こんにちは。波多です。
さてさて、今月からソラシレイディオは1回ごとにひとつの話題を
それなりに深く掘り下げてお届けしていきます。
まずは、1曲……
♪ KEEWO 『アーケード』
ソロ活動15周年記念アルバム「Yes」より
さてさて、今回の話題は「劇伴音楽」です。
劇伴音楽とは、
読んで字のごとく「劇に伴う音楽」……
すなわち、
実写であれアニメであれ人形劇であれ、
テレビであれ劇場であれアニメであれ、
ありとあらゆるお芝居のBGMのことを言います。
広い意味では、CMのBGMや、
ゲームのBGMなんかも含まれるかもしれません。
みんな意識して聴いていないんだけど、
ないとあるとでは案外大違い、
ストーリーや場面を引き立てる大事な役割を担っている音楽です。
実は今年、
劇伴音楽で活躍された方々の訃報がいくつかありましたので……
など。
そんなことをきっかけに、
劇伴音楽の話題にしてみました。
♪ やうこさん『チツコロリン』
アルバム「Arabesque(アラベスク)」より
これはすごい!という劇伴のパターンいくつか
たとえば、『サザエさん』
あの曲たちを聴いた瞬間に、
サザエさんな気分になりますよね。
実際今いるのはソファの置いてある洋風のリビングなのに、
頭の中は畳の上に円いちゃぶ台になります。
こちらはBGMに強い存在感があるけど、その存在感のあり方が見事な例です。
反対に、
中村吉右衛門さんの『鬼平犯科帳』シリーズは、
BGMの存在感が薄いところが見事な例です。
BGMがないように思っている人もいるくらいうっすらな音楽、
でも、そうなっているのは場面に見事にハマっているからです。
お芝居を邪魔しないBGM、それでいて、ちゃんと場面を上手に引き立てているという、
ものすごーーーーーく秀逸なパターン!!!
(作曲:津島利章さん)
余談ですが、『鬼平犯科帳』はエンディングテーマの選曲がまた、
おそろしく秀逸であったと記しておきます。
(なんと、海外アーティストのギターのインスト曲が時代劇のEDなのです!)
そして、くどいようですが、
TVアニメ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』
に関して、以下のようなYouTube配信(約90分)がありまして……
このゲストとしてお出になっていたのが、
このアニメの劇伴音楽を担当された
でした。
劇伴音楽をやってらっしゃる方のお話を伺う機会というのは、
なかなかないので、とても貴重な機会でした。
『スライム倒して300年』のBGMは、
『鬼平犯科帳』パターンで、
お芝居を邪魔しないBGM……
すなわち存在感は薄めだけど、
すごく場面やストーリーを引き立てる音楽です。
どのようなことを考えて曲創りをされたのか、
どのようなところにこだわりを持っていたのか、
非常に感銘を受けた次第です。
このアニメの舞台は高原、
そして、高原では牛は貴重なので、高原の人々は牛はやたら殺さない。
なので、牛ではなく山羊を食べたり山羊皮を活用したりする……
ということで、
劇伴音楽で使用する太鼓類は全て山羊皮を張ったものを使用したんだそうです!
そのこだわり、すごい!!!
やはり、音楽というのは、
いろいろなことを考慮して掘り下げて
創ってこそいいものが生まれるんだな、と思った次第です。
♪ ソラシレイディオ今月のイチオシ
牧野佳代『私の秘密』
アルバム「うたかた」より
さてさて、次回のソラシレイディオは、
9月20日月曜日更新です。
そして、その他のSO-RADIの番組
まずは、来週9月13日月曜日はこちら
ベートーヴェン『交響曲第6番「田園」』の予定。だいたい30分
そして、先週更新してます、第5月曜日特番です。だいたい30分。
SO-RADIと各番組の誕生秘話というか、それ系のお話してます。
くまの正体は謎です(笑)
そして、毎週土曜日はだいたい10分のこの番組
忙しい人でも聴きいやすい短い番組。相沢さんに癒されてください♪