向精神薬および類似内服薬には、投与制限が設けられています。
 以下、例示します。(2015年5月末現在)

第一種向精神薬(30日制限)
●メチルフェニデート(リタリン・コンサータ)
●モダフィニル(モディオダール)

第二種向精神薬(14日制限)
●アモバルビタール(イソミタール)
●ペントバルビタール(ラボナ)

第二種向精神薬(30日制限)
●フルニトラゼパム(サイレース他)

第三種向精神薬(14日制限)
●クロラゼプ酸二K(メンドン)
●バルビタール
●マジンドール(サノレックス)

第三種向精神薬(30日制限)
●アルプラゾラム(ソラナックス他)
●エスタゾラム(ユーロジン)
●オキサゾラム(セレナール・ペルサール)
●クアゼパム(ドラール)
●クロキサゾラム(セパゾン)
●クロチアゼパム(リーゼ他)
●クロルジアゼポキシド(バランス他)
●ゾルピデム(マイスリー)
●トリアゾラム(ハルシオン他)
●ニメタゼパム(エリミン)
●ハロキサゾラム(ソメリン)
●ベゲタミン
●フルジアゼパム(エリスパン)
●フルラゼパム(ダルメート・ベノジール)
●ブロチゾラム(レンドルミン他)
●ブロマゼパム(レキソタン・セニラン)
●ペモリン(ベタナミン)
●メダゼパム(レスミット他)
●ロフラゼプ酸エチル(メイラックス他)
●ロラゼパム(ワイパックス他)
●ロルメタゼパム(エバミール・ロラメット)

第三種向精神薬(90日制限)
●クロナゼパム(ランドセン・リボトリール)
●クロバザム(マイスタン)
●ジアゼパム(セルシン他)
●ニトラゼパム(ベンザリン他)
●フェノバルビタール(フェノバール)

類似内服薬(新薬のため14日制限)
●スボレキサント(ベルソムラ)

 前置きが長くなりました。
 建前としては、1回当たりの処方箋に書ける、最大投与日数です。
 ですので、極論を言えば、マイスリーを30日分処方した翌日に、再度診察をして新規に30日分を追加処方することも、不可能ではないはずです。もちろん、現実には処方を拒否することになるでしょう。

 診療報酬の保険申請は、前月分をレセプトにまとめて、月初に行ないます。
 そこで、5月1日に30日分処方を行ない、5月31日に薬切れになった場合が問題となります。
 患者にとっては、1日分の薬が足りないのです。しかし、一ヵ月間をまとめて30日分を超えて処方をしていると判断されると、保険申請の請求書が指し戻される場合があります。とくに、超過処方が複数回繰り返されると、事情を付して再申請しても認められなくなります。
 この場合、病院としては、煩雑な事務作業が増える上、その作業が報われないこととなります。なおかつ、本来保険から支払われるはずの7割分(自立支援適用の場合は9割分)を、病院が負担しなければなりません。

 1年12ヵ月ある中で、大の月は7ヵ月を占めます。過半数は、月の日数が31日なのです。
 処方制限を設定する場合、30日上限では、1日足りないのです。休診日が絡むと、さらに足りなくなります。
 濫用転売防止という点で、処方日数に制限を設けることは、意義があるかもしれません。しかし日数の設定方法がテキトーです。

 請求書チェックの厳しさは、都道府県により温度差があります。柔軟な審査をしてくれると幸運ではありますが、地域格差という観点からすると問題があると言えるでしょう。

 現実的対策を挙げてみます。
1.日数上足りない薬は、類似薬を頓服で処方する。
2.倍増処方に切り替える。(サイレース1mg×1Tの場合、大の月は1mg×2T処方とする)

 レセプト上の問題だけでなく、病院の経営方針にも絡む問題ですので、患者から「日数の関係で足りない」と訴えても、なかなか解決しないことと思います。
 上記具体例を参考に、処方の内容から医師に提案してみると、薬切れの防止に役立つかもしれません。
 就職活動をしていると、求める人物像とかいう欄に、コミュニケーション能力を挙げる企業が多いです。馬鹿の一つ覚えかと思います。恐らくそうなのでしょう。
 言うまでもないことですが、職務上のコミュニケーション能力は、日常生活上のそれとは異なります。
 端的に言って「報告連絡相談」が適宜行なえれば充分です。敬語の使い方とか色々言う人も多いのですが、それは別のビジネスマナーの問題です。
 日常生活上のコミュニケーション能力に長けている人は、別に「報告連絡相談」をマメに行なう人ではないですよね。一例を挙げれば、以心伝心の意思疎通が出来る人は、コミュニケーション能力に長けている人です。
 しかし、ビジネスでは違います。以心伝心では駄目なのです。

 ところが、両者を完全に区分できるのかというと、そうではないところが問題となります。
 傾聴力を挙げる人もいます。確かに、人の話をしっかりと聞くことは、コミュニケーションにおける重要な要素です。これは仕事上でも日常でも同じことです。
 仕事において傾聴力が求められる理由は、上司の指示を正しく理解するためであったり、決定事項を共通認識化するためであったりします。早い話が、聞いた内容を実践できるかどうかが重要なのです。結果を出すための傾聴力です。
 一方で、日常生活における傾聴は、それ自体が目的化しています。日常生活上では、直接結果を生む行動よりも、しばしばコミュニケーションそのものが重視されます。コミュニケーションを取ることが、家庭内や近所間での人間関係を維持する役割そのものとなるのです。
 そこで、聞きながら相槌を打ったり、視線を合わせたり、表情を工夫したり、ということの意味が生れてきます。
 ところが、これら日常で有用なコミュニケーション方法が、いつの間にか仕事上にも持ち込まれる事態が発生します。接客業ならばさもありなんと思うのですが、事務職や労務職でもそのようなコミュニケーション能力を、採用の際に求める企業が多いこと多いこと。

 仕事でコミュニケーション能力が求められると、精神発達障害者にとっては、莫大な労力を要する課題として圧し掛かってきます。

 そもそも、採用者側が応募者側にコミュニケーション能力を求めるからには、当の採用者側にも相応のコミュニケーション能力があると仮定して良いはずです。自分たちにはコミュニケーション能力が欠けるけれど、応募してくる人は欠けていてはいけません、というのは、ダブルスタンダードですからね。
 では、採用者側には本当にコミュニケーション能力が充分にあるのでしょうか。
 採用側のコミュニケーション能力に長けているのなら、入社してくる新人にいくらかのコミュニケーション上の障害があっても、それを補うだけのコミュニケーション能力は持っているはずではないでしょうか。
 コミュニケーション能力に問題があるという理由で不採用とすることは、採用側にコミュニケーション能力上の欠陥があることの裏返しとも捉える事が出来ます。
 書類選考で8割の応募者を不採用とするとします。すると、8割の人との、面接というコミュニケーションの場を、採用者側は放棄していることになります。言うまでもなく、応募書類は書き方次第です。文章力の巧拙は判断できますが、コミュニケーション能力の巧拙は判断できません。

 ときどき、会社案内で、社員間のコミュニケーションを図っていると称して、サークル活動などを取り上げる企業も存在します。飲み会歓送迎会親睦会の頻度とか、それって仕事上で必要なコミュニケーション能力ですか。むしろ、オンとオフの切替えが下手な職場ではないですか。業務時間内に行なうなら理解できますが。

 厳密な意味での仕事上のコミュニケーション能力は、精神発達障害者は充分に持っています。厳格な程にコミュニケーションを取ります。しかし障害特性上、プラスアルファに困難を抱えています。

 一緒に昼食を食べません。雑談はできません。業務に集中し過ぎて無口になります。体調が思わしくないときには難しい顔をします。視線恐怖の人もいます。聴覚過敏の人は耳栓をします。抗鬱剤の副作用であくびが出ます。
 それでは駄目ですか。
 報告も連絡も相談も厳格に行ないます。勤怠が安定さえすれば、健常者以上のスキルを発揮します。
 それで良いのではないですか。

 企業の採用担当者には、是非とも考えていただきたいところです。
 重要なことは、傾聴することであり、傾聴している素振りを見せることではありません。
 コミュニケーション能力は必要ですが、能力があってもあるように見えない人もいます。
 コミュニケーション能力の中身を問い直してみませんか。そもそも、他にもっと重要な採用基準があるのではないですか。
 ゾピクロンを主成分とする睡眠導入剤です。
 剤型は10mg錠と7.5mg錠がでており、後発各社も同様の用量で開発販売をしています。

 服用歴が長かったのですが、7.5mg錠を処方されたことは稀なケースでした。
 医師曰く「7.5じゃ効かないでしょう」とのこと。
 添付文書を読んだところ、高齢者や肝障害を持つ患者に対しては、初期3.75mgから開始することが推奨されています。
 7.5mg錠を割って飲むことが想定されているようです。

 これは無駄な品揃えと思われますが、専門家の方から見ていかがでしょう。
 最初から3.75mgの剤型を用意しておいた方が、薬局で割る手間が省けるでしょう。小剤型を流通させることで、薬価の低減が見込めます。
 一般的な入眠障害の場合は、7.5mgを開始用量としても、ほとんどは10mgを維持用量とします。頓服ならばなおさら、2.5mgの差は問題になりません。在庫負担の問題からも、10mg錠に統一した方が良い気がします。
 高齢者へのアモバン処方を想定している点も、不可思議です。あんなに苦味の極まる薬剤を、高齢者が飲めるのでしょうかね。
 眠れないまま朝を迎えました。別に珍しいことではありません。週に一度か、少なく見積もっても2週に一度はあります。
 周囲の人から驚かれたり心配されたりするのですが、私自身はへっちゃらな気分でいます。
 精神科の初診時に睡眠障害要治療を宣告されたのは20代後半ですが、不眠の症状は10代の頃から慢性的に続いていました。それが私なのだと思っていました。ですので当時は、眠れないことよりも、医師から「なぜ今まで放っておいたのか」と驚かれたことが、驚きでした。
 放っておいた理由は、眠れなくても日中生活に支障を来したという自覚がないからです。40歳を迎えた今もなお、寝付けないならばいっそのこと眠らないと心に決めた方が楽です。眠ろうと悶々とし続けることは、かなりの苦痛です。一睡もしないと、前日の調子を維持したまま朝を迎えるので、中途半端に寝るよりも調子がいいのです。
 1年間就労移行支援事業所に通い続けて、居眠りをしたことは一度もありません。前職在職中も、一度もありません。

 寝ることと眠ることとは、同義ではありません。眠れなくても寝ていれさえすれば、身体は休息できるのです。脳の休息が不足するだけです。
 ですので、どうしても眠れないときには、ゴロゴロしながら、音楽を聞いたりゲームをしていればいいのです。脳の休息はスパッと諦めて、身体の休息に専念しましょう。

 とは言うものの、現実問題として、不眠日の連続が半永久的に続くわけではありません。ギネス記録は約11日です。それも、多難労苦の末、様々な精神症状に見舞われながら、意識的に作った不眠日数です。
 重い不眠症患者であっても、連続不眠は2日かせいぜい3日程度が関の山でしょう。
 そこで、不眠が2日続いたら3日目には長い睡眠を取るということで、トータルのバランスが取れます。3日目は、帰宅したら即寝です。着替え程度はいいのですが、家事雑事をやっている暇があったら、眠れば良いのです。家事雑事は、不眠日の仕事として振り分けておきます。

 慢性的な重度睡眠障害の場合、眠らなくても良い日と、眠った方が良い日とを、予めカレンダーに登録しておくと良いでしょう。
 眠らなくても良い日は眠らなくても良いので、処方されている睡眠導入剤類は節約できます。薬切れの予防にもなり、一石二鳥です。
 眠った方が良い日は、帰宅したら食事も脇に置き、何はなくとも眠剤服用です。服用したら30分以内に床に入ります。節約で余った眠剤を追加することも、場合によっては有り得ます。場合と言うのは、添付文書に記載されている最大用量を超えない範囲で、という意味です。例えば、サイレース1mg/day処方されている場合は、眠った方が良い日は2mg服用してみる方法も有り得ます。添付文書の記載に従い、2mgを超えて服用してはいけません。

 睡眠のサイクルと1日のサイクルとは、これまた同義語ではありません。睡眠障害がある場合は、なおさらです。
 毎日眠れている人の場合、同義語と言うべきではなく、睡眠のサイクルは1日のサイクルの中に含まれると言うべきです。
 仮にこれらが同義語だとすると、不眠症患者は眠れない朝を迎えた時点でその日一日は潰れることが確定ということになってしまいます。実際そんなことはありません。眠れないなりに、睡眠が浅いなりに、眠いなりに、日中活動はできるのです。
 そこで、睡眠のサイクルを、1日のサイクルの中で捉えるのではなく、数日というスパンの中のサイクルとして捉え直してみます。

 私は睡眠を3日サイクルでバランスが取れるように意識しています。週のサイクルで捉えると、熟睡日または長時間睡眠日が、2日+α確保できれば良しです。
 適切なトータルバランスの取り方は、人それぞれでしょう。曜日で振り分ける方法もあります。偶数日と奇数日とで振り分ける方法もあります。大安を眠った方が良い日にして仏滅を眠らなくても良い日にするなども一考です。

 寝溜めは効果がないという俗説があります。ある意味正しく、ある意味間違いです。
 睡眠不足を解消するためには、寝溜めは大きな効果があるばかりか、むしろ必要なことです。
 ただし、翌日以降に想定される不眠への準備としては、全く効果がないばかりか、むしろ弊害があります。
 寝溜めをする場合には、現時点で睡眠不足であることを確認し、あくまでトータルバランスを取るために必要な時間を決めて、寝溜めをしましょう。計画的な寝溜めが出来れば、不眠症患者として合格です。
 現時点で睡眠不足でないのに寝溜めをすると、トータルでの睡眠バランスを崩す要因となりますので、要注意です。
 障害オープン(競馬の話ではない)で就職活動をすると、面接で必ず訊かれる事項があります。
「障害について配慮する事項はありますか」と。

 答える際の心構え3原則です。
1.配慮してもらいたい事は、話せる限り話す。
2.具体的に、かつ簡潔に、理由を付して、優先順位を付けて、話す。
3.堂々とした態度で話す。


 障害に対して事業者が配慮を行なうのは、当然のことです。障害者枠で採用活動を行なう以上、事業者はどんな配慮をしたら仕事を続けてもらえるのだろうかと、とても気にしています。
 それに対して、
「病状が安定しているので、あるいは軽症なので、特別な配慮は要りません」
という答えを返すことは、採用側が知りたがっていることを隠すことになるのです。面接の場においては、大変な悪印象を与えます。

 仮に本当に配慮が不要な程に安定して軽症ならば、障害クローズで就職活動をすればいいでしょう。精神障害は見た目で分からないので、普通に仕事を増やして、普通に残業もして、普通にコミュニケーションを取って、普通に外勤もこなせば、健常者と同様に出世して給与も増えます。

 なぜ障害オープンで就職活動をするのか。その原点に立ち返ります。
 それは、障害に対する配慮を必要とするからです。仮に現状安定していても、悪化や再発を防ぐための配慮というものは、必ずあるはずです。
 必要な配慮は、人それぞれ違います。精神障害と一括りにしても、その病名は様々ですし、症状も様々ですし、程度も様々ですし、体調が沈むきっかけも様々です。精神障害の事をよく知っている採用担当者ほど、配慮事項は百人百様であることを知っています。

 自分に必要な配慮を伝えるためには、自分に必要な配慮を客観的に把握して整理しておく必要があります。またそのためには、自分の障害を冷静に受け容れ、分析をしておく必要もあります。冷静であるためには、障害を負っている自分に自信を持ち、服薬など自己管理もしておく必要があります。
 面接で必要な配慮を訊く最大の真意は、自分の事を自分で把握しているかどうかを見定めることにあるのです。
「特別な配慮は要りません」
などの答えを繰り返していると、何十社受けても、不採用続きになること間違いありません。

 通院配慮は、当然、必要な配慮です。しかし、優先順位はあまり高くありません。なぜなら、事業者が障害者枠で採用を行なう以上、通院が必要ということは採用条件の中に折込み済みだからです。通院の件を伝える必要はありますが、充分ではないのです。

 配慮事項の具体例を挙げておきますので、参考にしてみて下さい。
(不充分)短時間勤務を希望 ⇒ (充分)1日あたり6時間までの勤務を希望
(不充分)少なめの勤務日数から開始したい ⇒ (充分)週あたり4日までの勤務を希望
(不充分)残業は避けて欲しい ⇒ (充分)医師より残業は月5時間までの指示が出ている
(不充分)電話応対ができない ⇒ (充分)電話応対は社内・社外ともにできない
(不充分)こまめな休憩が必要 ⇒ (充分)90分ごとに10分程度の小休憩が必要
(不充分)転勤ができない ⇒ (充分)フロア内での人事異動は対応できるが転勤は避けたい
(不充分)一人の時間が必要 ⇒ (充分)昼休みは一人で過ごさせてほしい
 いずれも、具体的に・客観的根拠を付して、というところがポイントになります。