ポケットモンスタースカーレットバイオレット(以後ポケモンSV)って、本当に国際孵化が機能してます?

シナリオは好評、キャラも立っている、新ポケモンも魅力的。

しかしBoxのUIを筆頭に、対戦での動作もおかしい所が目に付く等、処理という点では落第点も甚だしい。全体の評価としては可。

私の抱いたポケモンSVへの感想です。

そんな中で、ポケモンシリーズ恒例となって久しい国際孵化が今作ではちゃんと機能していないのではないかという疑念を抱きました。

そしてどうもその疑念を抱いている者は世界中に多数いるようです。

なので今回、孵化数とその過程で出現した色違い数について記していく事にしました。

 

 まず、国際孵化についておさらいしましょう。

国際孵化とは、異なる2つの言語版で入手したポケモンを用いてタマゴを産むと、色違いポケモンが出やすくなるという仕様です。

例えば、メタモン(日本語)×コイキング(日本語)でタマゴを産むより、メタモン(英語)×コイキング(日本語)の方が色違いが生まれやすい、といった具合に。

確率は通常の6倍。厳密に言うと、色違い判定回数が5回多くなります。

ポケモンDP(第4世代)からポケモンBW2(第5世代)のDS世代まではロム(所謂ソフト)によって設定されている言語が違う必要がありました。北米版ポケモンBW、みたいなのを態々輸入するか外国の方にインターネット経由で交換してもらう必要があったわけですね。

ポケモンXY(3DS世代、或いは第6世代)以降はゲーム開始時に選択した言語が違えば良くなりました。3DSやSwitchの言語設定が日本語でも、英語でゲームを初めてそこで捕まえたポケモンであれば英語判定となり、日本語判定のポケモンと共に使えば国際孵化が成立しました。

 

 今作ではこの国際孵化が上手く機能していないのではないか?

私が疑念を抱いたきっかけはニャオハの国際孵化です。

残念ながら総数を集計はしなかったのですが、随分と多く卵を割った末に漸く色違いが産まれました。BoxUIの酷さや対戦でのあれこれ等を既に体験していた為、もしかして国際孵化もかと思いはしましたが、偶々難産だったんだろう程度にその時は思い留めました。

次に疑念が再発したのはホゲータの国際孵化です。

此方も集計はしていなかったのですが、これまた随分と時間が掛かりました。少し気になり調べてみると、やはり同様の疑念の声が。

最後に確信に近い形となったのが、ヒバニーの国際孵化です。

フランス語メタモン×日本語ヒバニーで孵化を行っていたのですが、あまりにも産まれません。

そして新たに情報が入ります。

 

 図鑑登録について。

いつからだかポケモンでは、交換等で別の言語のポケモンを手に入れると、図鑑にその多言語の説明が追加される仕様があります。

今作でもその仕様はあるのですが、手に入れた筈の言語が登録されていないという不具合が確認されているというのです。

実際に調べてみた所、私の中でも確かに手に入れた筈の言語が図鑑に登録されていないという事実が判明しました。

 

 ここで1つ、自身の中で推測が立ちました。

Switchの言語設定を日本語にしてポケモンを英語で始めても、ポケモンは英語で表示されるが言語設定上は日本語扱いなのではないか? と。

Switchの言語設定が英語でポケモンも英語で始めたソフトで手に入れたポケモンを送られたら、英語で表記されるのではないか、と。

これを確認する為にはSwitchをもう1台買う必要がありますが、残念ながら本の買い過ぎやこれから先買いたい物が決まっている為に暫く追加で買う予定は無し。

また、スカーレット版ではマジカル交換を良く行っている為、今自分が持っているメタモンは贈られた際に言語が追加設定されたのか判別できない状態。

なのでサブ要因に購入したバイオレットで検証を行う事にしました。

 

 まず、メタモンの図鑑に日本語しか登録されていない事を確認。

そしてSNS等にて有名な44484448のあいことばによる交換にて、別言語のメタモンを交換してもらい図鑑を確認する。

その結果、『このメタモンを手に入れた際に図鑑に新たな言語が追加された』事を確認したメタモンを得ることが出来ました。以後他言語産メタモンとします。

 

 次に、ひかるおまもりを得る為に図鑑を揃えます。手間ではありましたが揃えました。

これで条件はスカーレットと同様です。

ひかるおまもりがあると、色違い判定が2回増えます。

本来ならば国際孵化とひかるおまもりは効果が重複するので、合計で色違い判定が7回増える事になります。つまり通常の8倍の確率で出るわけですね。

 

 各状態で孵化を行った場合、1000個孵化して色違いが出る確率は以下の通りです。

 

《通常(ひかるおまもり無し、国際孵化ではない)》=1/4096

1000個・・・約21.7%

《ひかるおまもりあり、国際孵化ではない》=1/1365

1000個・・・約51.9%

《ひかるおまもりあり、国際孵化である》=1/512

1000個・・・約85.8%

 

因みに念の為に述べると、上記に記載していないひかるおまもり無しで国際孵化を行い1000個孵化して色違いが出る確率は約76.9%です。

 

 以上で環境は整いました。

これからバイオレットにて、国際孵化による色違い粘りを行い、それの際の個数等を記録していきます。

誰かの役に立てば幸いですが、多分そんなことはまずないでしょう。飽くまで自分の欲望の為に。