再放送 ①23年11月28日(火)20:00~ ②23年12月2日(土)9:55

③23年12月10日(日)19:10~ ④23年12月25日(月)17:00~

 

その男、凶暴につき|日本映画・邦画を見るなら日本映画専門チャンネル (nihon-eiga.com)

その男、凶暴につき - Wikipedia

(上記のリンクをタップすると、紹介した映画のサイトが開きます)

 

製作 1989年 日本松竹 (103分) 監督 北野武(初監督作品)

出演 ビートたけし 白竜 川上麻衣子 岸部一徳

「暴力で相手を傷つけることに何のためらいも感じない刑事が悪の組織と戦います。ビートたけし演じる刑事はストーリーも面白いですが、ビートたけしの乾いた暴力になんとも言えない魅力があります」

 

(物語)公園で歯のない浮浪者がおいしそうに食事をしています。そこへ突然ボールが飛んできて、「おじさん、こんばんは」と中学生5,6人が浮浪者を取り囲みます。理由もなく蹴飛ばし、突き飛ばし、ののしり、馬鹿にして、やりたい放題です。浮浪者はもう立てません。中学生は気が済むと「じゃ、俺帰るわ」と自転車で帰っていきます。

 刑事の我妻諒介(ビートたけし)が住宅街にある立派な2階建ての家のチャイムを鳴らします。奥さんが玄関ドアを開けると、「こんばんは」と、我妻は家の中に入ります。奥さんが「あの、どちら様?」と言う間に、玄関が閉まります。「息子さん、帰ってきましたよね。警察です」と警察手帳を見せます。奥さんが「あの、何か?」と言いますが、「いや、二人だけで」と言って2階へ上がります。息子の部屋のドアは怪物の顔マスクとマントで飾られています。ノックします。ドアの向こうから「なんだよ、うるせーな、もう」と言って、息子がドアを開けると、いきなり、我妻は顎から頬をぶん殴り、相手を倒して部屋に入ります。中学生が泣こうが叫ぼうが頬をひっぱたき続けます。

「明日な、仲間連れて警察来なさい」「俺がなにしたって言うんだよ、俺は何もやってねえよ」と言う息子のその言葉に、また頬をひっぱたきます。「何にもやってねえのか、何にもやってねえのか?」と相手に凄み、頭突きをします。中学生は泣き出します。

  翌日の港南署です。吉成新署長(佐野史郎)が屋上で職員全員に着任の訓示を述べています。我妻はその集会には出ずに署内の部屋で新聞を広げています。集会が終わって戻ってきた刑事たちが、「おい、我妻、昨日の中学生全員自首してきたってよ」と告げます。「現行犯で逮捕しないんだから、まずいよな、家まで行って、なにしちゃ」と言います。もう一人の刑事がドアを開けて、我妻に「署長が部屋に来てくれと言ってるよ」と言っても、我妻は頷くだけで、新聞をやめません。あきれて、目の前の刑事が「おい、署長さん、お呼びだよ」と新聞を取り上げます。

 署長室では我妻の上司が我妻に言います。「現場にいたんだろ」「偶然ですよ」「じゃ、そこで逮捕しろよ」「一人じゃどうにもならんでしょ」「少年の家に押し入って、暴力で自首を強制するとは、警察官のやることか!」

椅子に足を組んで、横柄な態度の署長が口を挟みます。

「そういうやり方は嫌いじゃないけどね、この辺の土地柄もよく知っているつもりだ。現場にどんな刑事が必要かもわかっているつもりだ。しかし、私がいる1年は静かにしていてもらえないかねーーーまあ、うまくやってくれと言うことだ」

「たらい回しも疲れますよ」と我妻が言うと、署長は「その原因は君にあるんだろう!」と返します。我妻は聞き流して署長室を出ていきます。

 菊池(芦川誠)と言う新任の刑事と相棒になります。その新任刑事が我妻刑事と親しくなろうとガールズバーへ一緒に行きます。バーのカウンターの女の子は菊池の学生時代からの知り合いのようでしたが、菊池は職業を明かしていませんでした。それで、その女の子は我妻に菊池の職業を聞くと、我妻は「鉄砲の通信販売」と答えるユーモアもありました。

 また、我妻の妹・灯(川上麻衣子)は知的障害があり施設に入っていましたが、そこを出なければならない事情がありました。かなり綺麗で、年ごろですから男性の目を引きます。当然やくざも目をつけます。我妻の負担が増えます。

 署内で岩城刑事(平泉成)が妊娠した女性とその「ひも」の若い男との仲を取り持っていますが、若い男は「腹の子は誰の子かわかんねえ。金がなきゃ、誰がお前の相手なんかするか」とののしります。遠くから、それを聞いていた我妻は「ひもなら、ひもらしくしろ」と言って、署内にもかかわらずにその若い男をぶちのめして足蹴にします。彼には躊躇というものがありません。そして、加減というものもなく、死ぬ寸前まで痛めつけます。我妻はその時にその場で一部始終を見ていた岩城刑事を信頼していました。

 その署の管轄する地区には麻薬の密売組織がありました。密売組織のトップは表向きはキャバレー等の水商売ですが、殺し屋を雇っていて裏では麻薬を売りさばいています。お金の世界はケチですから、自分の利益が減るのは我慢できません。麻薬の密売の末端の売人は一番危ないことを仕事にしているのに、手取りが少ないし、報われることが無いのかもしれません。そんなことを考えた末端の一人が麻薬の受け渡しで、相手に「もう少し儲けさせてくださいよ」と言った途端に刺されて殺されてしまいました。

 その死体から裏組織の存在へと我妻の追跡が広がっていきます。どこへ行こうと暴力で相手を蹴散らし、ぶん殴って、血を見ないではすみません。裏組織とつながっている警察内部の人間もいます。我妻は全てを許しません。命がけで許しません。

 バックに流れる音楽が線的で、映画のムードを盛り上げています。

 

ブログ掲載作品放送予定(放送日時、チャンネル名は必ずご自分でお確かめ下さい。また、未掲載の作品がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品ブログはブログ内を題名等出ご検索下さい。
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
11月22日 16:30 クリフハンガー WOWOWプラス 21.3.31
11月22日 13:00 小説家を見つけたら NHKBSプレミアム 23.4.20
11月22日 23:00 レオン WOWOWプラス 21.4.28
11月22日 11:00 誰も知らない WOWOWシネマ 23.8.8
11月22日 9:45 地球防衛軍 WOWOWシネマ 23.11.20
11月22日 13:00 妖星ゴラス WOWOWシネマ 23.11.21
11月23日 17:30 その男、凶暴につき 日本映画 23.11.22
11月23日 1:30 ポンペイ WOWOWプラス 22.3.3
11月23日 23:00 マデイソン郡の橋 ザ・シネマ 23.10.20
11月23日 11:45 マデイソン郡の橋(吹替) ザ・シネマ 23.10.20
11月23日 3:30 ワイルドギース ザ・シネマ 22.11.5
11月23日 4:25 英国王のスピーチ ムービープラス 21.4.21
11月23日 8:00 硫黄島からの手紙 WOWOWシネマ 23.2.22
11月24日 1:30 祈りの幕が下りる時 WOWOWプラス 23.11.9
11月24日 3:45 手紙(2006) WOWOWプラス 23.7.13
11月24日 6:00 死刑台のエレベーター ザ・シネマ 23.5.29
11月24日 6:00 殺人の追憶 ムービープラス 22.2.15
11月25日 22:00 TV   ガラパゴス 最終回 NHK総合 23.11.14
11月25日 16:10 古畑任三郎・今蘇る死 日本映画 23.11.17
11月25日 21:00 シャイニング WOWOWプラス 22.8.24
11月25日 9:30 十三人の刺客(1963) WOWOWプラス 22.4.27
11月25日 11:45 十三人の刺客(2010) WOWOWプラス 21.10.27
11月25日 15:45 空飛ぶタイヤ WOWOWシネマ 22.9.3
11月25日 18:35 タイタニック WOWOWシネマ 23.6.21
11月25日 15:45 空飛ぶタイヤ WOWOWシネマ 22.9.3
11月26日 10:15 マルサの女 日本映画 23.8.31
11月26日 14:55 ミンボーの女 日本映画 23.3.21
11月26日 1:15 サスペリア WOWOWプラス 21.8.3