その後「僕はギターじゃないな」という結論に行き着く。

10年ほど頑張ってみたが、客が沸かなかったのだ。

馴染みの小屋の店長に言われる。

「いぺさん10年も何やってるん」

それもそうだ。

張り詰めていた何かがプチンと切れ、根本からポキリと折れた。

それでも僕はブルースが好きだ。

そして予てより興味のあったウクレレを真剣に触り始める。








なぜかギターのときよりもしっくりくる。










水を得た魚のようにグルーヴできる。









こうしてウクレレブルースのHatmanいっぺいに転身するのであった。
ここしばらく、自分のやってきた音楽とやりたい音楽とを整理してみた。

相変わらず洋邦時代ジャンル問わず様々な音楽はどれも大好きなんだけど、やっぱり最後はブルースに行き着く。

ブルースと一口に言っても随分と広い。

ギターを使ってブルースを表現するという括りでも、古いスタイルの単独のブルースといわゆるブルース・ギターとでは随分と違う。

アンサンブルの中での弾いて唄うスタイルはもちろんそれはそれで好きなんだけど、もともとギターソロ的なものを弾きまくるタイプではないので好きと得意は別物と考えると、好きは好きだが不得意だ。

極めたいものという言い方をするならば、きちんとした一本道のみに全力を注がなければならず、それをどこに見据えるかで長らく葛藤が絶えなかった。

ざっくりブルースをやるではダメなのだ。

演奏のスタイルという意味では影響を受けてきたすべてのミュージシャンの要素が出てくるというので、やれデルタだテキサスだなどという分け方は日本人なのでしなくていいと思う。

だけど、何かしらの楽器を用いて自分なりのブルースを表現するという中で主にギターを選んでやっているならば、やはりギター単独での演奏で聴く人を踊らせるくらいになりたいと思う。

そうなると、アンサンブルのときのギターと単独でやるギターとでは呼吸がかなり違うので全くの別物として取り組まねばどちらも中途半端になる感じがすごくするので大変苦労をしていた。

特に最近は作品集の録音をしているので、どちらかというと単独でのブルースばかりに集中していたからか、仲間と遊ぼうとしてみるとある種の「長縄跳びになかなか入れない感覚」があって、全然のれなかったどころかほとんど何も弾けなかった。

呼吸が違うとこんなに噛み合わないのか、と驚いたのと同時に、やっぱり僕は単独のブルースというものをもっと深く追求していきたいと再確認もした。

バンドはバンドとして表現していき、単独は単独でもっと深く掘り下げていこうと思う。

今までブルースというだけでゴッチャにしすぎていた。

ギターいっぽんでがっつり踊ってもらえるようなものをやりたいと思う。

下手っぴなりに、ちょと心が決まった夜でした。




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というのが5年前のはなし。

そしてそこから2年ほど頑張ってみたけど、まぁ、それは次回「そして現在」に。

「 The Thrill Is Gone 」

 
B.B.Kingさんの大ヒット曲。
 
ブルースファン以外の人にも知られてるかもしれませんね。
 
B.B.Kingさんが出したのは1969年。
 
実はオリジナルじゃないんですよね。
 
1951年にロイ・ホーキンスさんが出したのが最初です。
 
 

 

 

 

 
ギター用の練習教材にカラオケがあったのでウクレレで挑戦。
 
ウクレレはギターと違ってサスティン(弦をはじいてから止むまでの減衰)が弱く、ブルースでの味わいや表情はサスティンにこそ込めなければならないので難しいです。
 
あとは顔でどうにか表現します(笑)
 
ウクレレブルース、奥が深いです。