原題 Ghost 1990年 アメリカ 監督 ジェリー・ザッカー
出演 デミ・ムーア パトリック・スウェイジ
「自分が死んだことが信じられずに男は戸惑うがゴースト(幽霊)になって恋人を守る物語」
アカデミー脚本賞 ウーピー・ゴールドバーグ(アカデミー助演女優賞)
(有料配信されています。HD等も配信サイトで販売されています)
ここぞという時に流れるアンチェインド・メモリーの音楽がとても効果的です。身も心も許し合い、深く深く愛している恋人の突然の死、女性は勿論のこと、まず死んだ本人が信じられません。この世にやり残しと未練がありすぎて、死ぬに死ねません。
病気で死ぬのは毎日死と向かい合って生きるので大変です。しかし、交通事故とか、路上で気を失ってそのまま亡くなるのは全く突然で死を意識する間もなく死んでしまいます。この映画の主人公は暴漢に襲われて銃で撃たれて突然死んでしまいます。その後、体から魂が抜け出てそれがゴーストとなって現実世界をさまようのです。死ぬつもりもなく、死ぬ予定もなく、全く死は想定外の出来事で受け入れられません。サムは自分を撃った犯人を追いかけます。犯人は走り去り、あきらめて恋人のモリ―の所へ戻るとそこに銃で撃たれて血まみれの自分を発見します。恋人は死んだサムの体にすがって、ゴーストになったサムの目の前で泣いています。サムはそれを見つめます。サムは救急車で病院へ運ばれます。
病院で話かけて来る老人がいます。その老人もゴーストです。そしてゴーストとしての生き方を教えてくれるのです。壁が通り抜けられます。人間とすれ違っても人間がゴーストの体をすり抜けます。ゴーストは誰の目にも見えないし、ゴーストは物を掴めないし、動かすことなどましてできません。透明なのです。存在しないと同じですが、生きている人の行動、姿はすべて把握できますし、声も聞こえます。
実はサムはある陰謀に巻き込まれて故意に殺されたのです。
サムの親友と言うか同僚にカールがいます。カールはモリ―も知っていますし、モリ―とサムは仲の良いカールの友達でした。サムはモリ―への思いが残っていますので、モリ―の部屋へいきます。話しかけても触ってもモリ―には何も伝わりません。そこへカールが来ます。馴れ馴れしいし、優しい言葉で親友、同僚として近づくのでモリ―は警戒しません。カールは気分転換に良いと言ってモリ―を散歩に連れ出します。
モリ―の部屋にサムは残り思い出に浸っていると、そこに怪しい男が侵入してきました。よく顔を見るとなんと自分を殺した暴漢です。しかし、ゴーストですから何もできません。そこへモリ―が帰ってきてしまい暴漢と鉢合わせになりそうになります。その時、サムは猫と目が合いました。猫は霊感を感じるようで、突然逃げ出します。暴漢もあわてて逃げました。
サムは霊感が猫には通じることを知りました。地下鉄に乗った時にサムに気づくゴースト、サブウェイゴーストが新聞を蹴散らしたり、つり革を揺らしたりするのを見ました。サムはその力の出し方をサブウェイゴーストから学んで小さな物なら動かすことができるようになります。
霊媒師が登場します。サムはその霊媒師・オダ・メイの部屋でメイがお客の女性の亡くなったご主人を呼び出しているのを見ました。インチキ臭かったのですが、メイには自分に対するサムの独り言「いかさまだ。インチキだ」の声は聞こえるのでした。メイには遺伝的に霊的なものを感じる能力がありました。サムはメイをモリ―の所へ連れていってサムの言葉を伝えるようにメイにお願いします。メイはしぶしぶ引き受けますが、今度はメイがいくら説明してもモリ―も警察もサムの霊の存在を信じません。しかし、二人の間で起こった他の人の知りえないことをメイが伝えるのでモリ―はメイを信じるようになります。
モリ―にカール近づいてきているが許せません。カールは友達の振りをしてとんでもない人間だったということがわかります。しかし伝えるにはメイの口を通して言葉にしなければならないのです。
奇跡の愛の物語です。愛の強さが死んだ人間をゴーストにしたのです。この愛の強さが、サムの無念を解決します。死んだ人間だって復讐はできるのです。そして、死んだ後、どの人間も霊がこの世に残り我々には見えないゴーストになって我々を見ているのです。すべてが終わり、正しい行いをした人間のゴーストは天国へ召されるのです。一方、正しくない行いをした人間のゴーストは悪霊が下りてきて、地獄へ堕ちていくのです。
「良い映画を見よう!」(さくらのブログ)には他の旧作名画のレビューも掲載されています。 | ||||
{良い映画を見よう!」の URL http://kaku123sasaki009.sblo.jp/ |
(さくらのブログ掲載作品の映画放映時間のお知らせ) | |||||
タイトル | 放送日 | 曜日 | チャンネル | 放映時間 | さくらのブログ掲載日 |
「ヒート」 | 2月28日 | 日 | WOWOWシネマ | 12:15-15:15 | 2021/2/24 |
「戦後最大の誘拐ー吉展ちゃん事件」 | 2月28日 | 日 | NECO-HD | 9:00-10:50 | 2020/12/5 |
「ローズマリーの赤ちゃん」 | 2月28日 | 日 | ザ・シネマHD | 23:30-2:00 | 2021/2/25 |
ブレイブワン | 3月3日 | 水 | WOWOWシネマ | 0:45-2:50 | 2020/12/8 |
96時間 | 3月3日 | 水 | WOWOWシネマ | 7:30-9:15 | 未定 |
ゴースト・ニューヨークの幻 | 3月3日 | 水 | WOWOWシネマ | 21:00-23:15 | 2020・12・21 |
「モダンタイムズ」 | 3月3日 | 水 | NHKBSプレミアム | 13:00-14:28 | 未定 |
アンストッパブル | 3月4日 | 木 | WOWOWシネマ | 23:00-0:45 | 2021・1・14 |
(さくらのブログの他の旧作名画のタイトルと掲載日) | |||||
タイトル | 掲載日 | タイトル | 掲載日 | ||
「ハスラーズ」 | 2月8日 | 「黒い司法0%からの奇跡」 | 2月26日 | ||
「ブラッド・ワーク」 | 2月9日 | 「テルマ&ルイーズ」 | 2月27日 | ||
「戦艦ポチョムキン」 | 2月19日 |