御徒町駅をあるところで降りると、ネオン輝く歓楽街(もどき)に直面する。
ホテルこそないが、DVD鑑賞と銘うったものはある。なつかしき、「サラリーマンの味方」というものだ。その意味を理解したのはいつだったか、浅草で親に「入ろうよ」と誘って断られたのは5歳くらいであった。もちろんサラリーマンの目的とは違うのだが。
そのサラリーマンの味方の少し奥にはカラオケ館。安っぽい絢爛さが一面ガラスからつつぬけだ。あらわにやあらむ。受付も所在なさそうにカメラをチェックしている。彼を見ていると夜が明けそうな気がした。
少し帰途を行くとCoCo壱番屋なるものがある。浅はかな黄色に点滅するランプが付いていて、食べる気も失せるような看板である。なかにはサラリーマン二、三人が点在してむさぼっていた。体に悪そうだ。
帰途にはよくカップルが手をつなぎながら歩いている。暗闇が恥もかかせないのかと思うとそら恐ろしい。しかし幸せそうな雰囲気が、ただの通りすがりに伝染するのはなかなかに良いと思う。とりわけ秋はしみじみとする。また、男性の背のほうが低く女性が高いというのも、一見不釣り合いに思われるが、かわいげな人形と少女のようで微笑ましい。







そういえば一つ前ので「借りるつもりはない」と書いたけど、多分「高校生は借りられない」。幕をめくるのは個々の裁量。
あと品定めしてる人って借りないんじゃないか。