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原題　All Quiet on the Western Front　１９３０年（１３６分）

監督　ルイス・マイルストン　出演　リュー・エアーズ　ルイス・ウォルハイム

「第一次世界大戦が始まったばかりのドイツの町です。勝利を信じてます。戦勝気分で酔っています。その教師はこの戦争をすぐ終わるものと思い、楽観しています。ですが、戦争の実態を知りません。その勝利を過信した教師が教室の生徒に志願兵になるように鼓舞します。それが国民の義務で、勝利が君たちの誇りになると説きます。生徒たちも戦争を知りません。だから、すっかり教師の言葉に酔い、勝利を信じ、自分たちがその助けになると自分たちの力を信じます。生徒たちは戦争に行きます。学生の若い志願兵はフランスと塹壕で戦います。戦争の実態を戦場に来て初めて知ります。戦争は多くの兵士を死に追いやり、恐怖を与え、ひもじい思いをさせました。さっきまで横にいた親友は死に、怪我した手足は回復不能ならば、切り落とされます。それは毎日です」

1930年第３回アカデミー賞最優秀作品賞　最優秀監督賞　アメリカフィルム登録簿に登録

（物語）「この物語は非難でも懺悔でもなく、ましてや冒険談でもない。なぜなら、死に直面した者にとって死は冒険ではないからだ。これは、たとえ砲弾から逃れたにしても戦争によって破滅させられたある時代の男たちを描こうとしただけである」

　第一次世界大戦（１９１４年～１９１８年）の最初の頃、ドイツの町はもう勝ったような気分で盛り上がり、これから戦地へいく兵士を握手で激励し、手を振って、花束を投げて送りだします。　

　ある高校の教室の入口のドアの取手を教師が拭いています。「捕虜３万だ」と、教師が言うと、「ロシアから？」と床を拭いている掃除婦が聞きます。「フランスからだ。ロシア人の捕虜はもっと多い」。教師がドアを開くと、街は活気に溢れ、整列した兵士達が進軍していきます。町も人もドイツの勝利を確信しています。

　理髪師が郵便配達夫を呼び止めます。郵便配達夫がこの床屋に郵便をおいて行くのを忘れていました。郵便を渡しながら「今日で最後だ」と配達夫が言います。「召集が来た。私は予備軍曹だ」と言うと、理髪師は「私に召集が来るまでには終わるね」と返します。「きっと終わるね」と郵便配達夫は言います。

　その町にある高校の授業です。生徒は教室に３０人程度ですが、教師は次のように戦争を美化して、生徒を鼓舞します。窓は開いていて、外の進軍の様子、町の活気は教室に入ってきます。外の活気のある音が小さくなり、教師の生徒を鼓舞する声が広がります。

「諸君、我々がなすべき事がある。全力を尽くし、総力を挙げて、今年中に勝利を手に入れるのだ。若い諸君はわが祖国の生命だ。諸君はドイツの鉄の民だ。輝かしい英雄だ。召集に応じて敵を討つのだ。諸君を立ち上がらせて戦場に送るのは私の役ではない。だが、ある学校では生徒たちが教室で立ち上がって大挙応召した。そんなことがここで起これば、私は大いに誇りに思う」

　生徒たちは教師の生徒を鼓舞する演説を聞いて、自分の姿を想像します。ある生徒は軍服に身を包んで凛々しく両親に自分を見せ、父母の驚く姿を空想します。

「だが、諸君は年が若く、家庭がある。まだ無理という人もいる。両親から引き離すべきではないと。諸君の父は祖国が滅びても息子を救いたいと思うだろうし、諸君の母は祖国を守る息子を戦場に送り出さぬだろう。だが、若者が出征するのはいけない事か。軍服を着る名誉を捨ててもよいのか。若い娘に賛美されるのが恥ずかしいのか」

　ある生徒は勝利の行軍の中の自動車に乗った姿を想像します。着飾った若い女性二人に寄り添われています。上機嫌です。

「諸君は英雄の言葉は聞きたくあるまい。私も言いたくない。立派な者になる道を探してきたはずだ。戦場で重要なのは軽蔑されぬ事だ。戦争はすぐ終わる。死者もわずかだろう。死者は出る。昔、異国の戦場で多くのローマ兵は『祖国に殉ずるのは麗しき名誉なり』と言った。諸君には夢もあり、諸君の中には第二のゲーテを目指している人もいるだろう。だが、祖国が呼んでいる。勇士を求めている。個人的野心はひとまずおいて、祖国に身を捧げなければならない。諸君にとって栄光の生涯が始まる。戦場が呼んでいる。なぜ立たぬ。君は、なぜここにいる。国が君を必要としている。級長、君はどうするつもりだ」

　級長は立ち上がって「私は行く！」と答えます。「僕も行く」と、次々と他の生徒も立ち上がります。教師は両腕を上げて「諸君、すぐ志願するがよい。授業はもうない」と鼓舞します。生徒同士が誘い合います。躊躇している生徒もいますが、みんな教室の雰囲気に負けていきます。「一緒に行こう」「手を握り合おう」と言われます。「分かった。行くよ」と最後は答えます。「パリへ！」と言う言葉に生徒も教師も意気投合します。

　映画も戦争の実写映像もなく、生徒たちも教師も戦争の実態を全く知りませんでした。

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	放映日	曜日	開始時間	映画タイトル	放映チャンネル	ブログ掲載日
◎	12月27日	水	13:00	湯を沸かすほどの熱い愛	NHKBS	22.3.12
◎	12月27日	水	7:45	父親たちの星条旗	WOWOWシネマ	23.2.15
◎	12月27日	水	10:00	硫黄島からの手紙	WOWOWシネマ	23.2.22
◎	12月28日	木	18:00	西部戦線異状なし	BS12	22.10.11
◎	12月28日	木	18:45	マルサの女	日本映画	23.8.31
◎	12月28日	木	23:45	アポロ１３	ザ・シネマ	23.6.1
◎	12月28日	木	5:00	シャイニング	WOWOWシネマ	22.8.24
◎	12月28日	木	11:45	エイリアン	WOWOWシネマ	23.11.1
◎	12月28日	木	13:45	エイリアン２	WOWOWシネマ	23.11.2
◎	12月29日	金	8:00	ボヘミアンラプソディー	ザ・シネマ	23.1.4
〇	12月29日	金	6:25	HOKUSAI	WOWOWプライム	22.4.25
◎	12月29日	金	10:25	Winny	WOWOWプライム	23.10.31
〇	12月30日	土	4:00	雄呂血	時代劇	23.7.5
〇	12月30日	土	2:35	武士の献立	WOWOWプラス	23.9.27
◎	12月30日	土	21:00	ランボー	WOWOWプラス	23.8.1
◎	12月30日	土	16:00	ターミネーター２	ザ・シネマ	23.8.17
〇	12月30日	土	23:00	逃亡者	ムービー・プラス	23.11.10
◎	12月30日	土	6:45	夕陽のガンマン	ムービー・プラス	22.10.4
◎	12月31日	日	20:22	『荒野の決闘」	NHKBS	23.6.6
◎	12月31日	日	20:30	シャイニング	WOWOWプラス	22.8.24
◎	12月31日	日	16:00	インヴィクタス・負けざる者たち	ザ・シネマ	23.6.8
〇	12月31日	日	6:00	捜索者１９５６	ザ・シネマ	21.4.24
◎	12月31日	日	7:40	ラ・ラ・ランド	WOWOWシネマ	23.11.24
◎	12月31日	日	4:10	きみはいい子	WOWOWプライム	21.10.26

「西部戦線異状なし（名作・改訂版）」（名作）２３年１２月２８日（木）１８：００～BS12