先日、大分への旅行へと2泊3日で行って来た。
大分へと乗り込む前日、父上の自宅へ一泊したのだが当日は仕事を終わらせてから父上宅まで向かう予定だったので何が何でも定時で上がろうと私には珍しく結構頑張って作業していた。
もうじき退社時刻だ、退社時刻だ まずは東名で自宅まで早急に帰らなければ、いや待てよ。新幹線のチケットを購入しなければならないから自宅へ帰る前に一度金券ショップに寄ろう。時計の秒針よ一刻も早く進んでおくれなどその様な事を考えていると、スタッフから呼び出しが。
いつもなら絶対に来ない時間、そして必ず事前に連絡をくれる業者がなぜかその日に限って突然フラリと現れた。退社時刻ぴったりに。
「すいませんね~突然来ちゃって。ちょうど近くに来たんで寄ってみたんです。」
「・・・あぁ、そうですか。私は今日ちょいと用事がありまして、早急に帰りたいんですよね。で、どうしました?」
「こないだ電話でお話した件なんですけども・・・・」
にこにこしながら現れた業者はなんやかんやと1時間30分の時間を費やし、こないだの件とは全く関係の無い顔のおできの話でやたらと興奮しながら去っていった。
嫌がらせか。
業者が去った後、自分でも驚くぐらいの全速力で自家用車に乗り込んでみたものの、他人が見たらコマ送りくらいの速度でしかなかっただろう。そのくらい私の身体は劣化している。
それはさておき、何とか静岡から無事に東京に住む父上の自宅へ到着したのだがあまりの濃密な時間にぐったりしていると、臓物もどうやら劣化激しいようで胃が痛くなってしまった。そんな胃の痛みを父上に訴えたところ、極限まで冷やされた珈琲をたっぷりと注いでくれた。
嫌がらせか。
次の日、羽田空港まで父上が送ってくれたのだが死ぬほど暑い。しかも渋滞。しかもエアコン故障中。
嫌がらせか。
同じような顔をした親子が揃って口を半開きにし、頭からタオルを被っていたのだから「らき☆すた」のかがみとつかさ。と自身では自惚れてみたが、父上がつかさでは気味が悪い上に周りから見ればこの風体は魁!!男塾のオリンポスとジェミニと例えようかとも思ったがそこまでも整っていなかった。どちらかと云えば江田島塾長然とした親子である。(民明書房より)
良い例えが出来なかったので羽田空港で出発ギリギリになってしまった上に荷物検査でライター三本持っているからだめですと何度も何度も荷物検査を受ける羽目となった。良い例えは時間を掛けて考えるべきだった。
1時間少々で大分空港へ到着した所でまず、空港の規模の小ささに驚いた。
富士山静岡空港とあまり変わらない。いや、搭乗手続きをするフロアは静岡よりも小さいかもしれない。
しかし景色の良さは大分のほうが上回っている。見習え静岡。
私は空港出口付近で様々な人へ到着の連絡を入れた後、バス停留所へ移動。バスへ乗り込みますよと連絡を入れようとしたのだが携帯がない。
キャリーバッグから手提げのバッグからありとあらゆるところを探してもない。暫し思考が停止した。
あ、出口の椅子に置き忘れた。
急いで先ほど出た自動ドアーに戻るとそこは入場禁止と記されており、こちらから入ろうとしても自動ドアーは開かない。
困った私は開かない自動ドアーの硝子越しから中にいる空港スタッフに向け卍丸先輩のアイスラッガー同様、これ以上に無いというくらい大きい身振り手振りを行った。
すると中にいるスタッフが怪訝そうな顔つきでこちらに近づいてくれ、無事携帯を取り戻すことができた。
初日をかなり端折って書いてこの量になってしまうという何ともいたたまれない旅行初日であったので、この日以降は続編という事でまた次回。
嫌がらせか。