以前にもこのブログでお伝えした通り,私は服部克久先生の音楽やコンサート等から多くのことを学びました。その中の1つにスタジオ・ミュージシャンについての知識があります。いかにスタジオ・ミュージシャンの能力が高いか,場合によっては特定のスタジオ・ミュージシャンを想定して譜面を書くこと(そのミュージシャンがつかまらなければ,その譜面はご破算となること),どの楽器にどのようなスタジオ・ミューシャンがいらっしゃるか・・・などを教わりました。おかげで今でも,音楽番組やCDのブックレットを見ると,参加しているスタジオ・ミュージシャンに目が行ってしまいます。さてここで「歴戦の強者」的なスタジオ・ミュージシャンの名前を大量に挙げていってもキリがないので,おそらく最初に私が名前を覚えたスタジオ・ミュージシャンの1人である,サックス奏者のジェイク・コンセプション氏をフィーチャーするために『音楽畑7』から《紫野》を取り上げたいと思います。

 といってもまだ,ジェイク・コンセプション氏のソプラノ・サックスのソロはまだ登場しません。この楽曲にはイントロがあって,私はこのイントロが大好きなんです!キーはEメジャーで特に5小節目のD/Eのコードが一歩引いた感があってイイんです。そして同主調転調してEマイナーの主部に入るとこの部分は2度と聴くことができません。そして主部に入ると,ジェイク・コンセプション氏のソプラノ・サックス・ソロがしっとりと登場します。彼のソプラノはイヤらしくない程度に色っぽく,歌心に溢れています。そしてピアノ・ソロが登場するメジャー・キーの部分を経過して(ここの雰囲気も大好きなんですが・・・),Aマイナーに転調してストリングスにメロディーが受け継がれ,最後のメジャー・キーのところで再びジェイク・コンセプション氏のソロが登場します。また個人的な印象ですが,この楽曲は「ザ・日本」的な楽曲ではありますが,エレキ系の楽器がイイ仕事をしていて,ドラムスも登場しますので,この辺りが服部先生らしい気もします。『ピアノでポップスをⅢ』での演奏もとても印象に残っています。

 服部先生はこの楽曲がお気に入りだったのでしょうか?のちに『音楽畑17』でギター・ソロ版(ギター:松原正樹さん),『服部克久』でヴォーカル版が『紫野´09』として(ヴォーカル:Chageさん)収録されています。また,私は吹奏楽時代クラリネットを演奏していたので,同じB♭管で似たような形をしている?ソプラノ・サックスはいつか演奏してみたい楽器の1つです。