23.1.5
1月9日 18:30 大統領の執事の涙 WOWOWプラス 22.12.23
1月10日 8:00 ヒトラー―最後の12日間 WOWOWプラス 22.11.13
1月10日 10:45 アルゴ WOWOWプラス 23.9.13
1月10日 9:15 きみはいい子 WOWOWシネマ 21.10.26
1月10日 21:00 ウインドドーカーズ WOWOWシネマ 22.3.6
1月11日 8:50 古幡任三郎・笑うカンガルー 日本映画 24.1.8
1月11日 13:00 ハドソン川の奇跡 NHKBS 24.1.9
1月11日 9:00 ヒューリー WOWOWプラス 21.9.7
1月11日 15:00 硫黄島からの手紙 ザ・シネマ 23.2.22
1月11日 3:30 キリング・フィールド ザ・シネマ 21.4.6
1月11日 23:30 夕陽のガンマン ムービー・プラス 22.10.4
1月11日 16:00 スピード WOWOWライフ 22.1.8
1月12日 0:45 レオン WOWOWプラス 23.11.11
1月12日 6:45 猟奇的な彼女 WOWOWプラス 22.7.7
1月12日 9:00 エリン・ブロコビッチ WOWOWプラス 23.12.18
1月12日 13:30 クレイマー・クレイマー ムービー・プラス 22.2.10
1月12日 4:30 シャイニング WOWOWシネマ 22.8.24