この季節は卒業の風が吹く。
当たり前だった学校生活がひとつの終わりを告げる。
俺は卒業式で泣いた事がない。
寂しくなかったわけではなく、それ以上に新しい日々が楽しみでワクワクしていたからだ。
ある友達は言った。
「しくしく。。おまえなんで泣かないの。。」
ある友達は言った。
「え~ん。。泣かないなんておまえ冷たいんだな。。」
ある友達は言った。
「わぉんわぉん。。泣いてないのオマエくらいだよ。。」
俺はクラーク博士ばりのポーズで言ってやった。
「本当の自分に出会えた時が本当の卒業だぜ!ねぇ!そうだろ!その時が泣く時だぜ!!」
友達は苦虫をかみつぶしたような顔で言った。
「それは良かったね」
あれから15年以上経っても友達に言えない事がある。
卒業式の帰り。
後輩から第二ボタンをください、と。
俺だけ。。
結構 帰りに校門をだらだらとずっーと待ってたのに。
俺だけ。。
全く言われなかった。
「先輩~ ボタン くださ~い!」
って、一ミリも言われなかった。
誰にも言えないでいる。
家に帰って 誰よりも 大泣きした事を。。
当たり前だった学校生活がひとつの終わりを告げる。
俺は卒業式で泣いた事がない。
寂しくなかったわけではなく、それ以上に新しい日々が楽しみでワクワクしていたからだ。
ある友達は言った。
「しくしく。。おまえなんで泣かないの。。」
ある友達は言った。
「え~ん。。泣かないなんておまえ冷たいんだな。。」
ある友達は言った。
「わぉんわぉん。。泣いてないのオマエくらいだよ。。」
俺はクラーク博士ばりのポーズで言ってやった。
「本当の自分に出会えた時が本当の卒業だぜ!ねぇ!そうだろ!その時が泣く時だぜ!!」
友達は苦虫をかみつぶしたような顔で言った。
「それは良かったね」
あれから15年以上経っても友達に言えない事がある。
卒業式の帰り。
後輩から第二ボタンをください、と。
俺だけ。。
結構 帰りに校門をだらだらとずっーと待ってたのに。
俺だけ。。
全く言われなかった。
「先輩~ ボタン くださ~い!」
って、一ミリも言われなかった。
誰にも言えないでいる。
家に帰って 誰よりも 大泣きした事を。。