八木山バイパス、田川バイパスと車を進めると
こんな山が左手に見えてくる。
香春岳(かわらだけ)だ。
右から、一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳と云うそうだ。
右の一ノ岳の上は、ほぼまっ平ら。
セメントの原料となる石灰石を採掘するから
だんだんと削られていく。
昭和初期頃の
まだ採掘が始まる前の写真 (毎日新聞のまいまいクラブの記事から転載)
まともな山の形をしている。
「ガゾーン関門都市圏」の記事では香春岳をこう書いている。
香春岳は「風土記」にも記された神神の連峰だ。
一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳が南北に連なり、
巨石のような山容は熱帯ボルネオ島あたりにある山のようだ。
周囲の山並みとは明らかに様子が異なる。
中世には不落の名城、鬼ケ城が築かれた。
香春鉱山はこの香春岳一ノ岳を鉱区とする。
1935年に日本セメントが一ノ岳の採掘を始め、
同山の標高は492mから270mに低下した。
まったいらな山頂を地域住民は複雑な心境で見上げる。
神々の連峰と書かれている
地図を見ると一ノ岳の南側山すそに香春神社がある。
もともと香春三山の各頂上にあった神社を
現在地に移設したものが香春神社だそうだ。
492メートルあった山が270メートル(2008年)
これが最近(2010,11、19)書かれたブログ記事を読むと
なんと250メートルと書かれている。
それでは2年間の間に20メートルも削り取られた事になる
20メートルといえば6~7階建てのビルに相当する高さに
なるのでは?。
タイヤの大きさを見比べればダンプカーの巨大さがわかる。
後、何年すれば一ノ岳は消えてなくなるのだろうか。