この曲は、私が長年飲み込み続けてきた“言われなくてもいい言葉”たちを、もう我慢できなくなって鍋に全部ぶち込んで煮詰めた結果うまれた作品です。やさしい煮込み料理ではありません。だいぶ焦げてます。作った本人がまずむせました。

泣いた瞬間に湧いてくる人っていますよね。「もっと不幸な人がいるよ」。あの人たち、なぜか他人の不幸ランキングを常に最新バージョンで持っているんですよ。アップデートの通知まで来てそう。私はそんなランキング、インストールした覚えがありません。むしろウイルス扱いしたい。

歌詞の中には、そんな“勝手に人の痛みを採点してくる人々”へのツッコミと皮肉がギッシリ詰まっています。読みながら「これ言われたことある…!」と地獄の思い出が再生されるかもしれませんが、大丈夫です。私も書いてて普通に再生されました。誰も得してないのがポイントです。

中盤あたりでは、「強くなれ」「甘えるな」とかいう、もはや言葉というより呪文みたいな励ましにも触れています。あれって励ましというより、“とりあえずそれっぽいこと言っとけマニュアル”からコピペしただけなんじゃないかと疑っています。きっとPCのショートカットキーで出ますよ、Ctrl+ガンバレとかで。

そして後半。ここから少しブラック。
「じゃあ、あなたが倒れそうな時に同じこと言われて嬉しいの?」
この曲の中で一番静かにナイフを研いでいる部分です。だけど私は優しいので、刃先にはちゃんと丸みを残しました。斬るんじゃなくて刺すだけです。安全性には配慮しましたのでご安心ください。
 

最終的に辿り着く答えはすごくシンプルで、そして残酷なほど本音。
“変に励ますくらいなら、黙るという最高の気遣いを覚えてほしい”。
これです。

世界よ、これを義務教育に入れてくれ。

そんなこんなで、毒も皮肉もブラックユーモアも気持ちよく混ざった、聴きやすいのになぜか心の奥に黒い煙が残る曲紹介になっております。
 

どうぞ、腹の底でニヤッとしながら聴いてください。