東京宝塚劇場で雪組さんを見てきましたので備忘録的に感想を。



少し宝塚からの変更点が有りましたね。
こはるが高杉たちのいる部屋から最初に出ていくときに高杉が「おい!こはる!」と少し咎めるように呼ぶのがなくなったりとか。
ここがほぼ唯一の高杉→こはるの気持ちが見える場面だったように思うのですが、ここがなくなったことでそれほど高杉さんからこはるへの執着のようなものが見えなくなりましたね。
最後にわりと急にこはるを「なにも言うな」と突き放す高杉さんなので、中途半端にこはるに対しての気持ちを見せるよりは最初からあまり気持ちを見せない、こちらのパターンの方が個人的にはいいような気がします。
自分の都合でこはるを急に突き放したのではなく、最初からあまり親しくなりすぎずないようにしてこはるを傷つけないようにしているというような高杉さんの意図が感じられるように思います。
焼き討ちをやったあとの高杉さんは追われる身になるんでしょうしね。もう二度と会えない男に未練を持つな、と突き放すんだなあと。


おそめとこはるの喧嘩の場面も、おそめの着物のちぎれた袖を佐平次が瓦版に見立てて品川心中の話をするための小道具に活用するようになったんですね。ただでさえ小道具が多いのに東京でまたさらにこういう演出を増やすあたりが小柳先生からの最後まで挑戦し続けるのがちぎみゆ、というメッセージが見えるようですね。
私が見た日はこの喧嘩の場面で、金ちゃんにかけた水のとばっちりをうけて着物が濡れちゃったーと星南のぞみちゃんに訴える小芝居をしていた彩みちるちゃんが超可愛かったです!
後ろも濡れてないかどうか見てー!って言うみたいに柱に手をついて後ろを向くみちるちゃんにおおいかぶさるようにりさちゃんも柱に手をついたりして、柱ドン!みちりさの柱ドン!とか個人的に大興奮でした。みちりさは本当にかわいい。みちりさかわいい。尊い。


咲妃みゆさんのおそめのソロがすごくしっとりとしたという印象も受けました。よりジャズっぽくなったというのかな?こういう歌い上げる感じのソロがあるのが嬉しいですね。


103期生たちも配属されたので子役としてちょこちょこといろんな場面に出てますね。はっきりとした台詞はないようですが、最初の外国人が銃を撃つところのリアクションなどは自分で工夫して声を出したりしているのかなーと思うと微笑ましいですね。


真彩希帆ちゃんのおひさが東京にきてまた少し印象が変わったように思います。あえて技巧的な部分を削って、素朴に演じているような。16歳の少女であるということが強調されたような印象で、また新しいおひさが生まれるのではないかなと。
私が見たときはお祭の場面では若旦那に紅白の鶴のかたちの飴を買ってもらっていて、一羽ずつ二人で分けあっていたのが可愛かったです。
彩風咲奈さんの徳三郎も少し変わったように思えたのでそこに合わせておひさも変わったのかも知れませんね。
徳三郎もより子供っぽくなったというか、おひさに対しては子供みたいになるというか。
大劇場で見たときはおひさは少し大人っぽかったのが今は二人とも子供みたいで、駆け落ちだとか結婚だとかがあまり現実みのないような感じがして…だから佐平次があえて最後に「けして人を信用しないように」と釘をさすのかなと、あの台詞の存在が効いてくるような気もしました。


あと、変更点ではないのですが祭の場面で真那春人さんの長兵衛さんとガエン者の星加梨杏ちゃんと縣千ちゃんたちがやけに仲がいいのはなんなんだろうか(笑)
大工と火消しで顔見知りなのかな?(笑)


私はもうこれで生では見納めになりますが千秋楽までまだまだもっと進化していくんだろうなと思います。
千秋楽のライブビューイングにも無事に行けるといいんですが。