何故いつもアウェイ状態を作り出してはしゃかりきになるのだと友人に問うて見たところ、何故お前はしゃかりきな奴を見てニヤついているのだと返された。




答えなど解り切っているであろう。必死な形相と青ざめていく様が面白いからに決まっている。お前の。






そのようなたわいも無い会話は即座に終止符を打つと、どこからか力の無いおじいちゃんのため息が耳に入ってくる。そのため息は二度ほど聞こえ、こほんと一つ咳をすると、静かになった。




二、三分ほど経過しただろうか。またもやおじいちゃんのため息が聞こえる。すると今度は「か、か、か。」と声を殺し気味に笑い、そうかと思えば「スー、フュー、スー、フュー、か、か、か」息も絶え絶えに笑っているではないか。




これは流石になにやら不可解な現象であると感じ、耳を研ぎ澄ましおじいちゃんの様子を伺っていると、またもやため息を大きく一つ吐くと「ぷぺぺ、・・・ぺぺ・・・ぼぼ」






超特大級の屁をひり出し損ねたような怪音が響き渡る。


そのような事が幾度と無く繰り返され、気が気ではなくなってきた。おじいちゃんは一体どうしてしまったのだろう。そしてそのおじいちゃんの音源はどこから聞こえてくるのだろうか。




辺りを見回し私は静かに行動を停止した。そしてゆっくりとおじいちゃんの音源へと歩みを進める。










明日、自動車工場へいってきます。