8月は何かと「戦争」や「平和」について考えます。いわゆる戦争映画というのは,太平洋戦争を舞台にした作品だけでも,それこそ戦前から数え切れないくらいあるのですが,真珠湾攻撃やミッドウェー海戦など特定の戦いにスポットを当てたものが多く,日独伊三国同盟以前から終戦までを(この映画では戦艦大和の特攻まで)きちんと網羅した映画は意外に少ないように思います。この『連合艦隊』についても,様々な観点から賛否があるのは承知していますが,昭和の大俳優が結集した映画のサウンドトラックについて触れたいと思います。(本当はこの映画の内容やキャスト陣についても触れたいところですが,そういうブログではありませんので・・・)
演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団で,シンフォニックな演奏です。楽曲はほとんどが短い楽曲で(ワーグナーのモティーフのような),後年服部克久先生が手掛けられる『星界』シリーズの片鱗を窺うことができます。個人的には《戦艦「大和」》や《愛のテーマ》,《伊藤長官のテーマ》が好きですね。空母「瑞鶴」が沈没するシーンで使用される《海ゆかば》のアレンジも感動的。エンディング・テーマの《群青》は谷村新司さんの作詞・作曲で,服部先生が羽田健太郎先生のピアニズムを生かすべく編曲された楽曲です。(羽田先生のピアノの素晴らしいこと!)この《群青》は『服部克久77ー55』にもインスト版が収録されています。
このCDは2枚組で未使用曲を含む多くの楽曲が収録されていて,ファンには嬉しいところですが,残念ながら多くがモノラル録音です。(各トラックごとに短い解説があるのもうれしい)当時としては映画業界の常識なのかもしれませんが,1981年度公開作品なので少々残念です。しかし,だからといってこの映画やサウンドトラックの魅力が見劣りするというものではありません。未視聴の方は,この機会にこの映画を鑑賞したりサウンドトラックに耳を傾けてはいかがでしょうか?戦争について考えるにもいい機会だと思います。まだあれから100年と経っていませんので・・・。
