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シネマ4K「ニュー・シネマ・パラダイス【インターナショナル版】」※字幕・レター - NHK

ニュー・シネマ・パラダイス - Wikipedia

 

原題 Nuovo Cinema Paradiso 1988年 イタリア・フランス(国際版 124分)

監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ

出演 フィリップ・ノワレ ジャック・ぺラン アニューゼ・ナーノ

「映写技師のアルフレードとまだ10歳位のトトは映写室で仲良くなったかけがえのない友達です。映画と人生と女性との愛を彼から教えてもらい、トトは有名な映画作家になりました」

1989年 アカデミー外国語映画賞、カンヌ国際映画祭審査員特別賞

 

(物語)「ニュー・シネマ・パラダイス」はシチリアにある小さな村の映画館の名称です。

 その村に住む年老いた母親が、息子のサルヴァトーレ・デイ・ヴィータ(ジャック・ペラン)に電話をかけています。「サルヴァトーレ・デイ・ヴィータさんをお願いします。いないのですか?私は母親です。シチリアからずっとかけているのです。いないのですね」。息子はローマに住んでいて、映画監督として多くの人に知られています。 

 「かけてもムダだわ。忙しいのよ。もう忘れてしまっているわ。やめましょ。30年も帰ってこないのよ。兄さんらしいわ」と、サルヴァトーレの妹が母に言います。「きっと覚えているよ。私にはわかる。知らせなかったら悲しむよ」と、また電話します。

 ローマにいるサルヴァトーレが帰宅します。母からの伝言を一緒に暮らす女性から伝え聞きます。「アルフレードという人が亡くなったそうよ。明日お葬式ですって。誰なの?親類の人?」彼はベッドに横になって、自分がトトと呼ばれていた子供時代を思い出します。

 トト(サルヴァトーレ・カシオ)はまだ10歳位でした。トトは教会の儀式で鈴を鳴らす役割をしていました。ところが、儀式の最中に居眠りをして、「鈴が鳴らないと先に進めない」と、神父を困らせます。その神父の仕事に映画のチェックがあります。これは神父が無給で公序良俗、秩序維持のために必要と考えてやっていることでした。その時にチェックしていた映画はジャン・ギャバンの「どん底」です。ジャンが相手女優とキスをしそうになると神父は鈴を鳴らして、映写室のアルフレード(フィリップ・ノワレ)に知らせます。中年を過ぎた髪の毛の薄いアルフレードはその鈴の音に反応して、フィルムのその箇所に後でわかるように7センチ四方の白い紙を挟みます。当時の映画は映写機にフィルムをセットしてフィルムを巻き取りながら、それに電球の光を当てて照射するものでした。フィルムは燃えやすく、映写機はすごく高熱で、油断すると火事になる危険がありました。

 トトは入口の垂れ幕に隠れて、一緒に映画を見ていました。その村の唯一の娯楽は映画でした。映画館はいつも満員でしたが、キスシーンの一切無い映画ばかりでした。「ここに来てはいかん」と映写室でフィルムからキスシーンを切り取る作業をしながら、アルフレードはトトに言います。「フィルムに火がついたら、お前などイチコロだ」「石炭みたいになる?」と返すトトの言葉に感心します。「口だけは達者だな。いつか舌を抜いてやる」と言って、フィルムをカットします。トトは切り取られたキスシーンのフィルムを見て、「もらっていい?」と尋ねます。「だめだ。上映した後、元に戻さなきゃならないんだ」と言います。でも、切り取られたフィルムが山になってゴミ箱にあります。それを持ち上げて「なぜこれは元に戻さないの?」と聞くと、「戻す位置がわからなくなったんだよ。どうせキスシーンだ」と答えます。「じゃ、もらっていい?」とトトが聞きますが、到底あげることなどできない部分のフィルムです。「よく聞け。お前を殴る前に協定を結ぼう。これは全部お前にやる。だが、私が保管する。お前はここに来るな」トトは受け入れますが、「ぼくのフィルムなのに、あんたが保管するの?」と言います。また怒鳴られますが、アルフレードはトトを可愛く思います。

 トトはもらったフィルムの切れ端を見て、登場人物のセリフが言えました。もう何回も映画を見ているので、セリフは暗記していました。トトの父親は戦争でロシア戦線に行っていて家にはいません。家は母と幼い妹とトトだけです。トトにとって、よく来る映写室はトトのもう一つの家のようでした。

 トトの家です。ベッドで妹は寝て、母は着るものの直しをしています。その横で、トトはフィルムの切れ端の台詞を読み取って、その台詞をしゃべります。「撃ってから考えなよ。ヤワな仕事じゃないんだ、腰抜け野郎」「薄汚い奴、金塊から手をはなせ。タタタターン!」トトはフィルムに混じった父母の記念写真を見て、いつまでも戦争から帰らない父の話をします。母は「ロシアは遠いから、帰るのも時間がかかるのよ」と説明します。父母の写真と大切なフィルムを大きな缶に入れ蓋をします。そして、ベッドの下に入れます。

 その日のニュー・シネマ・パラダイスは満員でした。立ち見もたくさんいました。トトは映写機にフィルムをセットするアルフレードを映写窓に背伸びして見ていました。アルフレードと目が合い「入場券は買ったよ」と言います。でも、劇場の世話係が来て「どこにでも入る。ウサギよりひどい。客席に座れ」とトトを引きずり下ろします。

 映画が終わると、近くの街角で母が待っていました。「どこにいたの?牛乳は?お金は?」との母の問いに「盗られた」と答えます。「映画に行ったのね」と、トトを叩きます。何度も何度も叩きます。「映画だね」と問い詰めます。そこへアルフレードと劇場の世話係が通りかかります。アルフレードは母親を止めます。アルフレードはすべて察して「ただで入れてやった」と言いますが、母親は納得しません。「金は映画館で落としたのかも。いくらだ?」とアルフレードはトトに聞きます。「50リラ」とトトは答えます。アルフレードは世話係にその日の落としものを聞きます。「クシが1個、踵当て、煙草入れーーー」とポケットから出しますが、現金は出てきそうにありません。アルフレードは自分のポケットから50リラ出して、世話係に「50リラ」と言いながら、それをトトの母親に拾い物として渡します。トトはそれをじっと見ています。母親は「ありがとう、アルフレード」と言って受け取ります。去っていく母親とトト。トトが振り返ると、アルフレードは片目をつむって成功の合図を送ります。トトも後ろ向きになって片目をつむって、アルフレードに合図を送ります。

 

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  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
1月1日 21:35 ミンボーの女 日本映画 23.3.21
1月1日 13:30 用心棒 NHKBS 21.3.9
1月1日 0:30 スピード WOWOWシネマ 22.1.8
1月2日 21:00 砂の器 WOWOWプラス 22.6.16
1月2日 2:00 アンストッパブル ザ・シネマ 23.10.18
1月2日 6:00 ワイルドガン(2015) ザ・シネマ 22.10.25
1月2日 14:00 英国王のスピーチ ムービー・プラス 23.8.30
1月2日 8:30 アラビアのロレンス WOWOWシネマ 23.5.4
1月2日 12:30 エアフォース・ワン WOWOWシネマ 22.12.22
1月3日 1:30 グラントリノ ザ・シネマ 21.12.17
1月3日 6:00 ワイルド・アパッチ ザ・シネマ 22.3.25
1月3日 23:30 デイープ・インパクト ムービー・プラス 22.5.31
1月3日 13:55 ニューシネマパラダイス NHKBSプレミアム4K 24.1.1
1月3日 8:30 タイタニック WOWOWシネマ 23.6.21
1月3日 22:15 ラ・ラ・ランド WOWOWプライム 23.11.24
1月4日 16:00 ターミネーター2 ザ・シネマ 23.1.3
1月4日 1:30 マネーボール ザ・シネマ 23.6.19