• 16 Nov
    • 自分を『商品』として見ているか

      生きた言葉を味方に!小説家・鳩村衣杏です。最近、以前にも増して考えること…私は私をもっと「商品化」したい!以前、営業マン向けの勉強会をちらっとのぞいたことがあります(一般企業の営業さん向けです)。受講生としての参加ではなく、講師が知人だったので見学させてもらったんです。講師が最初に放った質問…「営業、販売で一番大事なことは何か」誰も答えられなかったんです。答えた人もいたけど、間違ってた。私はものすごい衝撃を受けました。えーと…商品の特性・良さを熟知していること商品に愛情・情熱を注いでいることじゃないの?…いや、当たり前すぎるか。もっと高尚な答えがあるのかな…私が正解でした(;^ω^)その場に居合わせた人たちからは情熱をあまり感じられませんでした。雇われてるだけだからって適当にやってるわけじゃないにしても、なんかものすごく「他人事」っぽい…自分が客の立場になったとき、自分みたいな営業とか販売員から何か買いたいと思うのかな。熟知してない人は信頼できないし、情熱を感じない人からは買いたくないじゃん。小説家に何がわかるんだよ!と言われないために(笑)、同じだよ!という話を書きます。プロの小説家になるにはいくつか方法があります。もっともポピュラーな道のひとつが出版社が設ける「新人賞」に投稿し、デビューすること。投稿規定によくあるのが「800文字程度の概要をつけてください」本のカバー裏にあるような「主人公の運命やいかに…?」という「あらすじ」ではなく、最初からオチまでしっかり書きます。概要=要約 だからね。「あれ、どうして書かせるのかな?大まかに把握したいのはわかるけど、どうせ作品を読むんでしょ?」という疑問を親しい編集者にぶつけると、こんなことを教えてくれました。「概要の『書き方』で技量はそこそこわかるんですよ。その作品は世に出ていないので、中身を知っているのは書いた本人(投稿者)だけですよね。登場人物や物語の流れ、山場や結論まで書くわけです。そこでテーマが浮かび上がります。キャラ設定や見せ場がきちんと概要に書けてなかったら、ああ、この人は『自作の読みどころはどこか』『何を伝えたくて書いたのか』を把握しないまま書いたんだな、という印象を抱きます。もちろん、その作品の真の良さは最後まで読まなきゃわかりません。概要はパッとしなくても素晴らしい作品は沢山あります。ベテラン作家なら、結果オーライです。質の信頼度はもう証明されてますから。でも、未知数の新人の場合、『まぐれ当たりかも』となる。手を抜くともったいないんですよ、概要って」*文学賞の規定や選考基準は出版社・編集部によって異なります。概要を後で読む編集部もあります。あくまでもひとつの「考え方」として参考にしてくださいね。つまり概要はプレゼン、営業の要素を限りなく含んでいるわけです。商品の魅力を理解していること。それをきちんと伝えられること。信頼につながる「基礎」部分です。どんな仕事でも求められて当たり前。SNSの使い方がどんどん変化する中、多くの作り手はもうすでに人に任せず営業から始めています。「作品だけでなく、作者も商品である」それをいやおうなしに求められ、順応する重要性を痛感してますから。で、ものの見事に結果を出して証明した人がいますよね。そう、西野亮廣さんです。ツール、導線、理解、PR力…すべての作り手が西野方式を始めたら、卸しも営業も広告費用も要らなくなります。フリーランサーや起業家からすれば「風通しがよくなった~!」です。では、会社勤務の方はどうでしょう。*個人的には出版社の方々に読んでいただき、どんどん見倣ってほしい、と思ってます。かつて、有能な営業マンの常套句は「商品ではなく、人を売る」でした。本質はきっと変わらないと思います。ただ、今後はもっと広い視野に立ち、会社やジャンルを越えた視点で自分自身をどこまで「商品」と捉え、その価値に誠実に向きあい、愛情と情熱を注ぎ、信じ、上手く発信・販売につなげられるか。このスキル=信頼の差が結果に反映されていくのではないか…と思うのです。そのサポートをするコンテンツ作り、「私の商品化」をもっと進めなければ…決意を日々、新たにしています。

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  • 07 Nov
    • 「わかりやすさ」を恐れないで

      生きた言葉を味方に!小説家・鳩村衣杏です。このところアメブロやFBなどでお知りあいになる方が増えています。ありがとうございます(*‘ω‘ *)挨拶のメッセージでよくいただくのが「小説家なんてすごいですね!私は文章が苦手で…」誤解を承知で書きますが、文章力があれば小説家になれるわけではありません。すべての人気小説家が超絶美文力の持ち主でもありません。実際、私も担当編集者から「この文章、意味がよくわかりません」と指摘され、汗をかきながら直すとか、ばっさり削除とか、しょっちゅうです。トータルで20年以上、執筆に関わる仕事をしてきた身で何より重要だと断言できるのは…わかりやすいかどうか。これです。卓越した技術の多くはそうとは見えない部分にあります。料理で言うなら出汁。メイクで言うならスキンケア。*****フリーライター時代、他人の原稿を直す仕事…リライト作業をよく依頼されました。「わかりやすく書く」能力を買ってもらったんだと思います。そんな私がもっとも苦労したリライト…なんだと思いますか?小学校低学年向け雑誌に載せる童話のリライトです!扱うのは名作『星の金貨』。使える漢字は極端に少なく、ページ数も限られています。教わってない単語はわからないし、長すぎると途中で飽きてしまう。とはいえ、勝手に筋は変えられません。しかも『星の金貨』を構成する要素は漏れなく入れた上で、本来の物語が持つエッセンスや魅力もしっかり伝えなくてはいけない。何より「面白かった」と思ってほしい。これを読んで、読書に目覚める子もいるかもしれない…制限の多さと責任で参りました。でも、これがきっと「わかりやすさ」の本質なんです。もうひとつ…対極的ですが、つながる経験を書きましょう。編集時代、その道の専門家や学者の方に特集記事に登場していただく機会が幾度となくありました。でも、原稿の依頼を断念するケースもあります。専門家は使い慣れた用語を駆使し、「業界人なら知ってて当たり前」をベースに論文のように原稿を書くことが多い。しかし、読者の多くは素人です。そういう場合は原稿依頼ではなく、インタビューという形式を取ります。私(編集)という素人に向かってわかるように話してもらいます。途中で質問を挟んだり、「こういうことですか?」と確認して、それをもとに記事を書くのです。子どもにも伝わるように語る。小学生でもわかるように書く。これはレベルを下げることではなく、むしろ、テクニックが必要です。もちろん、すべての原稿や記事に適用する必要はありません。硬質な文章にしたほうが好印象を与える場合もありますから。でも、いくら内容が正確でも、ステキなイメージを与えても、読み手が理解できなければ書く意味はなくなってしまいます。平易な言葉を使っても豊かな想いを伝えることは可能です。わかりやすい単語、表現。どうかそれを探し続けてください。読みやすい文章を書くことを恐れないでください。

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  • 31 Oct
    • スキルがあれば、選択肢は増える!

      生きた言葉を味方に!小説家・鳩村衣杏です。まずはこの写真をご覧ください。コンビーフ乗せポテサラ!新橋の人気の立ち飲み屋さんのメニューです。わかりますか?そう「インスタ映え」盛りです!この店を私に紹介してくれた人は「最近は立ち飲み屋でもインスタ映えの盛り付けを始めた」と笑いました。別におかしなことではありません。新橋は通称「サラリーマンの聖地」。でも、今は働く女性も多いし、休日は若い人たちもやってきます。いずれ「インスタ当たり前」世代がこの街の中心になるのです。流行や時流の研究を怠る店は遠からず消えていくでしょう。何でもそうだけど、スキルがあれば「今回は使う」「今回は使わない」「6割ぐらい使ってみよう」みたいに選択肢が増えます。でも、そもそもスキルがなければ「できません」の一択しかない。*****作家デビューしたばかりの頃、私は自分が圧倒的なスキル不足だと気づきました。好きなものだけ書いてきたので、手ゴマが極端に少ないのです。たまたまちょっとセンスがあって、「なんとなーく上手くやってきた」ことへのツケが回ってきたわけです。情熱だけで食べていけるほど、人気商売は甘くありません。編集部の要求に応えられなければ、次の仕事はもらえない。焦った私がやり始めたのは…苦手な設定の作品を書くことでした。スキルがないなら無理にでも実践でつけるしかない!苦手だからと避けていた物語や書いたことのないキャラを設定し、「書かずにいられない場」へ追い込み、数をこなしていったのです。お金をもらいながら挑戦できたのは、ある意味ラッキーでした。しかし、お金が発生する分、責任もプレッシャーもハンパなかった。1ページ書いては休み…辛くて仕方なかったです。でも、これが私を鍛えてくれました。不思議なものでスキルが身に付くと、今度はそれを使ってみたくなる!食わず嫌いだったという発見もあったし、自分の個性も明確になりました。できなかったことができるようになる…それは「武器」を手に入れること。これは文章や伝える力、料理やメイクも同じですね。「なんとなく毎日やっていればいつか勝手に上手くなる」は、ない。なんとなくやっているだけでは、しょせん「なんとなく」レベルのまま。それより上達はしません。このポテサラを見て、「スマホの撮影技術を習得したい!」と思いました。高機能だからって適当に使っていて勝手に腕が上達するわけがない。iPhoneの持ち腐れだー!そして、さらに思ったこと…自分も「高機能」の持ち主だったら?自分の価値や才能を自分自身で持ち腐れにしていたら?未曽有の「寿命100年時代」到来です。人生はとんでもなく長い。せっかくの「高機能」な自分を上手く使いこなせないなんてイヤだー!そんなことを気づかせてくれた立ち飲み屋のポテサラよ…ありがとう。

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  • 28 Oct
    • 自分から優しい人になってみる

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。文章力の話ではないのですが…なんか、しんどいな。優しくされたいな。 大丈夫だよって言ってほしいな。そんなとき、どうしてますか? 昨日、あれこれ考えているうちにものすごい不安に襲われ、母に電話しました。心療内科に通院している母はメンタルの起伏が激しいので、調子の良し悪しはその日次第です。私は自分の辛さを訴えるのではなく、「お母さん、元気?」と聞きたかった。「元気よ」という返事が欲しかったのです。 誰かに優しくしてほしい、優しい言葉をかけてほしいと願っても、もらえるとは限りません。実際に「慰めて」と訴えても欲しい言葉が返ってくる確約もない。 それなら優しさを待つのではなく、まず、自分から進んで人に優しくしたらどうだろう? 上から目線の行動ではありません。「自分より辛い人がいる」と思えれば安心する…ということでもありません。好きな人、親しい人が元気ならそれだけで安心できる。自分の状況が変わるわけじゃないけど、気持ちに余裕が生まれます。 もしも相手も調子が悪かったら、「私もだよ」「お天気悪いし、調子も悪くなるよね」「でも声を聞いて元気出た!」と慰めあってもいいわけで。母の返事は「今日は天気がいいから、いいわ。伊勢神宮のお土産、ありがとう」。心が楽になって、不安が消えました。親しい人にこれができない場合の緊急措置(笑)もあります。コンビニでいいので何か買い物して、商品とお釣りをもらうときに店員さんに「ありがとう」と言う。これだけです。理由があろうとなかろうと、「ああ、もうダメだ。自分は最低だ!」と思ったときによくやります(゚∀゚)昼間でも真夜中でも(゚∀゚)「客が礼を言う必要はない」論争はここでは無視しますね。商売とは関係のない場所で、見知らぬ誰かに「『ありがとう』を言う人になる」という行為そのものが重要なので。「ありがとう」と言えるうちは人としてまだ大丈夫…私の勝手なルールです。普段から言ってるんだけど、あえて「言うため」に行くわけです。お酒飲んで寝るより効きます。最近、気づいたんですが、はっきりと「ありがとう」って言うとき、笑顔になるんですよ。っていうか、仏頂面だと言いにくい!ぎこちなくても続けているうちに「あ、笑ったほうが楽じゃん」と。そして、かなりの確率で「またお越しくださいませ!」って言われるんですね~。他のお客さんには言わないのに!店員さんも嬉しいのかも。「まず、自分から優しくする」「瞬間でもいいから、良い人になる」根本的な問題解決にならなくても心が楽になって、笑顔になれる…この薬、割と使えます。 

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  • 20 Oct
    • 「個性」と「個性的」は違う

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。おしゃれマニアでもなく、突出したファッションセンスもない私は服やバッグ、靴を買う際、迷ったら基準にするルールがあります。それは・変わったデザイン×ベーシックな色・ベーシックなデザイン×変わった色このどちらかで選ぶこと。間違っても・変わったデザイン×変わった色は選びません(めったに)。なぜか。そこまでいくと個性ではなく「個性的」になってしまうからです。「個性的」が悪いわけではありません。むしろ、強く惹かれます。ただ、TPOを考えた際、大勢から避けられる危険があります。遠目に見て「ステキ」とは思っても、「悪目立ち」してしまうから並んで歩きたいとは思わない。場合によっては自分も「そのグループの一員」と見なされてしまいます(;'∀')もちろん着ているご本人が服に負けず劣らず「個性的」ならば、それはそれでステキです!納得している着ているならなおよし!そういう方のもとには、「個性的」な友人が集まります。でも…大衆は違う。ルールの中のちょっとした「差」に個性を見い出すのです。これは記事や表現にもいえます。大衆が好むものの多くにはルール=お約束があります。代表的なものが歌舞伎。歌舞伎はもともと庶民の娯楽でした。役柄ごとに化粧や衣装、所作、見栄を切る場まで決まっています。筋を知らなくても、誰が見ても「ああ、こういう役柄か」とわかるし、それを「待ってました!」と楽しむ。戯画化しているので派手ですが様式美というルールなのです。ところが、同じ物語を上演しても役者のメンツで印象は変わります。役者の個性がプラスされ、唯一無二の舞台になるからです。さて。作家志望の人によく見られる誤解に「個性」と「個性的」のはき違えがあります。新人賞の投稿結果で編集部からのこんなアドバイスをよく見かけます。「ありきたりです。もっとあなたらしさを見せて」これを見た作家志望さんは「変わったことをやらなきゃ!」と思ってしまう。その結果、自分を見失って「妙な服だけが歩いている」ようになってしまう。しかし編集部は同時にこんなアドバイスもよくするのです。「設定を捻りすぎている。これでは読者に伝わりません。もっとシンプルに、わかりやすく」これを見た作家志望さんは「変わった設定はダメなんだ」と無難な話を考え始める。そして「ありきたり」というアドバイスが…悪循環です(・∀・)頭からお読みの方はもうおわかりですよね。「個性的」と「個性」の違いが。勘違いしてほしくないのは「個性的」でもいい!ということです。実際、それで成功している人もいます。ただ、そういう方は最初から「その人自身がひとつのジャンル」になるほどの才能の持ち主なのです。いわゆる天才であって、やろうとしてできることじゃない。がんばっても秀才レベルの人(ほとんどの人がそうだと思う)はルールの枠の中で個性に磨きをかけるほうが、結果的に多くの人に受け入れられます。どうやって磨くの?簡単です。とことん、自分と対話をする。徹底的に自分を掘り下げる。なぜ、今、嫌な気分になったのか。なぜ、AではなくBが好きなのか。些細な事だと放り出さず、理由をどこまでも追及する。簡単だから難しい。一足飛びに答えは得られない。どんどん掘り下げていったら、幼少期の思い出にたどり着くかも。でも、そこまでやってようやく誰とも違う個性が手に入る。理解されない「個性的」ではなく、ルールの中で輝く個性が。経験を積んだ多くの起業家さんたちがくり返していますよね。なぜ、私がやるのか。なぜ、これなのか。なぜ、それを伝えたいのか。そう、大切なことは同じなのです。例えブログの短い記事だとしても…いえ、短い記事だからこそ、みんなが同じルールにのっとって似通った話題を選ぶからこそ、唯一無二の視点と表現が輝くのです。売り物や職種で差を出すのではなく、「自分らしさ」でファンを得たいなら決して自分から逃げないこと。

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  • 12 Oct
    • 「○○力」次第で記事の印象は変わる

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。昔からの友達のブログを読んで「文章力も表現力もあるのに、○○力が足りないせいで損してる」と思うときがあります。○○ = 構成美味しいコース料理を作っても、出す順序を間違えたら台無しですよね。記事にも小説にも同じことが言えます。私はかつて映画ライターとして定期的にテレビガイド誌で放映作品の紹介記事を書いていました。担当の編集者からの指示はこれだけ。「どんなことでもいいので作品の良いところを見つけてください。読者に観たい!と思わせてください」映画にはストーリー、俳優の他、監督、舞台背景、原作、特殊効果、音楽、ロケ地……切り口は沢山あります。その人の好みではないジャンルでも、魅力を上手くアピールできれば観るきっかけになるかもしれない。ライターの腕の見せどころです。しかし……依頼で記事を書くとはいえ、こちらにも好みや相性がある(;'∀')ものすごーくヒットしてるけど、どこがいいのかさっぱりわからない!なんて作品もあります。ある日、大物プロデューサーが手掛け、人気スター俳優が主演したハリウッド大作が回ってきました。私はもともとそのプロデューサーの作品が苦手。以前にも1度、記事を書きましたが、苦戦しました。好みが合わないし、相性が悪い。ただ、ヒットする理由はわかります。ところがその作品は世界的に不評で、残念なことに、日本公開時の評判もひどかったのです。映画ファンはそれを知っているので、今さら持ち上げる記事もわざとらしい。さて、どう書くか。『ダンケルク』は名作! ぜひ劇場で体感を!迷った末に私は編集者に相談し、記事を「ありがたくない評判で有名になった作品だが……」から始めることにしました。ネガティブな結論から入ったのです。そして「でも、こんなふうに観ると意外に面白いかも」とポジティブに展開しました。かなりの力技です。そう何度も使えません。でも「ひどかった」と言うことと、「ひどかった」で記事を終わらせるのとでは、印象がまったく異なります。「不評だったけど、私は好き!」という人もいるでしょう。まだ観ていない人も大勢います。そのチャンスを奪いたくなかった。映画を楽しんでもらうために私は記事を書いているんですから。「この人、メッセージはいいけど、読後感が悪いからちょっと苦手」もしもそんな記事を見かけたら、自分もやっていないか、構成を見直してみてください。記事は内容もさることながら、書き手のセンスも読まれます。想いを効果的に伝えるためにも、構成を練ることはとても大切です。

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  • 05 Oct
    • 「眺める」んじゃない! 「読む」んだ!

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。「文章力はセンスですか?」「沢山書けば、上手くなりますか?」とよく聞かれます。多くの作家は、きっとこう答えます。「書くよりも、とにかく読め。センスの前に、語彙力だ」語彙が少なくても、言いたいことは言えます。伝わります。事実を伝えるだけなら、言葉の拙い子どもでもどうにかできるのと同じ。「上手く書きたい」なら、語彙を増やすこと。読まなければ、語彙は増えません。とはいえ……「語彙を増やすぞ!」と思って読んでも疲れるだけだし、多分、あまり身につきません。語彙力も表現力も、読書が好きでガンガン読んでいるうちに自然と増えていく人が多いから。でも、今はみんな忙しいし、やることがいっぱい……そこで、私がおススメするのは新聞!雑誌でも構いませんが、購買層を絞っているので、記事も言葉遣いも限られてしまいます。でも、新聞の購買層は全年齢! 性差もなし!政治・経済からスポーツ、社会、暮らし、娯楽…とバランスよく、様々な記事がタイムリーに掲載されています。情報を得たいなら、ネットで十分です。でも、語彙力収集にこだわるのなら、私は紙媒体をおススメします。なぜならPCもスマホも、どうしても「流し見」になるからなんです。眺めているだけで、読んでいない。語彙が身につかない最大の原因は、これ!と私は思ってます。インターネットはひと目でわかるよう、小さい画面に大量の情報を詰め込んでいます。脳は目に入るものをフル回転で処理するので、見てるだけで頭が疲れてしまうとか。「読んでいない」から「考えていない」。「考えていない」から「残らない」。「残らない」から「書けない」。あくまでも「読む癖」をつけることに特化して私が新聞をおススメする理由は、あの「紙面の大きさ」にあるんです。テーブルを占拠するほどのあの広さをひと目で確認するのは無理。見出しだけでもひとつひとつ把握しなければならない。つまりパーツに分けて「読む」しかない。内容を把握しようと思わなくてもいいんです。言葉を覚えようと必死にならなくていい。大切なのは「読む癖」をつけること!そのうち、語彙は勝手に増えていきます。気になる単語や言い回しが目に留まったら、それはそれでOK!すぐにメールやLINEなどで使ってみましょう。読むことに慣れてきたら、各分野の見出しのニュアンスの違いを認識するのも楽しいですよ。例えば、少し前に話題になった「桐生選手、100m9秒台!」だと★1面…キャッチーな見出しとカラー写真      事実を把握できる簡単な説明★スポーツ面…臨場感あふれる場面の再現          丁寧なプロの解説付き★社会面…お世話になった人や関係者の談話同じ話題でもこれだけ切り口が違うので、使う言葉や表現も異なってきます。あとね、軽いから、持ち歩きが楽!!!畳んでもいいし、気になる記事を切ってファイルに入れてもいい。後で取り出して読むのも簡単だし、必要なくなったらすぐに捨てられます。ちなみに私が毎日欠かさず読むのは「人生相談」コーナーです(笑)。理性的な新聞の中で「感情ダダ漏れ」になるコーナーだから。そして、世相が生々しく現れるから。ずーっと読んでると「あ、社会の変化がこんな悩みを生むのか」「アドバイスの内容も変わってきたなあ」なんて気づきもあって、仕事への反映もできます。ちなみに、ここに書いた内容は「活字に親しもう!」ってことで、小中高生に推奨されてるのとほぼ同じです(゚∀゚)意識を「眺める」から「読む」に変えましょう!

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  • 03 Oct
    • 欲しがっている間は、チャンスはやってこない

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。かつて働いていた会社の先輩と新橋クルーズ。「これから飲まない?」というLINEに「すぐ行きます!」在職中は、顔と名前を知っている程度で実は話をするのはほぼ初めて(笑)。デザイナーと元編集(私)なので、話は合います。共通の思い出もないから、ひたすら楽しく飲む…それだけ!2軒目の立ち飲み屋で彼が【お世話になってるデザイナーさん】の話を始めました。「あの人が天国へ行けなかったら、天国は存在しないね!」とにかく面倒見のいい方だそうで、お店のマスターも大絶賛。その人柄に惹かれる人が多く、業界や職種をこえてあちこちから声がかかるそう。「お会いしたいなあ…」なんて話していたら、その方が奥様とご来店!!!先輩は仰天。「鳩村、お前、引きが強いな!こんなことってないぞ!」先輩に渡そうと持ってきた自著をあいさつ代わりに見せると「……僕、あなたのこと知ってます」え? 私、ボーイズラブの小説家ですよ?売れっ子でもないのに…「お名前をインターネットで見ました。仕事柄、多方面の情報を入れるし…デザイナーだから、文字も目が覚えてるんです。だから、間違いありません!」うわー…うわー!!!舞い上がってしまい、仕事の予定を少しだけ話すと「あー、それは面白そうだなあ!協力できることがあったら言ってください。僕のコネ、どんどん使ってください」これは…確かに、女も男も惚れる!!!でも、仕事の話はそこまで。場所が立ち飲み屋だし(笑)、それ以上は無粋ってもんです。それがよかった。それでよかった。だって、会いたい人にすぐに会えたことがとにかく嬉しかったから!名前を知られていて感動したから!最近、私はいい出会いに恵まれてます。この数ヵ月間、びっくりする出会いだらけです。友人にこんなことを聞かれました。「どうやって引き寄せるんですか?」「この縁は運命だ!ってわかるものですか?」わかりません。すまん。下心なく、ただ、その人に会いたい!という想いが引き寄せてくれたものばかりだから。「どこかにチャンスの匂い、しないかな」「この人にくっついていれば、自分にもチャンスが舞い込んでくるかも」そう思っている間は欲しい物は何も手に入りませんでした。よだれを垂らして嗅ぎ回る姿が見えていたんだと思います(;’∀’)成功している人ほどそういうものには敏感です。若い頃は、本能や衝動に任せ、行動を起こすのは大事だと思います。下心だって、必要です。私もへつらって、ぶつかって、傷ついて…そこから多くを学びました。そして今の日本は寿命が100年の時代と言われています。年齢や性別、境遇に関係なく、希望や目標が大切になりました。もちろん、私にも目標があります! 野望も!そのための努力もしているし、しんどい思いもしています(笑)。その一方で、心がこういう状態を望んでいるのです…苦しみや嫌なことではなく、楽しいことに標準を合わせたい。気が合わない人のために心を砕かず、幸せを与えてくれる人のために使いたい。自分の好きな人たちには、幸せでいてほしい。幸せな人たちに囲まれている自分は、いい人間なんだ、価値があるんだと思いたい。そうしなければ!ではなく自然にそんなふうに感じ始めたんです。それが、心地いいから。そして、不思議なぐらい、望んだとおりになりつつあります。出会いだけでなく、別れも含めて。この気づき、縁をどんなふうに形にしてこれから出会う人たちに届けられるのか。ワクワクします(*´Д`)

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  • 02 Oct
    • 受け止めてほしい気持ち、伝えたい言葉

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。伝えたいことが沢山ありすぎて、わけのわからない感情がグワッと湧き上がって、上手く説明できない…… もしかしたら、そんなときは  伝えたいこと  よりも自分を受け止めてほしい気持ち が先に立ってるのかも。整理されていない気持ちを押し止めず、そのまま吐き出すのは、自分への思いやり。吐き出して初めて、何を考えていたのか、わかる。言葉にして初めて、真の感情が追いついて、涙があふれることもある。 少し冷静になって「本当に伝えたいこと」をすくい取るのは、相手への思いやり。相手にとって、今一番、伝わりやすい言葉を選んで、贈る。今、それを、その人に伝える意味を考える。どちらも大事。どちらも必要。 ごっちゃにしないで、使い分けられたらいいな。あなたも、私も、大切だから。 ふと、そんなことを思った、10月の朝です。 

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  • 30 Sep
    • 自分の不安に気づいてなかった!

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。片野里美さんが受講生限定で開催した『告知ストーリー講座』に参加してきました~。「起業仲間に支えられて今がある」という里美さんの想いから実現。集まったメンバーは6人。FB上でつながってはいたけど、ナマでお会いするのは初めて( *´艸`)自分の体験談、失敗談を交えながら里美さんは語る、語る、語る! まだ語る!やがてツッコミや笑いが出て、緊張が解け、場はじんわりとヒートアップ。経歴も仕事もバラバラな6人からどんどん飛び出すリアルな質問に、「そんな悩みがあるのか~」「自分はそんなふうに見えるのか!」など、新鮮な発見が満載!どんな疑問にも、里美さんは即座に答えを出してくれる。そして、くり返す……「お客様の不安を取り除いてあげて」「お客様の悩みに寄り添うことが大事」途中で、気づいた。あ、今、里美さんはここにいる私たちに対して、それをやってくれてるんだ……私たちの不安を取り除く私たちの悩みに寄り添う遅いよ、自分!!!里美さんのコンサルは頭と心をフルフルフル回転!するので、終了後はマックぐらい食べないと持たないのです。嘘じゃないもん!やるべきことが沢山あって、「やり切れるのか」「上手くできるのか」そんな気持ちでいっぱいいっぱい。自分で決めて始めたことだもん、誰かに頼らず、ひとりでできるようにならなきゃ!勝手に思い込んで、責任感からガチガチに……自分の不安の正体、いや、存在そのものに自分自身が気づいてなかったΣ(゚Д゚)!実際に言われたわけじゃないけど、里美さんから、伝わってきた。「あなた自身が不安でいる間は、誰かの不安は取り除いてあげられないよ」会を開いてくれた意味も、きっと、そこにある。「ひとりだけど、ひとりじゃない。その想いが、お客様にも伝わるんだよ」わかった瞬間、フッと胸が楽に。愛があるから、めちゃくちゃ熱い。厳しいけど、優しくて、温かい。里美さんも、一緒に学んだみんなも……「わかった」だけじゃ、ダメですね。これを形にするぞ~。

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  • 26 Sep
    • あなたのドラマ、履歴書・名刺として使えます

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 突然ですが……私、人様のお話を聞くのが大好きです!  お仕事や生き様の話を聞きたい。趣味でも、こだわりでもいい。 年齢、性別、国籍……関係なし!  もともと編集者、ライターをやっていたので、取材は得意。 作家になってからは、体験談を作品に生かすためにも、自分を豊かにするためにも、どんな人の話だって聞きたい派です。 飲み屋で出会ったおっちゃんから、電車で隣に座ったママさんから、不動産の営業マンから……どんどん聞くよ! 電車内でも寝たふりをしながら、耳を立て……寝てる場合も多いけど(;´・ω・) 使えないネタ(笑)だとしても、それを「どう感じるか」をキャラクターに投影させることで、人物に厚みが出るので……ウォッチ&リサーチは欠かせません。  でも、単に……面白がりなんです~(゚∀゚)   なんだって知りたい! だって……人間以上に面白いものはないもの! ワクワクする! そんなわけで、初対面の人にも興味津々で突進してしまい、ドン引きされることも多いです。スイマセン。「お仕事の話、もっと伺いたいです。作品に使いたい!」 と言うと、大抵の人がこう答えます。「いや~、そんなに面白いネタはないですよ……」 んーとね……大丈夫! 面白いかどうかを決めるのは、あなたじゃないから! 知りたいのはドラマティックな体験ではなく、「なぜ、その仕事を選んだのか」「辞めたいと思ったことはあるか」「モチベーションは何か」「どうなったとき、もっとも喜びを感じるか」……なんです。 そこから、その人自身が見えてくる。 ドラマティックじゃなくても、ドラマがあるんです! 私、断言できますよ。 同じ会社で働くすべての社員さんに取材しても、全員から、話を楽しく聞けるって。 そして、面白い記事にできる、作品に生かす自信もある。 だって、同じ人はいないんだもの。 同じ年に入社しても、同じ部署にいても、一緒に仕事をしていても……すべての人に、その人だけのドラマ──「ストーリー」があります。 同じ家庭に育った兄弟姉妹でも、価値観や人生が異なるように。 その違いをリスペクトできるし、愛おしいと感じられる。 もったいないのは、それを「経歴」にカウントできるのに、していない人が意外に多い……ってことです。 履歴書に書けるし、名刺代わりにもなるのに。友達を作るだけでも使えるのに。 大きなお世話、必要ないよ!って人はいいんです。 でも、もしも「自分の人生には自慢できることなんて、ひとつもない」と思っていたら、それは間違い。 そこに光を当てていないだけ。 年齢や経験とはまったく関係ない部分だから、気づいていないだけ。 もしかしたら、周囲の人はみーんな気づいているのに、自分だけが「自分の人生に面白いネタはない」と思っているだけかもしれません。 光を当てたら、自分の見方が変わってきます。 ただ……注意点があります。 それは「見せ方」「語り方」です。 VANSのスリップオン。重いと聞いてたけど、そうでもないじゃん! しっかりしてる。 コンバースは軽すぎてかえって疲れる…使ってみないとわかりませんね。 小説の場合、テーマが決まったら、次に重要になってくるのはカラー、演出です。 悲惨に思える内容を、コメディタッチで描いたり…… 笑えるストーリーを、じっくりと、徹底的にシリアスに描いてみたり…… 些細なエピソードを宇宙規模まで広げることも可能だし、世界的な事件を小さな家族の物語に集約することだってできます。 娯楽はどれもあり! でも、リアルな個人の人生の場合、相手にどう見られるか、どういう印象を与えるかが大きなカギなので……そこをよーく考えないと逆効果になります。 ブログも同じ。 意外な人が見ているし、意外な人とつながっているものです。 聞いてもいないのにガンガン話を振ってくれて、記事を上げてくれてるけど……「すまん! ノーサンキュー!」な例はほぼ、こんな感じ。★過去の自慢話★過去の傷舐め話★他人(知りあい)の栄光・経歴自慢 共通するのは、何の話だろうと、強引にそっちにつなげていくこと!「え、危なっ! 今、無理に話のハンドル切ったよね!」 あ、痛たた~……私もやってたことあります(;'∀') ある意味、そのパワーには感心します。パワーにだけ、ね。 でも、使い方としてはあまり正しくない。 他人の話を聞かない、興味がないって人の話に、興味を抱いてもらえるはずがありません。 自己卑下の話も、こっそりやれば?と思う。 小説では、主人公に光を当てます。 その主人公と交わる人たちのやりとり、反応を通して、今度は脇のキャラクターの人生にも光が当たります。 その人たちとの交流から影響を受け、成長することによって、主人公の新しい面が伝わり、読者も何かを得るのです。 実際の人生でも、同じだと思ってます。 自分にどう光を当てるのか。どう見せるのか。どう語るのか。 書くことで意識が高まり、より深く自分を知ることができる。 自分の強み・弱さを知れば、他者と真のコミットが可能になる。 自分のドラマが誰かの役に立てば、他者のドラマにも光が当たり、それが、何らかの形で自分にも戻ってきて、自分もさらに輝く…… 編集者、ライター、作家のスキルを活かし、そのお手伝いをしたい。 鳩村、ウズウズしながら、計画・企画を練っております(・∀・)

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  • 24 Sep
    • 徹底的な真似の先にあるのは、あなただけの言葉

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。「とにかく、言われたとおりにやれ。真似ろ。理屈は考えなくていい」 どんな仕事でもお稽古事でも、初心者はこう言われます。 これ、なかなか心に入ってこないんですよねー。 なぜかというと「理屈なしに信じる」というのが難しいから。 そして「理屈がわかったほうが、覚えやすいに違いない」という思い込みがあるから。 でも「わかってから、やる」は逆に時間がかかるんですよ。 わかるまで、やり始めませんからね。絶対にわかる!って確証もないし。 真似=模倣は「やり続けるうちにわかってくる」ので、「わかった!」ときにはもうすでに、脳や身体が覚えているわけです。「道」とつくものの「型」は、ほとんどがこれ。 私は茶道を20年以上続けてきましたが、最初の10年は「言われたとおりにやればいいの」「先輩を見て、真似をしなさい」しか言われませんでした。 あ、念のために書きますが、10年かかったのは私の要領が悪いからですよ(;’∀’) どの先生でも同じことを言います。 やっぱり才能、センスがある人はとっとと進んでいきます、ハイ。 話を戻すと…… 頭で理解しよう、理屈で覚えようとしている間はしんどいだけでした!  覚えられない自分にイライラしっぱなしで、何度「もうやめよう」と思ったことか。 お金をいただける仕事ならまだしも、お金を払ってやっているお稽古事ですからね。 無理する義務はない。 でも……途中で気づき始めます。 頭を空っぽにして、集中したほうが、スムーズにできる。「次、何だっけ?」と考えたが最後、手が止まってしまう。 そうか。余計な雑念が入ると、かえって混乱するんだ……と。 そうして「型」がある程度、身体に染み込んだところで、突然「なぜ、そうするのか」という理屈が一気に理解できたのです。 真似て、「型」が身体に染み込む…… ここまでが基礎編です。 そして、基礎の先にあるもの──応用ですね。 その応用編が、いわゆる「オリジナリティ」なのです。 ん? 武道や茶道に「オリジナリティ」って必要なの? 必要ですよ~! 武道ならば、試合で勝つには、その場で臨機応変に戦法を変え、相手によって使う技を変えますよね。 茶道ならば、季節やおもてなしの目的によって、掛け軸や茶碗、お菓子を変えます。 どちらも、オリジナルな発想が必要。 でも、基礎があってこそ、実現が可能になるのです。 お稽古事を例に出したので、辛い練習ばかりが頭に浮かぶと思いますが……「好きだから、真似をする」でも全然オッケー!  地元の小さなパン屋さんのバタール。あちこち食べ比べたけど、ここのが私の中でダントツ1位! 私は高校時代、大好きな作家さんがいました。 内容も文体も独特で、ものすごい衝撃を受けたんです。 著作を舐めるように読むうち、勝手に文体を真似て、小説もどきを書くようになりました。 このときは作家になりたいとか、そんな気持ちはみじんもなく、「面白い」「大好き」というファン心理から、自然とそうなっただけ。 最初は楽しかったんですが…… しばらく続けるうちに、違和感を抱くようになりました。 なんとなく、居心地が悪くなってきたんです。 それは「私なら、こういうふうには書かないなあ」という素直な気持ちでした。 読むのは楽しいけど、書くのは違ったわけです。 これは優劣の話ではありません。あくまでも相性、感覚の話です。 誰だって「しっくりこない」感覚を意識すれば、「しっくりくる」ほうがいいなと思うし、どうすれば「しっくりくるか」を自然と考えるようになります。 さあ、応用編の入り口にたどり着きました。 ここから、自分だけのオリジナルの「型」を整えていく作業が始まります。 様々な作家の本を読みまくり、「しっくりくる」「しっくりこない」の選別を続け、自分でも文章を書きながら、「しっくりこない」表現は「しっくりくる」まで書き直す…… そんな試行錯誤を重ねながら、私は自分だけの言葉の使い方を見つけていきました。  大ベストセラー作品や、大人気の作家でも、使っている単語が「しっくりこない」。 似たような話なのに、この作家の作品だけは、心にスッと入ってきて、残る。 そんな経験、ありませんか? 私は主に、リズムが気になるタイプです。 話が面白くても、リズムが合わない文章は、どう頑張っても頭や心に入ってきません。「自分ならどう書くか」を考えてしまい、頭の中で自動変換(リライト)が始まります。こうなると楽しくないので、読まなくなることが多いです。 逆に、自分の中で変換しなくてもスーッと読める文章を書く作家さんは、リズムが似ていて、相性がいい人です。  私の文章が「しっくりこない」という方もいるでしょう。 でも、それでいいのです。それもまた、オリジナル。 違和感という皮を剥き、実の部分を徹底的に食べ尽くすと、自分自身という「種」だけが残る。 その種を土に埋め、水をやり、自分の手で、誰にも似ていない実が成るまで育てる。 そうやって時間をかけ、ようやくオリジナルが手に入ります。  でも、いきなりは、無理。 簡単に手に入ったものは、手から離れていくのもあっと言う間だと考えたほうがいいですよ。 あぶく銭と同じ。 設計、土台のしっかりしていない場所に建てた家は信頼できません。 下ごしらえができていない料理は美味しく感じないのです。 本物を手に入れたいなら、真似を恐れないでほしい。 疑わず、徹底的にやってほしい。 どんな仕事でも、趣味でも、徹底的に真似て、真似て、真似し尽くすとあなただけの世界にたどり着きます。 時間がかかっても、誰にも奪えない、あなただけの考え方、見方が残ります。 光り輝く、あなただけの言葉が手に入りますよ!

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  • 22 Sep
    • それ、プロ意識じゃなくて自意識だよね②

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 昨日の続き。サクサク参ります。 働く上で、一番大事なのは何か。「誰のための仕事なのか」ということです。 自分のための仕事でしょ?  お金のため、自己実現のため、充実した人生のために働くんでしょ? 間違ってないけど、それはあくまでも結果。「自分が」「自分が」って人間から、何かを買いたい人はいません。「バレないよ、隠せるよ」と思ってる、そこのあなた……バレるから! はっきりわからなくても、下心は必ず伝わります。 お客様は「客のプロ」なんです。甘く見たらダメ! 自分が客の立場で考えてみれば、理解できるんじゃないかな。 小説も同じです。「担当編集者がやれって言うから、仕方なく書いた」 という責任転嫁や、「お前ら、こういうのが読みたいんだろ? ほーら、やるよ!」 という上から目線は不思議なぐらい伝わります(;'∀') これはもう、どーんな作家も編集者も口を揃えます。 だからこそ「プロ意識」と「自意識」を自覚することが大切。 じゃ、そのふたつはどう違うのか。 私はこう思います。〇プロ意識がある人 良いものを作ることや、お客様の満足が最重要だと考えられる。 お客様の満足のためなら、他者の意見やアイデアを積極的に取り入れられる。 自分のやり方・こだわりをどんどん捨てられる。〇自意識だけの人 自己満足、自分の成長のために仕事が存在すると思っている。 客観的な意見を「自分への否定」と決めつけ、他者を敵認定し、受け入れない。 もう少し、「自意識の人」をわかりやすく書きます。 他人の意見を受け入れるのは、自分を曲げるようで嫌!という人。 見栄とか、つまらない意地をプライドだと思い込んでる人。 私には私のやり方があるから、それを変えたくない!と言い張る人。  わからなくもないけど……ちょっと考えてみましょう。 その仕事、職場……あなたを満足させるための舞台ですか? お金を払ってくれるお客様の満足のために、その商品があるんじゃないの?  満足のお手伝いをするために、そこにあなたが必要なんじゃないの? ファンからの感想のお手紙。宝物であり、走り続ける燃料でもあります。 私は、ゼロから作品(商品)を作る仕事をしています。 作品は「自分自身」とも言えます。 でも、書きたいものを好き勝手に書けば、読んでもらえるわけじゃない。 文章が上手ければ、読んでもらえるというわけでもない。 読んでもらうためのスキルや仕掛け、サービス精神がとても大切なんです。 なぜなら、小説は「娯楽」だから。 仕事で疲れて帰ってきて、友人や恋人と上手くいかなくて、家庭でモヤモヤすることがあって……でも、小説を読んでいる時間だけでも、楽しい思いをしてほしい。 そのためにも、客観的なアドバイスは不可欠。 そりゃあね……指摘されれば、一瞬「うっ!」となりますよ。冷や汗が出ますよ。 人間だもの! だけど、その指摘は「クオリティ」に対するダメ出しであって、私個人への攻撃じゃない。私の自尊心を傷つけようと思っての言葉でもない。「良い物を作る」というゴールに向かう選手(私)への、コーチからの助言なのです。 打ち合わせ中、担当さんの口から素晴らしいアイデアが飛び出し、「あ、そっちのほうが絶対いい! それ、もらう!」 なんてこと、数え切れないほど(笑)。  プライドないのか、って? ありますよ。 捉え方、置き場所が違うだけ。 意地や我を通すことが良い結果を生むこともたまーにあるけど…… たまーにです。滅多にない。「我を通すこと」が目的になると、メッセージや受け手を思いやる心は二の次になり、伝わるものも伝わらなくなる。 面白くないんです。作り手が楽しいだけで。いつだって、びよーんと成長したい! 過程は大事だけど、結果はもっともっと大事。 誰のやり方だろうと、手柄だろうと、私はそんなのどうでもいい。 他者に助言を求めること、アドバイスを受け入れることは、ちっとも怖くない。 間違いや勘違いを認めることも。 「読者を喜ばせる」という結果のためなら、過程でいくら恥をかこうが、苦しもうが、平気です。 だってね……やっぱり、最高に嬉しいから!「面白かったです」「読んでよかった」って言われると、ほんとに泣けてきます。 頑張ったね!って担当さんと(心で)ハイタッチ!  次ももっと頑張ろう!って力が湧く。 そう。「プロ意識」は、他者が育ててくれるもの。教えてくれるもの。「誰のための仕事なのか」をしっかり自覚すれば、自ずと他者の意見を受け入れられるようになります。敬意が生まれます。 そうなるとね……助言してくれる人は、どんどん増えていきますよ~( *´艸`) 

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  • 21 Sep
    • それ、プロ意識じゃなくて自意識だよね①

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 今日は作家として築いてきた「プロ意識」について。 長くなってしまったので、2回に分けます。  BLジャンルで作家デビューして15年目です。 今の筆名になる前に一度デビューしているので、通算では20年ぐらいやってます。 80冊近い本を出させていただきました。 来月も1冊、出版されます。ありがたや~。 *興味のある方は、Amazonで検索してみてくださいね( *´艸`) 数多くの有能な担当編集さんと仕事をしてきました(全員、女性。女性向けジャンルだから)。 自分も編集者だったから、わかるんですね……有能さが! 自分と全然チガウよ! で、初めて組む担当さんに、必ず伝えることがあります。 それはプロット(企画書みたいなもの)や初稿の原稿で、「あれ? この部分、おかしいな」と思ったら、遠慮なく指摘してほしい ということ。 小説は、あくまでも創作物。 ストーリー上の矛盾やキャラクター設定に多少ブレがあっても、作家が「意図的にやっている」という場合があります。 もちろん、打ち合わせで疑問点などはガンガン聞いてくれるし、「ここはもっとこうしたほうが~」と細かく言ってくれるのですが、たまに「ここ……なんかおかしいけど、先生、意味があってやってるんだろうな。ベテランだしな」 と捉え、そのままスルー……みたいなこともあるんです。 下手に突っ込んで、執筆意欲を萎えさせたくない──それは、編集者なら誰もが恐れることなので。 でも…… 単なる私の勘違い! ボーっとしてました! もあるんだな!(゚∀゚) 人間だもの! それをチェックしてもらい、アドバイスをもらうために担当さんがいるんだもの! ……いや、ミスはないほうがいいんですけど!  女性にも優しいビジホ、リッチモンド。フロントで各種アメニティが好きなだけ!もらえます。 自分の仕事に責任を持つ……当たり前のことです。 だけど、それは ひとりで何もかもこなす 他人のやり方や意見は受け入れない ではありませんよね。 私は階段を一段一段上がらず、すっ飛ばしてデビューしました。しかも2回。 一気に十段飛ばした……みたいな。上から引っ張り上げてもらった感じでしょうか。 あ、ズルしたわけではないですよ。スカウトと投稿です。下積みがほぼない。 運が良かったんだな~と思います。 だけど、人は必ずどこかで「死ぬほど努力」しなきゃならない……人生、そうなってるんです! 早いか、遅いかの差。 私はデビューで楽した分、そのツケはデビュー後にやってきました。 一気に引っ張り上げられたので、踏んでない段──「足りないもの」がわからなかった。 できているようで、できていない。 作家ならわかっているはずと思われることが、わかっていない。 フルマラソンを走り始めてから気づいたようなものです……あ、スニーカーのサイズが合ってない!って。 できることならピンヒールで走りたい。これはNikeAIR入り…大分くたびれてきたなあ。 靴のサイズが違うなんて、教えてくれる人はいません。 自分で認識するしかないし、認識したら、なんとかするしかない。 だって、もうデビューしちゃってるし! アマチュアじゃないし!  翌日からもうプロなんですよ。 大御所の先生と横並びなんですよ。 できようができまいが! 誰にも聞けない……友達いないし…… 仕方がないので、自分で一段一段、降りて、上がって、また降りて……をくり返し、足りない部分を必死に埋めました。 ちなみに「作家になるには」という下から上がっていくためのノウハウ本はごまんと出ていますけど、上がってから確認する「作家になったらすべきこと」なんて本は、あまり見かけません。 ないこともないけど…… 私が知ってる限りでは、『ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門』(原書房)だけ。 バイブルです! 大ファンだったので買いましたが、作家歴が長くなればなるほど、助けられてます。 辛くなったら読み返し、「あのブロック先生でさえ、こんなに苦しんでいるんだから…」と勇気をもらいます(´;ω;`) 話が逸れました。 最初の小説家時代の学び、編集者・ライター時代の経験などで、生かせるものは生かしています。 それでも、毎作品が手探りでした。 あえて自分を追い込み、苦手な作風にも挑戦しました。 足りない部分がわかったら、次作に盛り込んでみたり、テーマにしたり…… 踏んだ段はずいぶんと増えました。おかげで武器になったと思います! それでも、やっぱり「正しいやり方をマスターできたのか」「抜けがあるんじゃないか」という不安は消えません。 15年もやってきたけど、常に怖い。 その恐れは「自分のプライドが傷つくかどうか」ではなく、「読者への責任」から生じるものです。 作家がもっとも傷つくのは、読者(お客様)やファンを落胆させたときだから。 娯楽は「好き嫌い」で判断されるもの。 クオリティが高くても、好みが合わなければ、それまでです。 でも、やるべきことは、精一杯やらなくてはいけない。 自分の名前がついた商品が、市場に出るわけですから。 ただ、その判断やチェックは、自分だけの力で下すべきものではない、と思います。 土台、無理なんです。人ひとりの力なんて、たかが知れてるから。 背中に目はないから全方向を注視なんでできないし、疲れれば判断力だって落ちる。 だから、聞くのです──見落とした穴を指摘してくださいと。 どんな仕事だろうと「プロ意識」は重要です。 ただ、悩みや愚痴を聞くと…… 「プロ意識」と「自意識」をごっちゃにしてる人が多いんですよね。 働く上で、一番大事なことは、何か。 それがはっきりと見えていれば、「プロ意識」と「自意識」の違いも自ずとわかってくると思うのです。 続きは明日!

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  • 18 Sep
    • 確実に伝わる指示の出し方・言葉の選び方

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 周囲で転居が続いています。 準備も大変だけど、新居に移ってからの荷解きも面倒ですよね……(;’∀’) そこで、会社の転居を2度経験した私からの、ちょっとしたお役立ちテクニックを紹介(常識かな?)。 言葉と関係ないじゃん?と思うでしょ。 確かに、直接は関係ありません。 でも「伝える」を軸に置いたとき、考え方としてわかりやすい……と思ったので、書きますね。☆準備 色つきのガムテープを何種類か用意する。 これだけです! 段ボールに物を詰める前に、中身別に色を決めます。【例】・着いてすぐに開封し、使うもの……緑・子どものもの……ピンク・パパのもの……青・ママのもの……赤・本……クラフトテープ・台所用品、バス・トイレグッズ……黄色・今の季節の服……白・しばらく使わないもの、違う季節の服など……黒*寝室・子ども部屋など、場所で決めてもOK*意外に大事なのが、一番上の「すぐに使うもの」です!   PCとか、タオル・スリッパとか、トイレットペーパーとかね! こんなふうにカテゴリーを決め、封をする際に、その色のテープを使います。 これで側面に「服」「本」「台所用品」など書き込まなくても、ひと目で中身がわかります。 部屋の用途がすでに決まっていたら、引っ越しの業者さんに「ピンクは奥の部屋」「黄色はキッチン」など指示し、そこへどんどん運んでもらいましょう。    私は転居先の家の入り口に、部屋別の色を示した一覧表を貼りました。 さらに、各部屋の入り口に同じ色のテープを貼れば完璧! 見て分かるので、すぐにどんどん運び込んでもらえました。 業者さんからは「わかりやすい!」とお褒めの言葉をいただき、作業時間も予定より早く済みましたよ(≧▽≦) また、知人のオフィス転居の際も教え、「助かりました~」と感謝されました~(≧▽≦)  これはテープではなくストール。大好きで沢山持ってます( *´艸`) 業者さんが勝手に動いてくれれば、その時間を使って、他の作業ができます。 また、いちいち開けずにほしい物が探せるので、ストレスも激減。すぐに使わないものは、そのまま収納場所へGO! お子さんと一緒に手描きのイラストや、好きなキャラの大きなシールを貼っても楽しいかも! ポイントは、色を使うことで、「いちいち指示を出さなくても、見ただけでわかる」「誰が見ても、まったく同じ判断ができる」 が可能になる点です。 これ、仕事で他人に指示を出すときも同じなんです。 つまり、関係者全員が「正しい情報を共有する」ということ。 転居では共有する情報が「荷物」ですが、仕事では言葉そのものになります。 単語の使い方、選び方が間違っていると、「いちいち説明しないと伝わらない」「人に寄って受け取り方にばらつきがでてしまう」 という事態を招きやすくなります。 でも、適切な言葉を選べば、余計なミスも時間も省けます。 そして、何かトラブルが起きた時も、情報共有ができていれば、担当者がいなくても判断ができます。 言葉の選択が正しいかどうかを見つめ直すだけで、変わることはいっぱいあります。

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  • 16 Sep
    • 「自分の文字」がもたらす責任感

      生きた言葉を味方に!作家・鳩村衣杏です。「手で書く」という行為は脳を活性化させる。すでに多くの研究で明らかになっています。手書きの際の指先の動作は、スマホを動かすより、キーボードを叩くより繊細なので集中力が高まり、脳の細胞へ刺激が行くそうです。これに加え、「自分の書き文字」は、視覚から心へと作用を及ぼすと私は思っています。きれいでも、汚くても、いい。大切なのは「自分だけの文字」ということ。少し前、母が入院しました。私の母は60代でパニック障害を発症し、ずっと大学病院の心療内科に通っています。「軽い」とのことで、ほどなくひとりで外出できるようになりました。が、数年後、何がきっかけだったのか、加齢のせいなのか、時折、ヒステリックな言動を見せるようになりました。気持ちが不安定になると投薬を勝手にやめます。いつもはそれほど強くない薬を飲んでいますが、爆発したときのためのとんぷくも出されています。が、一旦、気持ちのフタが開くと、飲まない。こっちが何を言っても、もう聞き入れません。飲めば落ち着く……のは本人もわかっている。飲まなければいけないということも。でも、そういったコントロールが効かないから、爆発するわけで。先日の入院は、新しい薬を試すための入院でした。家族から少し距離を置くことで、気持ちを安定させる、という意味合いもあります。退院した母から「ご飯食べにきて」という電話が来たので、実家へ行きました。楽になったようで、表情は自信に満ち、顔もイキイキと輝いていました。 栗が大好きな母。どうやら食べるより「皮むき」が好きらしい(笑)。一時的なものかなーと思いながらも、「お母さん、よかったねえ」と言うと、病棟のお医者さんのアドバイスに感銘を受けたとのこと。「一度、変になってしまうと、薬を飲まなきゃ、飲んだほうがいい……と思ってもできない。主人や娘に言われても、聞き入れられないんです」と、相談した母に、先生はこう言ったそうです。「わかっているんだね。それなら、言われるのを待つんじゃなく、自分でメモを書きなさい。それを貼っておくんだよ。見たら、自分で書いたんだから、薬を飲まなきゃと思うよ」単純なアドバイスだけど、すごい!と目からウロコ。他人に言われた=誰かの勝手な選択自分で書いた=自分の選択、自分の意志責任の所在を「自分の文字」で視覚的に認知させる。ごく普通の治療のひとつかもしれませんが、そんなことを言ったお医者さんは初めてでした。 薬カレンダーの脇の壁には赤いマジックの文字で「イライラしたら薬を飲む」というメモが貼ってありました。「自分の意志」に責任を持ちなさい。選択しなさい。病気のせいで、自分自身を見失う……誰よりも母自身が辛いはずです。そこで、大人ならば当たり前のアドバイスを医師からされ、母はもう一度、「しっかりした大人」として認められたような気がして、嬉しかったのかも。「書く」ということの可能性、人に与える自信をまたひとつ、実感しました。

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  • 15 Sep
    • 闘う相手はワタシが決める

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 昨日も「ブログを更新しなきゃ~」と思っていたのですが、夕方、仕事で「とんでもない事態」が発覚。 久しぶりに、頭が真っ白になりました。 ぶっちゃけ、私にはまったく責任のないことでした。 でも、私が対処するしかない。私にしかできない。 だから気持ちをどうにか落ち着け、相手と問題点を話しあい、解決策を探りました。 もちろん、何がいけないのか、こうなる前になんとかできたはず……など、気づいたことはできるだけ冷静に伝えました。  そこから対処方法の確認、確認、確認……できないことははっきりと「できない」と伝え、すり合わせに電話で5時間!  終わったときには、精根尽き果てていました。確認が済んだだけで、これから実作業なんですが(笑)。 偉いぞ、私。よくやった。 でも……モヤモヤは残ります。 そこで友達のこちみあちゃんに電話で救援要請!  私の話を聞き、こちみあちゃんは強く言ってくれました。「衣杏さん、悪くないですよ!」「よく、こらえましたね! 話にならない、上の人間を出せ!ってレベルですよ~」 うん。ありがとう。 わかってる。私は悪くない。 誰かに「お前にも責任がある」と言われても、100%「違う」と言い切れる。 ……あれ? じゃあ、この話、もう聞いてもらう必要ないよね。 私はこちみあちゃんに言っていました。「そういえば……S美さんとの話、聞かせて」 こちみあちゃんは嬉しそうに話してくれました。 イケメンのいるbarへ飲みにいこうかとも思ったけど、憂さ晴らしのお酒は楽しくないので却下。 こちみあちゃんと私は古くからの知りあいですが、つきあいが復活したのはこの1年ほどです。 お互いに新たな旅立ちに向け、励ましあっています。 ただ、性格が真逆(笑)。 真逆だと「自分では絶対にやらないようなこと」を提案してもらえます。 でも、しんどいとき、辛いとき、その辛さの根っこには、本当の意味では寄り添えないのではないか……そう思っていました。 言ってることは頭では理解できても、真の「共感」からは程遠いのではないかと。 そこで、思い浮かんだのがS美さん。 こちみあちゃんとS美さんは顔見知り程度ですが、ふたりは性格がとても似ています。 境遇やぶつかった壁も似通っているので、彼女ならば、こちみあちゃんの辛さをきっと理解できるはず。「伝わる言葉」を持っているはず。 こちみあちゃんは目の前の壁を乗り越えるのに四苦八苦している最中。 S美さんは最近、どんどんレベルを上げている方。 今しかない! 私は何度もこちみあちゃんに「S美さんに会いなよ~」と言いました。 でも、すれ違ったりでなかなか実現しません。 さすがの私もややキレ気味になり、「今だっつってんじゃん! この私が言うんだから、意味があるんだよ! 会ってきな!」 怖―い(笑)。ごめーん(笑)。 ビビったこちみあちゃんは、慌ててS美さんと会う約束をしました。 S美さんは私から話を聞き、こちみあちゃんに会ったら何を話すべきか、準備してくれていたようです。「衣杏さんが『今、S美さんに会え!』って何度も言ってくれた理由がわかりました! お会いしてよかったです! 本当にありがとうございます!」 こちみあちゃんの声は弾んでいました。 でも、妙なハイテンションではなく、とても落ち着いています。 やはり性格が似ているので、S美さんは「わかる、わかります! 私もそうでした。だからこういうふうに対応するといいですよ。私たち、別のやり方は合わないから」 と具体的なアドバイスを沢山してくれて、癒されたそうです。 この話はとても面白かったのですが、また別の機会に。*S美さん、こちみあちゃん、ネタありがと! 今、目の前には、これからやらなければいけないことのリスト( A4用紙に8枚!)が載っています。 でも、彼女の話を聞いているうちに、私は身体がどんどん軽くなっていくのを感じていました。  自分の話を聞いてもらった時点でかなり楽になっていたのですが、その比ではありません。 彼女の声に耳を傾けているうちに、本当に身体が楽になり、心を覆っていたモヤモヤがきれいになくなっていたのです。 このとき、私はなぜ、ここまで「とんでもない事態」にぶち切れず、心を引きずらずにいられたのか、はっきりと理解しました。 ブログにも書きましたが、ここ数ヵ月、私の身には「良いこと」が続いていました。 といっても「ラジオでメールを読まれた」「いい出会いを紹介してもらえた」「会いたいと願っていた人に会えた」「友達とフィアンセの仲が順調」「父とデートできた」「iPhone楽しい」……そんな、めっちゃ小さなことです。 あ、これが「引き寄せ」ってやつか──じわじわ感じ、ほくほくしておりました。「できない」ことに時間と労力を費やさない。「なぜ、できないのか」に囚われない。「どうしたらできるのか」「今、やるべきことは何か」「何をしたら楽しくなれるか」を考え、実行する。 自分ひとりの力では無理なら、それが得意な人、エキスパートに助けを求める。  ネガティブな考えはスルーして、ポジティブなことにだけフォーカスしていたら、少しずつ、「良いこと」が集まり始めたのです。 勘もよくなったのか、「今だ」「これだ」という判断にミスがなくなってきました。 シンプルだけど、想いって、言霊ってすごい。 実行力ってすごい。 ということは…… 同じように「悪いこと」を引き寄せる力も、今の私にはあるんじゃない!? 私は、そっちのほうが怖かったのです。 せっかくいろいろなことが上手く回り始め、大変だけど、やりがいを感じ始めています。 応援してくれる人も沢山いて、そういう方からもパワーをいただいている。 そんなときにネガティブな感情に囚われ、ご縁や運を失いたくない! 確かに、昨日起こったことは、自分の責任ではありません。 以前の私なら、いろんな人にこの話を吹聴し、「あなたは悪くない」のスタンプをカードに溜めていたでしょう。 でもそのスタンプカード、何にも使えないよ!!! 私は「自分は悪くない」ことを証明するために、それを相手にわからせるために、この案件に取り組むわけじゃない。 私は私自身のため、私を応援してくれる人のために、これをやり遂げるんだ。 これは、私の闘い。私自身の闘い。 対戦する敵は、電話の相手じゃない。 闘う相手は、昨日までの私だ。  そう思った途端、目の前のリストは、ただの紙切れになりました。 こんなの順番に、淡々とこなせばいいじゃん! そう、闘う相手は、自分で決められるのです。 変えられない過去と闘いますか? パンチを繰り出しますか?  自分の手が痛くなるだけなのに?  闘うのなら、今、そして未来を変えるための闘いでなければ。 

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  • 13 Sep
    • そのくだり、本当に必要?

       生きた言葉を味方に! 作家・鳩村衣杏です。 先日、とっても嬉しいことがありました。 なんと、大好きなラジオ番組でメールが読まれたんです! 思わず「やったー!」とガッツポーズしちゃいました(あ、ラジオネームは変えてますよ)。 テーマ・コーナーなので、同じテーマについて「どう思うか」をリスナーは書きます。 人気のコーナーゆえ、いつもメールが多い上に、2通ほどしか読まれません。 無理だよね~と思う反面、内容は、独自の切り口だという自信がありました。 せっかく出すんだから、読んでほしい! そこで、どうしたら目に留まるか、考えてみたわけです。 もちろん、運がよかっただけかもしれないけど…… 表参道の交差点。秋空に飛行機雲が… 昨日のブログで、文字量のことを書きました。  ラジオ番組では、メールをプリントアウトして読むことが多く、この番組もそうでした。 一見して「長いかどうか」がわかるわけです。 常連リスナーさんならともかく、私は初投稿。 長文だとわかると「読み切れない」と判断され、読んでもらえない確率が高い。 内容に自信があっても、読んでもらえなければ意味がありません。 だから、とにかく簡潔さを心がけ、最初に主張・結論をガツン!と書きました。 わかりやすい単語がベストです。見て、即座に意味がわかる単語。 「読む」と「見る」は、同じようで違います。 お店の看板を想像してもらうとわかりやすいと思います。 読まずとも、見た瞬間に意味が伝わりますよね。 瞬時に判断できる…… このスピード感は、時間に制限のあるラジオ番組では、とても重要です。 文章が長い人は「前置き」が長くなりがちです。 これはトークにも共通のミステイク。 「あの人、話が長いんだよね……」と嘆かれてしまう人は、これです。 飽きるんですね。早く本題に入ってよー!って。  「最初にガツン!」は、このにっくき「前置き」を蹴散らすの役目も果たしてくれるのです! 実は、私のメールにもちょっと前置きがついてました。 だって初投稿だし、挨拶もなしに始められないですもん!  ただ、自己紹介は「前置き」に書かず、一番言いたかったことの中に混ぜ込みました。「私はこういう人間で、あーで、こーで、こういう人生を送って~~~……本題に入ります」 ではなく、「私はこういう人間なので、こう感じました」 というふうに。 かなり簡潔に書いたつもりでしたが、それでも前置き部分は構成作家さんの手でカットされてました~ (笑)。 やはりそこは「なくても通じる」部分だったわけで…… 反省の余地ありだな~と思いました。 文章は「誰に向けたものか」「どういう状況で読まれるのか」もとても重要です。 相手の立場になって書く。 その説明は本当に必要かを考え、まとめられる部分はまとめる。 省ける部分は思い切って省く。 これだけでも、ぐっと伝わりやすくなります!

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  • 12 Sep
    • 書けば書くほど伝わらない!?

       生きた言葉を味方に! こんにちは、作家・鳩村衣杏です。「どうしたら、伝わりやすい文章が書けるんですか?」「文章力って、センスですか?」 仕事柄、こんなことをよく質問されます。 ビジネスに特化したブログなどは、雑誌などの「記事」に近いので、 ドラマを描く「物語(創作)」とは少し違うのですが…… 基本的に一番大切なのは、 自分が「伝えたいこと」を本当に理解しているか? ってことなんです。「言いたいことはわかってます。だから書くんじゃないですか!」と思われるでしょうが、実は「わかっているつもり」という人が意外に多い。 実際の相談内容をよくよく聞いてみると、こんなつまずきが見えてきます。★書いても書いても、書き終わらない。★あれもこれも書かなきゃ、伝わらないと必死になる。 でも……「もっと説明しなきゃ、わかってもらえない」というのは、 思い込みなんです。 書けば書くほど混乱し、長くなり、新たな説明が必要になる。 途中で「あ、これ入れたら面白いかも」という思い付きを足してしまい、どんどん広がって収集がつかなくなる。 もう、どこで終わらせればいいのか、どこへ向かおうとしていたのか、わからない…… 大丈夫! これ、長くやってる作家でも、陥りやすいワナ (笑)。「伝えたいこと」を掘り下げ切っていないから陥るワナ。「誰かに読ませるため」に書いているつもりでも、実は「自分を納得させるため」に書いている。 だから、いつまでも終わらないのです。 書けば書くほど迷ってしまいます。 これでは、どんなに言葉を尽くしても、なかなか相手に伝わりません。 せっかく良いことを考えてるのに、もったいない! メイクに例えるなら…… 大切なのは、やっぱり土台、スキンケア!ですよね。 肌の調子が整っていなければ、いくら高価なコスメを買っても、きちんと乗りません。 骨格や肌の色、眉の形などを把握しなければ、メイクの技を学んでも、思ったような仕上がりにはなりません。 だから、まずは自分を知りましょう。ベースを整えましょう。 自分に合っていないメイクを落とし、汚れを落とすところから! 本当に「伝えたいこと」を知る方法はあります。 それは、文章の長さ=文字量を意識すること。1…とにかく「思い」を書き尽くしてから、文字量を徹底的に減らしてみる。2…文字量をいつもよりぐっと少なめに設定して書いてみる。 どちらも同じです。アプローチが違うだけ。 この方法で試しにやっていただいたところ……「あれ? 最初に『言いたい』って思っていたことと違う……」なんてこともあるんです。 書いたものを、客観的にチェックする方法もあるのですが…… それはまた今度。

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プロフィール

鳩村衣杏

自己紹介:
はとむら いあん。小説家。 キャリア15年、著作は約80冊。 出版社勤務、編集者、ライターを経て...

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