低く耳鳴りがする
耳鳴りは、身体の中の音を
耳が拾っているらしい
理由はわからないけれど
自分の音なら仕方ない
あえて聴こうとしてみると
周囲の音にかき消される
周りが静かになる瞬間を狙う
耳鳴りはあせり
耳鳴りは不安
耳鳴りは叫び
耳鳴りが揃わないリズムを刻む
耳鳴りは笑う
私の身体はその時々で
発するものを変えているようだ
周囲の騒がしさは
私を安心させることもあり
不安や怒りを
増長させることもある
騒がしさが消える
私は耳鳴りを聴こうとする
少なくとも聞こえている間は
私は私であることを
感じていられる
安心して
眠ることが出来る
焦点を合わせずに
私でいることが出来る