『ショートショートの花束8』阿刀田高・編 | 最強の作家への飛翔

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『ショートショートの花束8』 阿刀田高・編


毎日が、ショートショートの連続だった。


朝起きて歯を磨くときも…


「歯を磨くのは面倒だなあ。かといって、電動歯ブラシを使ってみたけど、あれはあれでちゃんと磨けてるのかよく分からないし、ああ、歯を磨いてくれるロボットがあればなあ」





『歯磨きロボットの逆襲』



交差点で信号待ちをしているときも…


「信号を待っているのって本当に時間の無駄だよなあ。どんなポーズをして立っていていいかもわからないし。向こう側の人と目が合ったりしても気まずいし。この時間を有効に使えればなあ」





『信号待ちマニュアル』



公園で遊んでいる子供をみたときも…


「小さな子供ってチョウチョウが飛んでいるだけであんなにテンションが上がるんだなあ。自分は最近、そんなに楽しいことってないなあ。あのころの気持ちに戻りたいなあ」






『好奇心売ります』



外を歩いていて雨が降ってきたときも…


「傘持ってきてないよ。雨って面倒だなあ。雨が降らない場所に住んだらどうなるだろう」





『雨の降らない街』



クリーニング屋で、前回来た時はかなり態度が悪かったのに、今日は急に態度が良くなっている店員を見たときも…


「あれ、前に来た時と全然態度が違うぞ。本当に同じ人なのか? もしかして曜日によって人格が変わるとか。それとも…」





『クリーニング屋は宇宙人』



家でDVDを観ているときも…


「あれ、この映画何年か前に観たぞ。結構忘れてるなあ。映画を一回観たら全部覚えてる人とかいるのかなあ。もしそんな人がいたら…」






『絶対に忘れない男』



トイレで用を足すときも…


「お尻を拭くのって本当に面倒だよなあ。かといって、ウォシュレットも水量や位置を調整したりで面倒だし。全部ロボットがやってくれればなあ」





『尻拭きロボットの逆襲』



とまあこんな感じで、ショートショートのアイデアに押しつぶされそうになっていたのですが、文芸誌『小説現代』のショートショートコンテストに投稿するようになって、やっと平常な心を保てるようになりました。


毎年コンテストの入選者の作品を集めた本が発売されるのですが、今年は自分の作品も二つ掲載されております。(ちなみに、雑誌に掲載されると一つの作品につき二万円もらえて、文庫になったときにさらに一万円もらえます)


本屋で見かけたら、是非読んでみてくださいニコニコ音譜