特許の話
みなさんはふと手に取った商品、新しく出てきた健康に良さそうな食品などに以下の文字が表示されてるのを見たことありますか。
「特許取得中」
みなさんは、特許取得中、特許取得済 なーんて書かれるとどのような印象を持つでしょう。
特許になっているんだから、すごいものに違いない!
特許取得しようとしているなんて、この食品は健康に良いに違いない!
こう思う方が多いんではないですか?
さて、この「特許」と宣伝的に書かれた商品
果たして本当に効くのでしょうか?
◯特許って何?
そもそも特許についてあんまりよく知らない人も多いのではないのでしょうか。
しかし、みなさんの感覚の通り、特許はざっくり言うと、
1.新しい技術
2.革新的な技術
3.商業的に使える技術
を、初めて特許を書いて世に出した人に対して、その技術に対して独占的に売る権利を与えますよ
と言った制度となっております。
(詳しくは、 特許とは )あたりで調べてみてください。
◯どうしたら、特許が取れるの
特許を取るためには、特許を取りたい技術が、
1.新規性がある=この世にない技術か
2.進歩性がある=簡単に発明できるものではないか
が主なポイントになります。
もう少し詳しく見ていきましょう。
1.新規性とは、新しい技術であるかということ
例えば、書き道具として鉛筆を使っていた時代にシャーペンを開発した
このシャーペンは、今まで世になかったもの=新規性があるとなります。
2.進歩性とは、簡単に発明できるものかどうかです。
たとえば、ロケット鉛筆なんてものがありますね。
ロケット鉛筆の鉛筆部分を消しゴムに変えた
ロケット消しゴム
これがこの世に売られてなければ新規性はあるんですが、鉛筆を消しゴムに変えるなんて簡単じゃん=進歩性なしとなります。
法が絡んでくるので非常に難しいのですが、
新しく、考えるのが難しい 発明は特許になるわけですね!
◯特許取得中の罠
今まで説明してきた感じだと、特許ってなかなか取るのが難しいんじゃ無いかと思われるかと思います。
しかし、実は、、、
分野、用途(使い道)、請求の範囲(特許として認めて欲しい技術)を絞っていくと、意外と簡単に撮れてしまう時もあるんです!
たとえば、
鉛筆について特許を取りたいなと考えます。
欲張りな私なんかは、
分野→文具
用途→筆記用具
請求の範囲→黒鉛でできた部分を中芯にもつ棒状のもの
なんて特許を書くとします。
この世には既に鉛筆がありますので、新規性なんてありません
なので、特許なんて取れません
でも、ここで欲張らずに
分野→文具
用途→筆記用具の中でも、紙に黒色で文字を書くためのもの
請求の範囲→黒鉛でできた部分を中芯にもって、外側は金属でできた正三角柱がたであり、長さは7〜13cm、三角形の各辺の長さは1cmで、重さが15g以下のもの。
と書いたとしましょう。
金属でできた鉛筆なんておそらくないので、新規性はあります(売ってたらすいません、、、)
形が三角形、鉛筆の長さや重さも規定しているので、進歩性が認められる可能性もあります。
(決めるのは特許庁の方なので、可能性としておきます)
さて、ここで私が金属でできた鉛筆を無事に特許化することができた場合、金属鉛筆を独占的に販売できる事になります。
しかし、芯が短くなっても金属なので鉛筆削りでけずれないのでロクに使えないモノになってしまうわけですね。
でも、私はその鉛筆に特許取得済と記載して販売することができてしまうわけです。その商品の実用性が悪いにもかかわらず、です。
つまり
特許になっていても、その商品の効果や効能が技術的に認められたわけではない!ということなんです。
◯実際にあった眉唾商品
実際にあったとか言ってますが、具体的な事は伏せますので悪しからず。
とある効くのか効かないのかよくわからない水を出す装置に、特許取得済みとして特許番号の記載がありました。
実際に特許を見てみると、
請求の範囲としてずらーっっっっっっっっっと書かれています。
例えばですが、、、、
蛇口から水を供給する口があり、水を濾過する装置があり、濾過した水に◯◯処理をする装置があり、◯◯処理した水の吐出口があり、吐出口の下にはこぼれた水を排水する排水口があり、◯◯処理装置は蛇口の下かつ吐出口の上にあり、装置には100vの電源を供給するタップがあるもの。
なんて、ほぼ設計図が書かれているわけですね。
上の装置はおそらく新規性もありますし、進歩性もあったのでしょう。特許になったわけですから。
しかし、特許として認められた技術に水の効果は入ってないのです。
つまり、その水を飲んで健康になるかどうかはわからないんです!
今回は例えとしてわかりやすい水を書いてみましたが、
身近にある、特許取得済商品は、何について特許になったかは、必ず確認するようにしましょう。
もちろん、素晴らしい技術もありますし、怪しげなものでもプラシーボねらいで買うのも自由ですし、効かないともわからないので、あしからず
最後は自己判断の自己責任ですが、カラクリを知った上で判断するようにしたいですね。
◯最後に
jplatpat でググると特許検索のサイトが出てきます。
気になる特許があったら、調べて読んでみてもいいかもしれません。少し読みづらいですが、特許に隠れたカラクリに気付けるかもしれません。