あまりの廃人ぷりな私を目の当たりにした友人が、これではお前は老衰してしまうと突然自宅に訪問してきて連行された。
ユニコーンより劣るが、私の好物である海の物を観覧しに八景島へ行くと云うので黙って付いて行く事に。
横浜にある八景島シーパラダイスへ向かう高速道路は、既に上限1000円廃止をしており、超高額料金徴収をされるのかとガックリとしていたのだが、週末でもないので関係ないやと思う以上に、私の支払いではないからもっと関係ないやと思いつつ過ぎ行く景色を眺めていた。
老衰しかけている私は道中暑さで干からびそうになった。
それにしても猛烈な暑さ。友人の車に乗り込んで行ったのだが、車内のBGMはおにゃん子クラブの「セーラー服を脱がさないで」が軽やかに流れている。
全ての振り付けを完璧なまでに踊っておいた。
おかげで色んな意味で暑くなってしまった。
セーラー服の次に流れた曲は、「人造人間キャシャーン」「ルパン三世のテーマ」「ガンダム」「エウレカセブン」「キャプテン翼」と次々に流れてくるではないか。
さすが友人。いやがおうにも歌ってしまうではないか。ヤバス。
友人は歌っている私をチラ見しニヤリとした。うっ・・・。まんまと嵌められている。
2時間ほどの時間をアニメソングで満喫し、八景島に到着した。
さすが平日なだけあって、非常に空いていた。到着はちょうどお昼時であったのでそのまま館内のレストランにて食事を取ることとしたのだが、どこかしこもガランドウである。
ふと目線をやった先には、芋洗坂係長の様な風体をしたおっさんがモシャモシャと肉を喰らっていた。
あまりに幸せそうな顔をして喰らっていたので、引き込まれるようにそのレストランに入り注文した。
まずかった。
芋洗坂にだまされた。
これが店の戦略か。まんまとやられてしまった私と友人は、くそ高い料金を支払い、無駄に腹を満腹にしてしまったのである。
重い腹を抱えながら、ともかく水族館とやらを楽しみませうと館内へ。
様々見ていく中で私が非常に気に入ったのが蛙のコーナーで、奥田民生めいた蛙が一匹。(うっかり名前を控えてくるのを忘れたのだが)口がやたらとでかいヤツがいた。しかもそこそこ身体がでかかったのだがまぁ微動だにしない。
蛙コーナーを一周見終えて今一度そいつの所へ戻っていったがヤツはすやすやと眠っていやがった。こいつは間違いなく民生だ。
最近八景島シーパラダイスにはジンベイザメがやってきたらしく、館内の目玉となっていた。
大人になると数十メートルにもなるというジンベイザメ。食事はアミエビで、性格は穏やかである。私は大きい生き物が大好きなので心躍らせジンベイへと足を向ける。
「どこじゃジンベイ」
「イルカのショーをやるプールにいるらしいぞ」
「ほう、じゃあすこのとこだな」
てくてくと早歩きしながらプールに到着した。
・・・極小。
シロイルカとあまり変わらないジンベイザメの体格に大いなる期待を裏切られ、愕然とする私。
友人はやる気のない白熊に夢中であった。
何だか急激に海の物を見る気力が失せてしまったので、ふれあいコーナーへ行くつもりもキャンセル、とりあえずピラニアの肉食ぷりを見学した後、亀を眺めた。
最終的に機関車トーマスへ跨り、おにゃん子の「じゃあね」を歌って岐路についた。
友人の優しさに大いに甘え、涎を車のシートにべったりと染み付け30分ほど眠ることができた。
ありがとうドドリアさん。
そうして私は何も無いはずの休日を、友人とおにゃん子クラブによって助けられた。
そんな一日ですた。