目を覚ますと自分の部屋。
まだ明るい。
昼近くに寝たのだからまあ当然か。
ふと視界の端に動くものが見えた。
カーテン。
開けた記憶のない窓が少しだけ開いていて。
風に煽られるのではなく、何か大きくはないものに押されるように一部だけが盛り上がった。
手で押したみたいに。
反射的に窓に飛びつき、一度窓をたたき、閉めた。
磨りガラスになっているから向こうは見えないが、人の気配はない。
少しの間様子を伺い、反応がないことを確認して私はベッドに戻った。
だって眠かったから。
何が怖いって、誰かがベランダにいて入ってこようとしていたかも!っていう事態に、またすぐに眠った自分と。
これが本当に夢だったのか、寝ぼけていた私には自信がないということなのです。