「ボブ・ディランの風に吹かれて」ごっこをしたら、春風に吹かれただけだった話
ある日、私は思った。 「ボブ・ディランみたいな曲、作ってみたいなぁ」 ギターを抱えて、鼻にかかった声を想像しながら―― 「風に吹かれて〜♪」 を自分なりにやってみたんです。 でも、できあがったのはこれ。 『春風ノスタルジア(仮)』 春風が吹いてる 街の片隅に〜♪ 白い花が咲いてる〜♪ …おい。 めっちゃ爽やかやないか。 ボブ・ディランの渋い問いかけなんてどこにもなく、 「人生とは?平和とは?自由 とは?」とかじゃなくて、 ひたすら 花が咲いてる報告 してるだけ。 鼻にかけるどころか、胸いっぱいに息を吸って 「春風〜!」 って歌ってしまった。 これじゃあボブ・ディランじゃなくて ボブ・フローラル である。 途中で「途切れ途切れのリアリティ」なんて言葉も出てきたけど、 正直これもディランじゃなくて、 ただの Wi-Fiの状態 っぽい。 結論。 「ボブ・ディランみたいな歌を作ろう」と思っても、 私のフィルターを通すと、 やたら季節感のあるJ-POP になってしまうらしい。 でもまぁ、これも風に吹かれた結果なんだろう。 (春風に、ね。) 最後に。 ディランは「答えは風に吹かれている」と歌った。 私は「答えは春風に乗って花が咲いている」と歌った。 …うん、だいたい一緒やな!(強引)